クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門 (ファミ通文庫)

著者 :
制作 : 一真 
  • エンターブレイン
3.88
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本棚登録 : 120
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047276642

作品紹介・あらすじ

「中野太一さん。キング・オブ・クズであるあなたに、曽我野三姉妹を攻略していただきたいのでシテ」-いつものように山背にくっついて屋上へ行った俺は、二六五五年から来た彼女、カマタリさんに出会った。でも俺、恋愛とか、ムリ。死ぬ。しかもそのターゲットの一人ってウチの学校のNo.1美少女じゃん。ムリ。死…ん?「強くてニューゲーム」?…俺、やるよ。クズだって…「モテたいんや!」日本中の男子諸君に捧ぐ、最弱ラブコメ堂々登場。

感想・レビュー・書評

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  • モテない君の前に現れたドラえ…もとい未来少女が、未来の日本を救うために彼に3人の姉妹との交際を無理強いするお話。

    前半のパロディやドタバタも楽しいが、後半に至ってジュブナイル風味のむずがゆいラブストーリーになるあたりが実にいい。しんみりとしながら笑ってお別れ、という感じで実にいい読後感を感じながら読み終えることができた。

    2に続いて欲しいような、欲しくないような、微妙な気分だ。

  • 今作はより一般層に受けるように寄せてきた感じ。それで濃度が薄まっているとかそういうことは全然ないのだけれど。
    前半のフォントいじり、立て板に水な文体から、後半のキレッキレなしんみり文体への落差がたまらん。
    とにかくメチャクチャおもしろかったのでこの作品で消えてしまわないことを祈る。

  • 「世界を救え!」という大題目にしては、やっていることはすごく学園ラブコメのすごく正統派な感じで、いかにもな「石川節」だと思いました。面白かった。そしてラスト近くのらぶらぶにはぐっときた。主人公はヘタレではあるけれど、頭の回転が悪いわけではなく、気のきいたことも言えるキャラなので、最初はまあおいといて、中盤くらいにはなかなか面白くなってきていました。くずじゃないよ。うん。

  • 石川博品作品は最初ノリにどうもついて行けずダラダラ読み進めるけど急に止まらなくなる瞬間が来るのな

  • 正確には星3.5くらい、だが楽しく読めた。意外に感じるほど真っ当なラブコメだった。

    ただ少々タイトル詐欺と言えなくもない。作中でも主人公は「キング・オブ・クズ」だの「暗くてクサくて画的にキツイ3K生物」だの散々な言われようだ。しかし選択肢を間違いフラグ立てに失敗すると直前のセーブまで強制巻き戻しという反則ワザがあるにせよ、フラグどころか重要イベントすら発生させられないダメ男では決してない。少なくとも学園ナンバーワン美少女なヒロイン等から好意を抱かれる程度には基本スペックは結構高かったりする。

    その辺りは上手く処理してあって「なんだよただのリア充(予備軍)じゃねーか」と鼻に付くことはない。なんだかんだ言っても主人公は前向きなやつだし彼に任務を依頼する未来人のカマタリさんも可愛い。その二人のコントめいたやり取りは読みすすめる推進力にもなっているし。いくら基本スペックが高くとも誰かを好きになりその気持ちを相手に伝えるためには時に自分を変える努力は必要だよね、と。

    …なんだ、要は『ドラえもん』ではないか。
    余談だがずっと「カタマリさん」だと思ってました、ごめん。

  • うわっすごいクズがみるみるそれなりになった!と思ったけどよくよく考えなくてもクズってほどじゃあないな…。
    B級ラノベ臭むんむんの、でっかいフォント操り出しまくり体勢からガチな恋愛ストーリーが開幕することになろうとは思わなかったので、感想としては「面白かった!」としか言えませんが、あと一言言わせてもらえるとしたら山背くんを返せってことかな。

  • ネットオフで購入して読み。

    ネタがたくさんなので、これ知らないぞ、なんか元ネタがあるんだろうなあ…。という言い回しがたくさん。
    ・「R.I.P.」とは - ラテン語:requiescat in pace ↓ 英語:rest in peace 「安らかに眠れ」の意味を表す俗語。日本語の「ご冥福をお祈りします」に近い。 欧米では墓石に彫られていることも多い。←よく見るけど知らなかった。
    ・a. k. aはas known as。またの名を、すなわち、とか。

    ・登場人物の名前が大化の改新あたりからとってあるのは何か意味があるんだろうか。

    ・だんだん女の子たちが魅力的に見えてくる不思議。あと、太一君は別にクズじゃないよね…。

  • ギャグが最高に面白かった。しかしこれは絶対にラノベのメインストリームにはなれないなという作品。でも作者さんにはこのスタイルを貫いてほしい。
    野崎まどさんの作品に慣らされ過ぎて最後に大きな仕掛けが炸裂するかと勘ぐりながら読んだが、案外普通な着地点だったのは残念。もう少し最後まで遊んでも良かったかなと思った。続刊が望み薄なのも悲しいです。

  • 「このラノ2013」で29位にランクイン。全くのノーマークだったので読んでみましたです。

    これはちょっと好みは分かれそうだけど、良かった!

    主人公のもとに27世紀からやってきた少女カタマリさん。
    曰く、その時代の日本は大変なことになっていて、それを阻止するためにきっかけとなった三姉妹を攻略しよう!という話。

    最初にセーブポイントを作って、主人公が失敗するたびに
    「デデーン」「アウトー」
    とやり直し。
    とまあそんな感じでグダグダと三姉妹との距離を縮めていく話です。

    主人公の自虐的な一人称形式で進む、独特で軽快な地の文が読んでいて楽しい。
    最初はドタバタラブコメっぽい匂いがするけど、中盤以降は結構ガチで恋愛してましたね。主人公がいつのまにか三姉妹の一人を本気で好きになっちゃって、それを自覚する過程が初々しくて良いです。そういう気持ちに慣れていない主人公が、いつも通りのクズっぽい発言で誤魔化そうとするんだけど、誤魔化しきれてない感じが、読んでいてニヤニヤできます。

    ただ、最後まで読んで思い返してみると、三姉妹は要らなかったかなと……最後にくっつく一人だけで十分だったんじゃないかと思います。

    いい恋愛小説でした。

  • 前半は非常に馬鹿馬鹿しく進行するのだが、終盤になるとその皮を脱ぎ捨て、純愛物語に進化する。

    突拍子もないことをする主人公に好感が持てた。著者さん、ネルリシリーズから更に腕を上げている。
    良作。

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著者プロフィール

小説家。1978年生まれ。『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』で第10回えんため大賞優秀賞を受賞しデビュー。著作『四人制姉妹百合物帳』(星海社)、「耳刈ネルリ」シリーズ、『ヴァンパイア・サマータイム』(KADOKAWA)、『後宮楽園球場』(集英社)など。

「2015年 『明日の狩りの詞の』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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