- Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047281998
感想・レビュー・書評
-
2016/4/7購入
2016/5/3読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉祥寺にあるカフェ「キャットウォーク」で働く女子高生、小夏を中心に廻っていく群像ドラマ。
ヤクザものからゲイに噺家、ホステスにパティシエまで、一癖も二癖もある登場人物が魅力的。なのに、話は淡々と、当たり前のように描かれていく。
日常と非日常が溶け合うバランスが絶妙。
雰囲気に浸れる漫画。 -
バブルハジけた後の「東京物語」だと思う。道具立てが同じで怖い筋の方が狂言回しという例のスタイルである。東京に馴染んでしまった愛知県民の「俺は東京に住んでるんだ」という叫びが見て取れる。
てか毒気が抜けてしまって何か大事なモノを置き忘れた感が作者に無いだろうか? -
久しぶりのいしかわじゅん。
久しぶりのマンガらしいマンガ。
マンガらしいお約束が満ちていて思わずニヤリ。
そしてホロリ。缶コーヒーが飲みたくなります♪ -
早速、吉祥寺に出かけてみよう。
-
いしかわじゅん久しぶりの漫画、らしい。氏の作品はずいぶん昔にエッセイ本を読んだっきりだった。吉祥寺を舞台にした洒落たエピソードの連作で、手慣れて読み応えがあるが、これは2012年を舞台にしているのだろうか?舞台設定をみるかぎり2000年代だろうと思われるが、80年代の空気をそのまま引きずっているような印象もある。ひょっとしてこのあとで2011年3月が訪れるという展開なのかもしれないなあ。
考証:冒頭で三鷹オスカー(名画座)が出てくるが、閉館したのは平成2年。2011年に少しだけイベント上映が行われているが・・・作中、吉祥寺ヨドバシカメラ(2007年〜)が既に建っている。微妙に時間がずれているのか、2011年なのか -
いしかわじゅんの久々の漫画作品。作風は「東京物語」に近く、シリアスとギャグを絡めて淡々とすすむ。いしかわ氏のギャグはベタなのでギャグ主体の作品だとお腹いっぱいになる事があるが、当作品だと程よいエッセンスたして、読みごたえを軽くしてくれるのでオススメ。読後感も良く、次巻が楽しみな作品です。
-
いしかわじゅんさんが今になって高校生を描くのは無理があるなんて、つまらないことは思わない。だって、私だって今の高校生なんてちっとも知らないしね。ざっと読んで残ったものが求めていた色ならそれでいいじゃないかと…。
-
いしかわじゅんさんだ! 懐かしい!
大学時代にはまっていろんな作品を読みふけりました。
あの、どこかやるせなくて儚げな描線と空気は健在。
また新しい作品に出会えて嬉しいですw。
続刊にも期待します(^^)。 -
傑作です。
昭和の映画にあるような切なさを残しつつ、今を切り取っています。