ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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本棚登録 : 272
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047278431

作品紹介・あらすじ

『グリンダ・ドイルを廃業する』そんな言葉を残して、"万能の天才"グリンダは、同盟国への派遣を目前に失踪した。このままでは国際問題に-というわけで身代わりとして白羽の矢が立ったのが、グリンダの双子の弟、つまりこの僕、シャールだった。いや無理、僕男だし。天才の姉と違ってニート予備軍の浪人生なのに。抵抗も虚しく女装させられ、同盟国の王様一家の家庭教師をやることに…!?ファンタジー家庭教師コメディ待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 「文学少女」や「ヒカル地球にいた頃…」の野村美月先生のもう一つの新作。「ヒカリが」シリーズと同時にネットで連載が始まった作品の書籍化。

    突然双子の姉のかわりに女装して外国の皇子達の教育係になってしまう。
    今回はコメディメインで、短編集やバカテスとのコラボでその片鱗をうかわがせていた野村先生のコメディが丸々1冊楽しめます。
    ただ、ストーリーやキャラクターはしっかりしていて、シャールがエーレン王家の人たちと仲良くなっていく様子が読んでいて微笑ましい。
    挿絵も素敵で絵師買いも悪くないんじゃないかな?

    最終的にシャールはロリとショタとナルシスト(男)に好意を持たれ、シャール本人は人妻メイドに恋をするというどう見ても全方位バッドエンドという状態に。どうしてこうなった。
    文学少女がアレだったので、個人的には「ヒカル(ry」と同様彼は誰と結ばれるのかが気になって仕方がない。私としてはちゃんと男のシャールを知っている聖羅と結ばれるのが一番だと思うけど・・・9歳は犯罪です。残念ながら。
    となると、貴腐人メイド(メイド多いな!二人だけど!)が正規ルートなのか?彼女の書くシザ×ヘル本読んでみたい気はする。

  • 語源からの意味あいでなく
    そう呼ばれる作品がよくもつ雰囲気としての
    メルヘンな感じの少女小説
    というか少女向け小説すなわち少女向けライトノベル
    が少女向けライトノベルでは「姫もの」としてしか通用しないので
    (少年向けはバトルがないと通用しないのと同じだが)
    色の気の味付けまわりの変奏がなかなか大変であることよ

  • 女装もんは、やっぱりあかん。

  • この作品のヒロインって誰になるんだろう?立ち位置的には聖羅なんだろうけど、9歳児って色々な意味で大丈夫なんだろうか?一応アニスともフラグが立っているようだけどどうなるのかな?

    この作家さんはどうにも冴えなくて頼りないけれど、決める時はピシッと決める主人公の描き方が本当に上手なんだよなぁ。
    本作の主人公シャールもグリンダの代わりとして女装させられたばかりの頃の言動は何から何まで情けないのだけど、竜樹を助けた辺りから印象を見直してしまうような立ち回りがちらほら。特に聖羅の本当に欲しいものを2段階で当てた姿は立派な主人公だと褒めたくなる

    第一巻の時点で人間関係がややこしいことになりかけているけど、これからも更にややこしくなりそう。竜樹がシャールに惚れるのは予想の範疇だったけど、ギルマーまで惚れるとは思わなかった。
    そしてグリンダが失踪した理由も謎だけど、わざわざエーレンに立ち寄っているのもよく判らないな。その辺りの理由は今後明かされるんだろうか?

  • 評価:☆3.5

    姉である失踪した万能の天才グリンダ、そしてその双子の弟である主人公シャールが抵抗も虚しく女装させられ、同盟国の王様一家の家庭教師をやることに・・・というのがストーリー。

    能力の違いどころか性別も違うので苦労の連続、その辺のドタバタコメディが魅力でしょうか。
    まぁベタと言えばベタな展開ですし、タイトルと最初の方は読んでて「大丈夫かこれ・・・?」と思ったものですが、読後の温かさはやはり野村さんの良さが出てるなと感じる。
    変に重い展開はないので、文学少女やヒカルと比べるとライトノベルらしい作品かなと。
    これからどう進めていくのかは分からないけど、家族愛とかを重点に置いてくれると自分好みで嬉しい。

    竜樹王子みたいなキャラが好きだwデレた聖羅姫も中々の可愛さ。
    とりあえず続刊は読んでみる予定。

  • エンタメとしてなかなかなレベルで楽しめた。天才の双子の姉グリンダが失踪したため、身代わりとして異国に家庭教師として女装して行くことになった男の子が主人公。王様ファミリーはかっこよかったり可愛らしかったり色とりどり。ハプニングは多々起きるもラッキーで正体がばれることなく過ごせてしまう。第一王女聖羅との触れ合いという一本のテーマをもち、起承転結すっきりと物語が組まれているので安心して読める。文学少女シリーズの作者だと知り納得。タイトルこそ今風だが、筆者が学生時代に書いた小説が元になっているらしく物語自体は王道。飛び出るところはないが安心して読める。

  • 嫌味のない、ドタバタと賑やかなラブコメです。野村さんらしく清潔感のある文章なので、今の流行り要素テンコ盛りでも笑って読んでればいいやという気楽さがいい。

    でも私、この方はやっぱり、純情系のちょっと透明感のあるお話のほうがお上手だと思います。

    ですがまあこれは私の好みであって。

    女装して天才少女の姉と入れ替わり、隣国の王室に
    カテキョにきたシャールくんは、それなりに男気もありますし,読者が男の子中心な(気がする)ファミ通文庫なら等身大の主人公として受け入れられるのかなと思います。

    私自身は、このお話、第一巻だけでもうお腹いっぱい。図書館で借りたので続きはキャンセルでいいやという感じなのですが。これはもう好みの問題なので致し方無いです。楽しく読めるお話ではあるので、お好きならどうぞ。

  • 面白い姉弟入れ替えコメディでした。王族の子供たちの中でも竜樹くんがいい感じにかわいかった。サブも腐ってたり腐ってたり腐ってたり(ぇ してキャラ立ってたので、外伝も楽しめました。ラブの方もTSだけに関係が複雑なことになりそうだけど、それはそれで面白いコメになりそうなんでそっち方面も楽しみ。

  • ものすごいロリショタほいほいだった

  • 女の子の読む本です。僕の読む本ではありません。

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著者プロフィール

合唱王国福島出身。春の夕暮れに生まれる。幼いころから読むこと、書くこと、眠ることが大好きで、作家を目指す。作品に「文学少女」シリーズ、「むすぶと本。」シリーズ、『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』(いずれもファミ通文庫)などがある。

「2021年 『世々と海くんの図書館デート(5) 春めくきつねは、つりばしにゆられて、あのこに会いにゆきます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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