革命は恋のはじまり ~告げる想いと自立する願い~ (ビーズログ文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047288072

作品紹介・あらすじ

リュステムへの想いをついに自覚したナクシュデル。けれど、大統領の息子と、元後宮出身で舞踊団に所属するナクシュデルでは、大きな身分の壁がある。そんななか、リュステムの母からナクシュデルに、学校の教師にならないかという誘いが!リュステムには賛成されるが、"黄金の寵姫"として舞踊団の評判をあげているナクシュデルはうなずけなくて…!?どん底から始まる革命ラブ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 革命によって後宮から出されてしまった少女が、自立して自分の道を選び、人生の伴侶も選んでいく物語。小田菜摘さんというと、歴史を絡めた大きな舞台の少女小説というイメージでしたが、こんなラブコメも書けるんだなあ。すごく面白かったです。ヒーローがいまどき珍しい純情真面目青年なのもいいけど、何より女の子が世間を知ってはいるけれど頑張る少女なのが、好感を持てる要因かな。近代、しかも西アジアが舞台というのも珍しい。

  • シリーズ第3巻。
    舞踊団のライバルとして、シルケル演芸団のイドリースとミュジテが初登場。2人とも好きです、ほんと美男&美少女。イドリースの演技の挿絵ほしかった。ミュジテは勿論メルエムもかわいい!メルエムは三つ編みだったのね。ナクシュデルの悩み、舞踊団の問題、ミュジテの希望、みんな解決して良かったです。ミュジテを庇おうとするナクシュデル格好良かった。そして主役2人は両片思いから相思相愛へ!おめでとう!しかし同時に寵姫でないことがレオンティウスにバレるという(笑)一難去ってまた一難、リュステム頑張れ(笑)

  • リュステムへの気持ちを自覚し、想いを寄せ合い始める二人。
    殿下のちょっかいに鈍いナクシュデルと、気が気で無い彼。
    そんなジレジレした二人の関係ですが、お互いに思いを告白し、信じることを伝えあい、未来を見つめる巻です。

    ビーズログ文庫で連載を始めて、コバルトでは取れなかった堅さがいい感じに砕けてキマしたネ。
    リュステム可愛過ぎるッ!
    アブデュル先輩のニコニコと一緒になって、喜色満面だったのは私だけではないはずだッ

    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2883.html

  • シリーズ3巻目。
    やっと告白しましたね(笑)見ている分(読んでいる分?)にはお互いの気持ちが分かりやすすぎてじれったく思っていました。でも今回はリュステム頑張ったのでは。ストレートな告白も彼らしく思いました。
    教師の道に進む決意をしたナクシュデルですので、次の巻からは王太子の通う大学が舞台になりそうです。アイハンも頑張って踊りの道を極めて、イドリースとパートナーになったらいいと思うよ。彼女、最初はあんまり好きじゃなかったけど、ラスト辺り結構好きだったなぁ~。また登場してくれたらいいけれど。
    王太子の行動がリュステムを常に焦らせてるのが可笑しかった。彼はなかなか策士ですね。4巻からはもっと積極的に二人の仲を邪魔しにくるのかな?(笑)リュステムの兄も見てみたいかも。大若、里帰りしたら面白いのにww
    巻末で作者の方も言ってらしたように、カバーイラストがとても素敵でした。幻想的な雰囲気で思わず見惚れてしまうかも~♪

  • 3冊目。皇帝の寵姫から舞踏団の一員となっていたナクシュデルですが、教師の道に進みそうです。リュステムが結構乗り気だなって思っていたら、確かに舞踏団の一員がカノジョっていうよりは、教師がカノジョの方が、万民受けしそうですよね。

    リュステムとは相変わらず口べた二人で、なかなか先に進まないなって思ってたら、意外と今回はリュステムがんばりましたね。二人とも中学生レベルの告り方でしたけど、ちゃんと好きって伝えられたのはよかったです。巻末の漫画にもニヤニヤしちゃいました。

    アブデュル先輩もいい仕事してますし、当て馬レオンティウスも、何気にリュステムを煽ってくれてて、彼の挙動にムッとしてるリュステムもかわいいです。

    リュステムの兄がまだ出てきてないですけど、きっと出てきたときには、リュステムを煽ってくれて、また先に進んでくれることを期待してます。

  • もやもやカップル、漸くお互いに告りあうシリーズ三冊目。リュステムの口下手加減が絶妙に焦れったい訳ですが、告白シーンは率直かつ簡潔で良かったのでは。そして、レオンティウスさんが当て馬としてそつなくいい仕事してますな。的確にリュステムを煽りつつ余裕噛ます腹黒さが光ってましたわ。

  • 主人公の進む道が決まってきました。

    あとがきの後の、イラストレーターさんが描いた漫画もとても良かったです。
    今回の内容では書かれなかった裏話(?)漫画で、ニマニマしてしまいます!

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著者プロフィール

埼玉県出身、佐賀県在住。「平安あや解き草紙」「なりゆき斎王の入内」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズを執筆。その他の作品に『西陣あんてぃく着物取引帖』『お師匠さまは、天神様』『後宮の薬師』『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿』などがある。

「2023年 『華は天命を診る 莉国後宮女医伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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