ママゴト 1 (ビームコミックス)

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  • 角川グループパブリッシング (2011年8月25日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (204ページ) / ISBN・EAN: 9784047274730

作品紹介・あらすじ

ちぐはぐなふたりの、おかしくて、そしてせつない、ある奇跡への物語、開幕。

みんなの感想まとめ

ちぐはぐなふたりの生活が描かれたこの物語は、悲しい過去を抱えるスナックのママと無邪気な5歳児の心温まる交流を通じて、人間らしさのリアルな側面を浮き彫りにします。ママは愛する娘を失ったトラウマから子ども...

感想・レビュー・書評

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  •  『赤い文化住宅の初子』と『薫の秘話』を読んで、松田洋子がすっかり気に入ってしまった。貧乏な暮らしや底辺の人間群像を描かせたら、当代随一のマンガ家だと思う。

     タナダユキ監督の手で映画化された代表作『赤い文化住宅の初子』は、親のいない貧しい薄幸少女の青春をリリカルに描いた傑作だった。
     この『ママゴト』も、『赤い文化住宅の初子』の延長線上にある作品。ヒロインの映子は現在アラフォーで、地方都市の場末のスナックでママをしている。

     映子には悲しい過去があった。親に捨てられ苛酷な少女時代をすごしたあと、風俗嬢になったものの、客の子を産んだことが原因で店を追われ、ホームレス生活をつづけるうち、赤ん坊を熱中症死させてしまったのだ。
     そのことがトラウマとなり、心を閉ざして普通の幸せに背を向け、男を手玉に取るだけのすさんだ暮らしをしてきた。だが、そんな映子のもとに、風俗嬢時代の唯一の親友が、5歳になる息子・タイジを置き去りにしていってしまう。

     当初は迷惑がるだけだった映子だが、タイジと暮らすうち、そのかわいさ・けなげさに心癒され、心の底に封印した「母としての喜び」を少しずつ思い出していく。しかし、タイジが自分の子ではない以上、2人の暮らしはママゴトのようなものでしかなく、母としての喜びもかりそめのものだ。ゆえにタイトルが「ママゴト」なのである。
     赤の他人同士の“親子ごっこ”のような暮らしは、これからどうなってしまうのか?

     ……と、いうような話。
     どこかジョン・カサヴェテスの映画『グロリア』(1980)を彷彿とさせる。もちろん、『グロリア』のようなドンパチは一切ないのだが。

     コミックス1巻の帯に書かれた、「『いってきます』も『だいすき』も、はじめてでした」というコピーが哀切だ。これは、肉親に愛を注がれた記憶がなく、だからこそ赤ん坊をまともに育てられなかった女性が、20年の時を経てもう一度母親になろうとする物語なのである。

     随所にコミカルな描写やセリフはあるものの、基本は王道メロドラマである。
     泣ける。それもあざとい泣かせではなく、「人間のおぞましさや汚らしさにもきちんと目を向けたうえで、なおかつ人間を愛おしむマンガ」という印象だ。

     松田洋子のこれまでのキャリアで、いちばん一般受けする作品かもしれない。これもタナダユキに映画化してほしい。

  • けして好きな系統の話でも絵でもないのに読まずにはおれないという。続きが気になるよ…

  • 悲しくも面白い。もうなんかスゴい。

  • ジャケ買い。悲しい過去を持つスナックのママ映子と、預けられた5歳児との暮らし。一度幸せを垣間見てしまうと、元に戻るのは辛いよな…(/ _ ; )

  • 『ママゴト』
    NHK BSプレミアム/毎週火曜放送
    2016年8月30日から

  • 息子を亡くした過去を持つスナックのママと友人に置いて行かれた息子の交流を描いた作品。

  • 2014.6.8

  • 松田洋子の漫画は2作目ですが、不幸と貧乏は芸風みたいです。
    不幸だけど貧乏だったけど、しぶとく逞しく生き抜いてきた映子。
    友達の子供、ブサ可愛いタイジを預かることになります。
    2人の拙いやりとりは笑えるし、微笑ましくもあるのですが、子育て漫画という感じはありません。
    何かに縋らずにはいられない映子の孤独さが胸に痛い漫画です。

  • いい話だった。

  • 同僚のN嬢に借りて、3巻一気読みしました。夜中に嗚咽が止まらず・・こんなに泣いたの久しぶりかも?です。素晴らしい作品ですので、是非読んでみてくださいまし。

  • リアルな表現と絵に最初はとっつけなかったのですが、心に来るのでいつの間にか止まらなくなってしまいました。
    母になれなかった女と、母を求める男の子の苦しいけど、温かい話。幸せになってほしい・・・心から。

  • 友達の子を育てるスナックのママの話。



    スナックのママが子供を育てると、放置プレイになりそうなもんだが、そうならない。自分の子供なら100%そうなるだろうが、他人の子供だからだろう。ママの優しさも他人の子供だからと考えてしまう部分も多い。『ママゴト』とはうまくタイトルをつけたもんだなぁと思う。


    作品全体に流れる生暖かさがすべて「ママゴト」というタイトルに集約されているようで、皮肉の聞いた作品だなと強く感じた。作者の別作品『薫の秘話』を読んだことがあるだけに、特に強く。エンディングがまさに「これはママゴトです」と作者が語っているようで、「ですよねー」と答えそうになったw

  • おもしろい。「まほおつかいミミッチ」と他1冊くらいしか読んだことなかったが、筆力ある。ひとまず続きを読みたい

  • 俺にとって切なさと言う感情が如何に大事かを思い出させてくれた。1人で居酒屋で読みながら5回くらい涙ぐんだよ。自分のじゃなくていいから子供欲しい。

  • セリフがいい。方言(広島県福山市)がいい。表情がいい。疑似家族をめぐる、いいことづくしのせつないお話。(たとえ他人の子でも)子供のいたいけさは、ズタボロに傷つき、ガサガサに乾ききった女の心を癒しまくるわけです。
    それにしても福山弁、いい。わたし自身はインチキ程度にしか話せないが、子供のころからなじみのあるいとおしい方言なので、これだけでもご飯大盛りパクパクおかわり気分に浸れる。この漫画をプレゼントしてくれた幼馴染のクリスに感謝。

  • 過去に映子が過ごした子供時代での苦くも悲しい思い出、子供を失った事への辛さ、無念がタイジとの慣れない共同生活を過ごしてる内にタイジを通して色々気づき、考えさせられ、教えられ、過去の呪縛から解放されて前に前進する映子の描写が切ないながらもほっこりしてしまう作品。タイジとの生活もいずれ別れが来そうだが…此からどのような結末が待ち受けているかが気になる。

  • 2巻まで読了。
    多分広島が舞台の、子供にトラウマを持つスナックのママの主人公と彼女に押しつけられた純粋な子供タイジの話。

    タイジの健気さとか、主人公のタイジに向ける愛おしそうで切なそうな表情はもはや反則だと思う。

    3巻発売が待ち遠しくてしょうがない。
    今更読み始めるよりむしろ完結してから買えば良かったと心底思う。
    でも、少しでも興味があるなら是非とも読んでいただきたい作品。

  • 複雑。決して好きな絵柄ではないんだけど、書店で試し読みを読んでどうしても気になって買ってしまった。映子が痛々しくて、悲しくて、もう見ていられない気持ちにさせられる。でも続きが読みたい。どうか、せめてどうか少しでも救いのある最後になりますようにと祈らざるを得ない。

  • イタイ。クルシイ。救われる。・・・ブランチでは紹介しちゃダメでしょ。お気楽な「泣けましたー」とかで片付けたらイカンでしょ。

  • 泣くこと必至。
    こってりし過ぎているくらいの人情ものだけど、ずんとくる。
    現実的な行動はうまくできなくても、映子の子供への感情は重苦しいほど正しい。
    全ての子供がこういう愛情をきちんとむけられて育ってほしい。

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著者プロフィール

大阪生まれ、広島県福山市育ち。初めて描いた作品『薫の秘話』が第27回ちばてつや賞大賞を受賞し、95年『モーニング』でデビューする。以降、『秘密の花園結社 リスペクター』『人生カチカチ山』『まほおつかいミミッチ』『相羽奈美の犬』などの作品を幅広い媒体で発表し、2003年刊行の『赤い文化住宅の初子』は、2007年にタナダユキ監督により実写映画化され大きな話題を呼んだ。なお『ママゴト』は、第15・16回文化庁メディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選出されている。

「2019年 『父のなくしもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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