乙嫁語り 3巻 (青騎士コミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 272
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047273283

感想・レビュー・書評

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  • スミスさん切ない(>_<)こういうことが当たり前の、文化なんだなあと思う。。市場のごはんがおいしそう!食べてみたい。

  • 購入済み

    絵だけで語りかけてくる説得力はさすが。
    アミルもちょっとでてきて、相変わらずざくろloveだし、スミスさんの話はなんとなく切ない。
    パリヤもタラスもとてもかわいい!
    キャラクター設定がすごいんだよね。
    次も楽しみです。

  •  中央アジアを舞台に、「嫁入り」を描く作品。3巻では、義理母と2人で暮らす未亡人・タラスと、現地調査にやってきた英国人スミスの出会いから恋愛までが描かれます。結婚が「家と家との結びつき」「寄り添って生きるための現実的な手段」である世界で生きるタラスと、序盤から、この世界で「当たり前」のことを尋ね聞き、結果的に私たち読者にそれを説明したり、「価値観が違う」という事実を浮き彫りにする、という役割を果たしているような、この世界では異端のスミス。
     互いに歩み寄りはあっても基本的な価値観とか、恋愛観とかは大きく違っているだろうし、そもそもスミスは旅人だし、色々無理があるんじゃないか!と突っ込みたくなってしまうのですが、ちょっとした表情に、「お互い憎からず思っている」事がわかり、どんなに価値観が違っていても、恋に落ちるときは落ちるし、どうしようもないものだな、と切ない気持ちになりました。
     遊牧民の文化や歴史には全然詳しくないので、ここに描かれた描写が性格かどうかは解りません。が、絵は緻密で、世界観はよく表現されていると思います。何より、作者である森薫さんが、この世界を描きたくて描きたくて描きたくて描かれているんだなーというのが随所に(布や服の細かな刺繍に、羊の大群に、市場のシーンで描かれる美味しそうな食べ物達に)見受けられて、そういった物を読ませてもらえたことを素直に嬉しく思います。
    (なんせ作者自ら、市場で登場した食べ物・焼き飯、五目肉うどん、羊とキジの串焼きを再現調理してしまわれるのですから。)
     人に伝えられる技術をもった人が、情熱を持ってその対象を描けば、必ず伝わる何かが生まれるはずですから。漫画という娯楽作品に資料としての価値を求めるのは筋違いでしょうから、こうして、新しい世界や文化を垣間見せてもらえる今作に今後も期待しています。

  • 3巻では、第二の乙嫁であるタラスを中心に、
    当時の結婚観が描かれている。

    これまでの巻は一話完結型に近かったが、
    今回は次巻に展開が残された形。
    涙は悲しみの涙のままなのか、嬉し涙になるのか。

    後、食べ物がとてもおいしそう。
    コミックナタリーにレッツ乙嫁クッキング!な記事があり、
    森さんご本人が調理されていたのを見て、更に食べたくなった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「今回は次巻に展開が残された形」
      スミス氏の行く先々で面白いコトが待ち受けてそうで(4巻読んでます)、とっても楽しみ!
      「今回は次巻に展開が残された形」
      スミス氏の行く先々で面白いコトが待ち受けてそうで(4巻読んでます)、とっても楽しみ!
      2012/06/22
  • 相変わらず凄い描きこみ量。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      スミスさんが狂言回しで各地を旅するのかと思いました。
      スミスさんが狂言回しで各地を旅するのかと思いました。
      2012/08/01
  • 現代日本人では信じられないようなしきたりが、
    遊牧民族にはあるんだなぁと・・・。

    民俗学の学者さんが主人公のパート。

  • 森 薫
    (ビームコミックス)
    エンターブレイン (2011/6/15)

    彼女のコミックはストーリーもいいし 知らない生活文化を教えてくれる
    緻密な風景描写 衣服のなど丁寧な描き方にも目を見張る
    大好きだ

    理不尽な婚姻制度
    でも考えてみれば一昔前の日本も・・・
    この巻もよかった~!!!
    登場人物がみんな好き
    4巻の発売が待ち遠しい

    ≪ 家制度 愛よりきびしく 立ち塞ぐ ≫

  • 見合いで結婚をする文化と
    恋愛で結婚する文化

    この巻はその違いがテーマ。

    「乙嫁語り」というタイトル通り、
    嫁をもらう、というのは遊牧民にとって
    一族の絆や財産を増やすために必要な通過儀礼なようなもので、
    恋愛的要素が薄いみたいです。

    このお話は、だれそれの孫で だれそれの子 が
    自己を紹介する世界です。
    嫁を貰う=家族が増える/一族の財産が増える という考えが主体になるという文化の話。
    そこに現地調査に来た「結婚は恋愛の延長である」が主観の英国人が嫁取りに巻き込まれると言う今巻。

    文化の違いの裏打ちがこの作品は凄くて、
    よっぽど調べ抜いて描かれているし、
    結い上げた髪をほどく瞬間とか、ベールで隠された髪が風になびく瞬間とか、解放された美がこれでもかというくらい丹念に描かれる。

    そこに感心させられるほどの書き込み具合は素晴らしいです。

  • 主にスミスさん主人公。森薫らしくないシビアな展開。なんか最後ちょっと急過ぎて納得行かなかった。もっと父親絶対なとこを丁寧に描くべきだと思うんだけど。

    まあ今後に期待。

  • スミスさん中心で進む3巻。美しく幸薄い未亡人・タラスさんと幸せになれるのか、と思えばなんとも切ない展開。問答無用で父親には逆らえないのか。親族に恵まれないことが、ものすごく人生を左右してしまう。やるせない気持ちになります。アミルたちにはしばらく会えないのかな、と思いきやさっそく登場。アミル、カルルク、パリヤさんの三人にとっても和みます。2冊しか読んでないのに、まるで家族に再会したようにほっとする気持ちになるのが不思議。今回特にご飯が豊富にでてきて、とってもおいしそうでした。

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著者プロフィール

家族支援カウンセラー。1950年佐賀県に生まれる。中央大学卒業後、2007年まで東京都内の中学校において、心障学級・通級情緒障害児学級などを受け持ち、熱心な生徒指導で保護者からも信頼を集める。通信制高校副校長を経て、2012年、一般社団法人家族支援メンタルサポート協会を設立、理事長に就任。学びリンク総研所長・家族支援メンタルサポート協会理事長。専門分野は、家族カウンセリング・非行問題・子育て支援・発達障害・不登校問題等多岐にわたり、子どもの不登校から見えてくる家族支援に力を入れている。

「2023年 『家庭にしのびよる“うつ”に負けない! 悩めるママとカウンセラーの家族をみつめる旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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