ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (3)
- KADOKAWA/エンターブレイン (2013年1月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (529ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047284814
作品紹介・あらすじ
リアルタイム翻訳で放たれるtwitter活劇、第三弾。
感想・レビュー・書評
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2013/3/3読了。
変な日本語で書かれていることにもだいぶ慣れてきて、この世界観を描くために必要不可欠かつ最適な文体だと感じられるようになってきた。ニンジャスレイヤーのハードボイルドな格好良さが際立つ。
このシリーズ、ニンジャの暗闘に巻き込まれた一般市民のエピソードが泣かせる。究極の格差社会を必死に生きようとし、踏みにじられ、そしてまた生きていかざるを得ない弱者の姿は、近い将来の(現在の?)我々の姿そのものであり、ニンジャソウル憑依前のニンジャスレイヤーの姿でもある。だからこれはただ強いヒーローの活躍を描いたバイオレンス活劇ではなく、弱者の群像劇なのだ。それをしみったれた文学ではなく、弱者が喜ぶ道具立てで鮮烈なエンターテインメントに仕立ているところに、作者のワザマエを見る思いだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メリークリスマス~。
ミニバイオ水牛の可愛さ。かわいいよう。
ネオロマンティック~。
中年デッカーのシンゴ=サンらにツボをおされ、さらにニンジャスレイヤーとブラックヘイズ=サン、アンドウとのやり取りがそこはかとなく面白く、ブラックヘイズ=サンのどことなく漂うハードボイルドぽさとか。割と気に入りエピソードです。 -
この巻は「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」と「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」のどちらも甲乙つけがたい。
アトロシティ、は荒唐無稽なキャラクターであるヤクザ天狗が好き勝手に暴れまわる話なようでいて、タロやヤマヒロが到底敵わない理不尽に立ち向かう話であることに気づく。
一見話が破綻しているようで一フレーズごとに周到な計算で組み立てられた話なのだ。
彼らの足掻きは無駄だったのか?そうではない。藁にすがってジタバタ足掻いて起こした波紋が巡り巡ってヒーローを動かす結果になったのだ。
ストレンジャー、はヒーロー物にお約束の負けイベント。だが本格的な集団戦であり、アンダーカードの彼らが何となく残念な奴らなのも見どころ。 -
H25年2月12日初版、並、カバスレ、傷み、帯なし
サツバツ! 新鮮なアトモスフィア!
ニンジャ抗争で妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ。 彼自身も死の淵にあったそのとき、謎のニンジャソウルが憑依。
一命をとりとめたフジキドは「ニンジャスレイヤー」――ニンジャを殺す者となり、復讐の戦いに身を投じる。
リアルタイム翻訳で放たれるtwitter活劇、第三弾。
単行本: 529ページ、出版社: エンターブレイン
2014 年4月11日伊勢BF -
分かってやってるに違いない、絶妙な違和感で統一された日本で繰り広げられるニンジャ同士の構想。twitter小説ならではのスピード感、意外と王道なストーリー、そして各エピソードが時系列バラバラで、つい読み返したくなるのも中毒性高し(-_-)
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「ニンジャスレイヤーって、プロレタリアート文学ですよね」
私ではなく、ツイッターのフォロワーさん(書店員)がおっしゃった一言なのだけど、これってなかなか正鵠を射ているのでは。
忍殺語、世界設定、絶妙な言葉選び……というのは三巻目ともなると新鮮味も薄れて「もうあきた」となってしまいがちなのだけれども、このシリーズがまだそこまでいってしまってない。
その理由は、魅力的な主人公にはそれ以上に魅力的な悪役が必要とされるのと同様、超人的なニンジャやテンサイ級ハッカー達と並び立つ、まったく普通の一般人……否、「マケグミ」達のイキザマが、最底辺の生活をしていてもなおその中に残って一瞬の輝きをを放つ「人間性」が、きっちり描かれているからなのだと思う。
そんな私のお気に入りは、「エヴァー・フェルト・チーティド」
「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」です。