ヒットマン1

  • エンターブレイン
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047288904

感想・レビュー・書評

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  • 帯で煽りまくっている「犬溶接マン」は清々しいまでに出オチでした。

    主人公、超能力者の殺し屋ヒットマンは、タイツを着ない。タバコが好き、酒が好き、女が好き、ポーカーが好き、風呂が嫌い、掃除が嫌い、ジャンクフードが好き、イーストウッドが好き、タランティーノが好きと、妙な実在感がある。少なからず、ヒットマンと趣味の合う読者もいるはずだ。
    彼はゴッサムシティの住人であり、彼の地を縄張りとするバットマンも登場する。ヒットマンの舞台に現れたバットマンは、いつものバットマンなんだけど、どう見ても変態に見える。尖ったセンスの衣装をまとい、冗談のような肉体を誇示しながら、表情は大真面目で、説得力のない正論をぶちまける。奇天烈なヴィランや、色物ヒーロー軍団セクション8の面々よりも異物。現実にしがみつく超能力者と現実から飛び立った人間が対峙するのだ。面白い。

  • ゴッサムシティで仲良くケンカ


    悪徳のはびこる街「ゴッサム」には変態タイツ野郎がいっぱい。なぜならゴッサムの夜に君臨しているのがコウモリタイツ野郎だからだ。我らがバッツの放つ怪しい魅力が似非ヒーローとスーパーヴィラン達を引き寄せ、ゴッサムは超人と超人未満と素人がどいつもこいつも自己顕示欲を炸裂させる悪夢の街になったのでした。そんなゴッサムに住む超人専門のヒットマンが云々

    頂点から街を見下ろすバットマンと、底辺から街を見上げるヒットマンの二つの視点が合わさってゴッサムがとても魅力的な街になった。いつかこの街に俺の創作ヒーローを住まわせたいと思わせる、バッツもモナハンも見てないところで小さな事件がいつも起きてる、そういう想像の下地になるような素晴らしい舞台だと思う。TRPG向きだ。


    一時期一部でブームになった犬溶接マンもこの漫画で登場。初登場回の翻訳が待たれる。

  • 個人的にDC コミックスが一番面白かった時代と思っている頃の面白かったコミックがこうやって翻訳されるとは人生何が起きるか分からない。「ファイナル・ナイト」タイイン号の世界が終わりを迎えようとしている中でのあのしんみりとした感じがたまらなく好き。アメコミ自体の解説もあったりして案外アメコミ入門書として適切な一冊かも。

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著者プロフィール

(作)ガース・エニス
北アイルランド生まれのアメリカ人コミックライター。イギリスでデビューした後、アメリカで数々のヒット作を生み出す。代表作は『Judge Dredd』、日本でも人気の『ヒットマン』他多数。『Preacher』と『Hellblazer』ではアイズナー賞ベスト・ライター部門を複数回受賞している。

「2017年 『ザ・ボーイズ 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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