学校の外階段 (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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本棚登録 : 54
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047279285

作品紹介・あらすじ

「何かに熱中するのは、そんなに素晴らしいことなのか?」天栗浜高校一年の水川徹紀は気楽な監査委員。特に「階段部」なんて連中は最も理解不能な人種だった。しかしひょんなことから部費の不正流用の調査を押し付けられ、"相方"に指名された「星の女神様」上原莉梨子に引っ張りまわされることに。こんな探偵の真似事、適当にやればいい。最初はそう思っていた。しかし各部の調査を進めるうちに彼の心はざわつき始める-。ビバ青春の無駄足、再び。シリーズ初の外伝。

感想・レビュー・書評

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  • 学校の階段の外伝で同じ学校の監査委員が主人公。正直、本編に感動したのに、それがなかった。主人公が変わる姿は本編と似ていたけど。桐生の適当っぷりと星組は好き。

    同じ作者のさっちゃんシリーズの続きがほしかった。

  • 2012 4/2読了。WonderGooで購入。
    「青春の無駄遣い」、「なにかわからないけれど、とにかく追いかけたら何かがつかめるんじゃないかという衝動」を、余すことなく書いた名作・鬼作、『学校の階段』シリーズの外伝。
    本編主人公はまさに「無駄遣い」に青春を注ぎ込む神庭だったのに対して、こちらは同じ天栗浜高校所属の、何に対しても情熱を抱くことに忌避感を見せる監査委員、水川徹紀が主人公。
    グダグダ行きたい水川なのだけれど、学年有数の美少女で「星の女神」と崇められる、一方で新しいことには恐れをいだいてしまって何かをはじめることができない少女、上原莉梨子に引っ張られて、部活・同好会間での部費流用(融通)問題の監査に取り組むことになり・・・。

    神庭と好対照なような、根っこのところが共通しているような水川くん。その悩みも、神庭と同じく青春じみていてよくあるようで、いい感じ(でも「なにかわからないけれど、とにかく追いかけたら何かがつかめるんじゃないかという衝動」に比べるとこちらはまだ、創作物の中で取り上げられることは多い感覚かも・・・?)
    神庭が会長になった後の時期に話ではあるんだけど、階段部はちょっと出てくるだけで、そこら辺は正しく「外伝」している。
    これ2巻出るのかなー、『学校の階段』はライトノベル史上の画期の一つとすら思っているので、櫂末高彰 さんが関連作を書き続けてくれるのは嬉しい反面、さっちゃんは短期で終わっちゃったけど新作も読みたいような複雑な気分・・・。

  • キャラを作るのは自分を保つため。
    一生懸命にならないのも、自分を保つため。
    怖いことだから。
    素になるのも、一生懸命になるのも。
    それが受け入れられなかったときに、失敗したときにどうするのか、考えると怖い。
    一歩踏み出し、階段を上る勇気があるかどうか。

  • 全3巻完結。『学校の階段』の外伝シリーズ。
    とにかく、リリーこと上原莉梨子が可愛い!3巻から登場の八巻かおる、の化物的ポジティブも好き。
    『学校の階段』に登場したキャラクターにまた会え、御神楽あやめ様がラノベヒロインの極北の存在であることを再確認した。

  • 完結した「学校の階段」の主人公とその周りが一新してかかれたストーリー。
    舞台も同じ天栗浜高校で時間軸も同じ。
    ビバ青春無駄足、再び!!

    「学校の階段」が大好きな作品だったので、期待していましたが、同時に世界観が壊れないことを祈って読み始めました。
    2番煎じということはありませんでしたが、このタイトルをつけるならもっと無駄に熱く、もっと無駄に面白い出来にしてほしかったというのが本音。
    最後の怒涛の展開はいかにもこのシリーズという感じだったけど、そこに至るまでが長くてちょっと飽きがきてしまうか。
    この終わり方では恐らく続編がでると思われるので続きは読みたいと思うけど、「階段部」ありきで描いてほしいかなぁ。

    余談だけど、メガネっ娘人口密度が高いのでそちらが好きな方は扉絵だけでも覗いてみて下さい(笑)

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