- Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047273016
作品紹介・あらすじ
部活のない夏休み、中学2年生のコウは姉と旅行する約束だった「大島」行きのフェリーに思わず飛び乗ってしまう。その船内で"サイアク"の出会いをした勝ち気な少女・リンコと大島で過ごすうち、コウは彼女の重い過去-両親の死の秘密、消えた記憶-の存在に気づく。過去にとらわれ続けるリンコに、コウは「ガキのやり方」で彼女を救うことを決意。たった4日間。だけど、一生忘れられない夏休み-。
感想・レビュー・書評
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中学生のめいっぱいな等身大さがとても魅力的。
「ガキはガキのやり方で、奇跡を超えた魔法を見せてやる!!」というあおりの通り、自分にできることは何もない、やれることは数えられるほど、でもそれでも何かしたい、力になりたい。
そんなコウのがむしゃらな想いの行動が、何よりリンコの心に響いたのだろうと思う。
相手に全身でぶつかっていくのって、すごくエネルギーがいることだし自分も全部さらけ出さなきゃいけないからすごく難しいことだけど、それをやってのける中学生の若さあふれるパワーがとても魅力的でした。
前半の思春期真っ盛りな描写の多さはちょっと読みにくくて気になったけれど、中盤から後半にかけてのエネルギーはとてもよかったです。青春小説。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2011年8月13日読了
夏に毎年読みたくなる一冊。
「ガキはガキのやり方で、奇跡を超えた魔法を見せてやる!!」
帯に書かれたこの言葉、本の装丁から本屋で即買。一気に読了。
最初は楽しくて元気なれる。中盤から後半にかけて話は重く佳境に。最後はハッピーエンドで感動出来る。
私の短い読書人生で最高のお話! -
なんて言うお話し
表紙のポップ感はどう・・・
とても悲しくて
とても強くて
とてつもなくしんどい
面白かった!! -
中学生という、子供でも大人でもない多感な時期だからこその、主人公たちの繊細な心の揺れ動きがじんわりと伝わってきました。
美しい離島で繰り広げられる、しょっぱくて切ない、でもどこ甘酸っぱい青春ストーリーに、みずみずしい気持ちで心が洗われ、感動しました。 -
年代が近いときに読んだからこそ、共感できるものがある、励まされるものがある。
読み終えたとき、心があったかくなった気がした。 -
さすが物語。話しがうまくつながる、ふくらむ。エンタメ小説はこうでないと!
夏休みの中学生の弾けるくらいの眩しさを感じて、若さが羨ましかった。
ただ、主人公のバックグランドが、もう少し明確なほうが良いかな。紹介はしているけど明確に説明していない。もっと単純にしていないと、書かれていない所が余計気になる。 -
大島旅行に行く時に持って行くと楽しめますよ。
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最初の方は完全なギャグでどうなっていくのか気になりました。終盤になると、途端にシリアスな展開へ。
人を救う方法はいくらでもあるものですね。 -
伊豆諸島に向かう船に飛び乗った中学生が軽蔑の眼差しで見るのがチャラケた大学生。大昔に自分がその大学生のひとりだったなぁと思い出しました。
まあ、この物語の主人公の中学生君も、船の中でビールを飲んで大失態をするので、似たり寄ったりですかね。が、彼はチャラケてない。船で出会った美人のお姉様4姉妹が住む家に居候する事になっても、その真面目さは揺るがない。
素敵な青春物語です。また、あの船に乗って、島を訪ねてみたくなりました。