- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047285064
作品紹介・あらすじ
「束縛のない人生が一番だ」連続殺人事件の犯人を追っていた俺、水主頼斗は、逆に縛り上げられてしまった…。そのピンチを俺は「天狗」の少女、輪月に「天狗の血を引く」という理由で助けられた。いや、むしろ改めて輪月に拘束された。ところで、お前の手伝いをするのはいいけど、事件って解決してるの?俺、咒師っていう和製魔法使いで、事件が解決しなかったら実は死ぬんだけど…大丈夫?正義の和製魔法使いと不純少女の青春怪奇ストーリー。
感想・レビュー・書評
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二言目には下ネタを振りまく奔放な天狗少女の輪月と、吸血鬼だけど全然怖くないし血も吸わないほぼただの人間な少女知理に、超ご都合主義な理由で三角関係にされる少年の話。
輪月が飄々としてて考えが見えないのが良い感じ。
あと天狗とか吸血鬼なのにどれもクソ強くないのが印象的。
みんなすんごい理屈っぽい喋り方するのが気になる。…いや、自分も理屈っぽいから気にならない。
輪月もうちょっと見たいなぁ。次出ないかなぁ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妖怪退治の仕事人が天狗の末裔な少女と出会った.
そんな感じで.
ヒロインらしき少女と主人公らしき少年の会話が疲れる.
牡丹ちゃん可愛いわー.
「仲良くしない悪い子は首をちぎっちゃうぞ~」 -
なんか一貫していないような感じ。
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“この世界に、「輪月消音」ってボタンのあるリモコンないかな。俺にとってのマストアイテムっぽい。
「頼斗君、おなかすいちゃいましたから、そろそろ、どこかでお昼にしませんか?でも、カレーはダメですよ。夜は輪月がカレーを作りますからね」
「レトルトのな」
「包丁で指を切っちゃったら、ばんそうこう貼って下さいね」
「レトルトだから包丁の出番はない」
「それとも……頼斗君が傷口を舐めてくれますか?きゃっ」
「だから、レトルトだから包丁の出番はない」”[P.112]
輪月さんの台詞が色々危うい。
怪奇ダーク。
牡丹さんが可愛いです。
“「怖がらせてすまない。君たちに害をなすつもりはない。少なくとも、ボクは自ら何かを攻撃するようなことはしない」
口でそう言われても信用できないほどに、気味の悪い存在だった。災害が人の形をして、そこに立っているような、どうしようもなさがある。「むしの知らせ」なんて感覚的なものはもはや必要ない。考えるまでもなくヤバい。
俺たちは出会ってはいけないものに出会っている。
峠になんてとどまるべきじゃないのだ。ここは異界にあまりにも近いのだから。”[P.262] -
テンポの良い掛け合いやわかりやすく整理されたストーリーのおかげでとても読みやすい。
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青春と怪奇、緊迫感と弛緩した空気が絶妙に交錯して、とても楽しかった。ちょい下ネタだったり、割と血なまぐさい感じだったりもちょうツボでした。NOCOさんのイラストもとても素晴らしい出来で、大満足。続き、お願いしゃっす!