テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス)

  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047288959

作品紹介・あらすじ

全世界を巻き込んだテルマエワールド!! 時空を越えた壮大なドラマ、ついに最終回!!

感想・レビュー・書評

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  • 最近、漫画はなぜか5巻でやめてしまうことが多かったのですが、6巻までたどり着きました。
    最終巻とは知らず読んでいたら…これで終わりだったんですね。続編も流れてしまったようで残念です。
    学術的な要素もあるエンターテイメントとして、楽しめました。

  • 最初は一話完結のアンソロジーで始まった物語でしたが、
    後半は時代を超えたロマンスにまで発展。

    好みは分かれるでしょうけど、大団円でよかったかな。
    地味に不幸であったルシウス、幸せになってほしいところです。。

    また、なんとなく風呂好きという以外にも、
    古代ローマ人と日本人は、共通点が多いかなとも。

    来年には映画の続編も出るとのことで、楽しみです。
    『ROME』で使ったセット、また出てくるんですかね~

  • 全巻読んでの感想です。
    3巻くらいで完結しても良かったかもしれない。
    後半は銭湯から温泉旅館・温泉街にテーマが広がって無理して描いている感が伝わってきてしまった。
    所どころに挿まれている「ローマ&風呂、わが愛」のショートエッセイはいいですね。

    さつきが古代ローマにワープした時「えっ!」と思いましたが、エンディングのシーンで納得しました。

    体も心も癒してくれる「お風呂」って本当にありがたい、と改めて気づかされました。

  • いはゆるタイムパラドックスの問題を、作者がどうするか、
     ある種、ここまでルシウスが現代日本へきて「この平たい顔族のオーバーテクノロジーはっ!!」とかやって、独り裸一貫で帰って、根性で一世紀ころ、まだヴァティカンがあんなふうになってない大昔でなんとかする、といふのをやると、何とか言ひながら「シャンプーハットはローマ起源」「金閣寺もローマ起源」と言ふのへ言訳をつける方向に行きさうだったけど、そんなんなって無くて一安心。
     時の皇帝の関係もまぁこんなもんでせう。

  • 至福の時。風呂の素晴らしさを再確認しませんか?

    あらすじ

    1.ルシウスと呼ばれる古代ローマ人がテルマエと呼ばれる風呂をもっとよくしたいと悩む。

    2.そして溺れる。

    3.目が覚めるとなぜか現代の日本に時間と場所を超えて上陸。

    4.なんとこの国の風呂やトイレは画期的な事か!ただ、驚き感動し、裸で歩き回る。

    5.感動もそのままになんやかんやあって元の世界に戻る

    6.良いところは見習おう。と、当時の技術をなんとか応用し、再現。

    7.評価アップ!
    また、他にもできる事はないかと悩む。

    8.1に戻る。

    前半は基本的にこんな構成。後、徐々に物語は進展を見せる事になる。


     とにかく風呂、銭湯、温泉好きは必見です!

    ルシウスがタイムスリップ(?)する先は実在する場所。実際に作者が下見に行っているので情報も確か。

    温泉の情緒を感じられる内容となっています。

    物語的には結構、真面目なものですが、ルシウスがいちいち真新しいものを発見する度、そのリアクションがとてもシュール。

    現代の日本に迷い混んだ古代ローマ人がいたとしたらまさにこんな驚きの連続なのかもしれません。誰しも想像もつかない世界にたどり着いたらそうなるはずです。

    我々の身の回りでは当たり前になっているもの。段々とその数を減らしていく銭湯。


    技術の進歩と共に新しく快適になっていく日々の暮らし。

    引き換えに薄れてなくなっていく古き良き時代の名残。

    この漫画はそういった事を改めて考えさせられる素晴らしい漫画であると思います。

    これはオススメ!

    絵は独特ですが、大丈夫です。慣れます!



    なぜか人気が出すぎて実写映画化も…。
    鑑賞しましたので、その旨はまたDVDが出る頃に想いを書き留めておこうと思います。

  • 例え古代ローマへタイムスリップしても、全くブレないお爺ちゃんの生き様がかっこいい。

  • かつてめったにマンガの書評を書かなかった私が、思わず書いてしまった作品(「テルマエ」の1〜2)のその後がずっと気になっていました。

    けれども、その後最低賃金生活に突入して続きの本を買う余裕がなくなったのでした。映画だけは観たのですが、今回続編を観た後、どうしても完結しているという噂の原作を読みたくてネットカフェなるもので読ませてもらいました。4巻目からは一話完結方式ではなく、サツキとの恋物語で話を膨らませざるを得なかった大人の事情は察することができます。映画とはずいぶん違うこともわかりました。サツキが半分考古学者なのは、私の趣味に合っています。

    私の興味はあくまでも弥生時代ですが、私があの時代の漢の都に行けば、やはりローマの都市にたどり着いたサツキのようにドキドキするような感動を持ったと思う。

    最後の哲人皇帝になったというマルクス・アウレリウスとの会話「湯があるところに戦争は起きない」(6巻第32話)というのが、この作品の全てを貫くテーマなのだと、私は信じている。

    人類の文明化が始まって約3000年。ローマ帝国の時代はその約1000年後である。衣食住だけに関して言えば、もうこれぐらいで十分な部分は多々あったのではないか。衣食住足りて、幸せをしる。人類の目標はとりあえずその辺りだったはずだ。それが平等に行き渡らないという矛盾があったが、その矛盾はその後の2000年でさらに酷くなった。国と国との調整に人類はこれ程にも手間取るとは。あゝ。
    2014年5月13日読了

  • 国籍も時代も飛び越えたお風呂漫画、ついに最終巻です。
    前巻の展開からある程度予想がつくラストである一方、そこにたどり着くまでは相変わらずの破天荒続き。発掘費用なんてえらく現実的な話を含みを持たせつつ解決したと思いきや、その含みは解説なし。(そのうち他の形で回収されるようですが。)予想外の人物がタイムスリップし、言葉や文化の壁をものともせず目と目で通じあってしまう。今までにルシウスが取り入れた現代日本の文化がいつのまにか古代ローマで進化していたり、今までの逆で現代日本人からみた古代ローマの生活がでてきたり、最初に読んだときには想像もつかなかった流れではありましたが最終巻にふさわしい内容だと思います。

  • なんという強引な展開!
    サマーウォーズを思い出した。
    でもハッピーエンドなのですべておK(^^)

  • なるほど決着。最初の、「こういう出オチマンガは3巻くらいで〆た方がキレがいいよね」という感想からよくここまでストーリー仕立てでの満足までこぎ着けたなと、感心。

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著者プロフィール

訳:ヤマザキマリ
1967年東京生まれ。北海道育ち。漫画家・文筆家・画家。17歳でイタリアに渡り、フィレンツェ国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を学ぶ。1997年、漫画家としてデビュー。比較文学研究者のイタリア人との結婚を機に、シリア、ポルトガル、アメリカなどで暮らし、現在はイタリアと日本を往復する。2010年、古代ローマを舞台にした漫画「テルマエ・ロマエ」で手塚治虫文化賞短編賞、マンガ大賞受賞。2017年、イタリア共和国星勲章コメンダトーレ章綬章。著書に「ステーブ・ジョブズ」「プリニウス」「オリンピア・キュクロス」、「望遠ニッポン見聞録」「国境のない生き方」「ヴィオラ母さん」「ムスコ物語」「歩きながら考える」など多数。

「2023年 『だれのせい?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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