ヴァンパイア・サマータイム (ファミ通文庫)

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  • エンターブレイン (2013年7月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784047290112

作品紹介・あらすじ

このまま、君と、灰に。

みんなの感想まとめ

異文化が共存する世界で描かれる、吸血鬼と人間の淡い恋物語が魅力の作品です。日常的でありながら非日常的な世界観は、読者を引き込み、思春期の葛藤やすれ違いを丁寧に描写しています。主人公たちの心の揺れや、恋...

感想・レビュー・書評

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  • 世界観を鮮明に彩る文章と、人間と吸血鬼の淡い恋がすごいマッチしてて好みだった

  • ヴァンパイアと人間が共存する世界での、ヴァンパイアと人間の恋物語。

    この作品のひとつめの特長は、異文化の表現だと思います。
    ヴァンパイアの生活文化。それは人間と大差が無いようで、やっぱり新しい発見に満ち溢れています。
    この『日常的に見えて、どこか非日常的な世界』が、舞台全体の魅力に繋がっているように感じます。

    ふたつめの特長は、それぞれの視点から描かれる思春期の葛藤とすれ違いです。
    寝ても覚めても相手の事を考え、ちょっとした事で一喜一憂し、悶々とする。
    そんな甘酸っぱく、小っ恥ずかしい思春期ゆえの葛藤が、この作品では如実に再現されております。

    『思春期の恋』を再び感じたい方へと是非ともお勧めしたい作品です(^_^)

  • こんなラノベを待っていた!! ここまで真摯に青春を描いた作品に巡り合ったのは久しぶりだ。

    本作は吸血鬼の少女と人間の少年の普通の恋物語である。
    今までにも吸血鬼を描いた物語は数多くあるが、大抵の作品では最終的に戦闘シーンが入る。
    だがこの作品にバトルはない。

    名作に贅肉はいらないのだ。

    あるのは青春の甘酸っぱさだけ。
    ヒロインは安易なデレ方をしない。メールをしても大丈夫だろうかという不安。自意識過剰だとは思われないか。
    相手は自分の事を好きなのか。いや、その前に自分は本当に相手の事を好きなのか。
    手を繋ぎたい。二人で出かけたい。キスもしたい。
    でも、昼と夜が分かつ、近くて遠い二人の距離はもどかしい。
    吸血鬼の存在する現実ではない世界で、徹底的にリアルな高校生の物語。

    果たして現在、何人のラノベ作家がこれほどまで真っ直ぐな青春の物語を紡げるのか。
    いわゆるラノベの読者層に一般受けする作品ではないかもしれない。
    でもたまにはこういう作品があっても良い。
    安易な萌えやアクションに逃げなかった作者に最大級の賛辞を送りたい。

    また文章も読みやすくて、非常に好感が持てる。時折挟まれるギャグも面白い。「スッキリ!」の下りは爆笑してしまった。高校生の生活を良く捉えた素晴らしい流れだと思う。

    実は作者の存在は受賞作の時点から知っていた。しかし受賞作のタイトル「耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳」から色物作家だ勝手に思い込んでいた自分に深く反省。
    少し新鮮で、愚直に青春。素晴らしい作品でした。

  • 4章の「夜と牙」がとにかくすごい。

    3章の「ブルー・サマータイム」は、お互い両想いなのに、
    傷つくのを怖がって積極的になれない、それを読者はやきもきしつつも2828する、
    というのは青春恋愛モノの定番の流れで、まぁまぁ普通にいいな、と思って読んでいた。

    しかし、次章の「夜と牙」で一変、昼の描写を一切排し、濃厚な暗闇の描写が延々と続く異質な「真夜中のデート」。

    デートとしては、別段変わったことをしている訳ではないのに、
    二人が仲を深める度、現実的な「闇」の描写が暗喩となり、徐々に吸血鬼の本性が浮き彫りになってゆくのは、ただただ圧巻。

    夜に読むとかなり怖い。かなりぞくぞくした。

    主人公が途中まで、昼での(人間の)常識的な狭い視野でしか彼女のことを理解できないのが非常にもどかしい。


    簡単に括ってしまえば、「ひと夏の恋の思い出」という話なんだけど、全く新しく感じた。
    個人的にあの終わり方は非常に好きだ。

  • 最高! こんな本をまた読みたい!

  • 人間山森頼雅と吸血鬼冴原綾萌の甘~いラブストーリー。切ない感じが好き。甘すぎるので、胸焼けする人も多いかも。

  • うーん、いまいち。耳刈ネルリの作者だと読む前に気付いてしまったと思ったが、読んでみたらシュールなギャグなどなく、種族の異なる者の純愛物語だった。Amazonレビューによれば筆者らしいギャグセンスは健在らしいが笑いどころなんて全くなかったよ。徐々に引かれていく男女も不自然とは感じないが、胸を揺さぶられる程ではない。主人公が将来夜仕事するようになれば問題なしじゃね?ヒロインは夜しか活動できないんだから。甘酸っぱい高校でのハツカレハツカノを経験している人にはきゅんきゅんくるのかもしれないが、私には分からなかった。

  • 昼に生きる人間と夜に生きる吸血鬼が共存するという設定。内容はドストレートな青春もの。“吸血鬼から見た常識”をうまく使った、時間的距離・空間的距離の描き方がとても秀逸。最後の1文がとてもよかったので★+1。

  • 人間と吸血鬼が共存する世界観のラブストーリー。
    生きる世界が時間と太陽によって隔てられているという設定と等身大のキャラクターがよかった。
    日常系ライトミステリ。
    続編があるならば読みたいと思う。

  •  吸血鬼と人間が共存している世界のはなし。同じ高校の夜間部に通う女の子と、昼間部に通う男の子が、サマータイムのおかげで巡り合う。ニヤニヤできるし、ちょっぴり切ないし、ほんのりミステリだし、この雰囲気すごく好きだ。夏の夜にぴったり。

     男の子視点でハラハラしたあと、おんなじシーンを女の子視点で「答え合わせ」できるのがいい。ニヤニヤする。

     会話もいいね。ちょっととぼけた会話シーンとか、女の子同士のちょっときつい下ネタトークとか。

     夜間部と昼間部とか、コンビニのドリンク棚の前に立つ女の子と品出しをする男の子とか、随所に「隔ててる」描写があって、ぴりぴりして切ない。

     この一冊で綺麗に完結してるけど、こいつらとまた会いたいなぁ。大学生編とか書いてくれないかな。影宮が主人公のスピンオフでもいい。

  • 前半はミステリー要素がありましたが、クライマックスに近づくにつれ、「昼」と「夜」の間のすれ違いや葛藤が強く描かれていて、とてももどかしく、切ない。
    特に最後のシーンは最高でした。

  • 人間と吸血鬼の関係がほぼ対等だったり、朝は人間、夜は吸血鬼の時間に分けられていたり、でもどちらの言葉でも、自分たちの活動時間は「朝」であり「昼」であり、など、色々目の付け所が面白い作品でした。

  • 恋愛物の見所って色々あるけど、その中の一つが「付き合うまでのどきどき」というのがあると思う。
    用が無いのにメールしようか悩んだり。夏休みに入ってそれまでのように会えなくなって凹んだり。
    このもどかしさね!たまらんわ!
    とっとと告れよ、みたいなw
    でも、そんな時間は誰しもが経験したことがあるでしょう。
    だからこそ二人のことを素直に応援したくなるのかもしれない。

    人間と吸血鬼の恋愛を描いた、綺麗な作品です。
    作者の癖はあるものの、恋愛のドキドキ感や冴原のキャラクターもあり、最後まで楽しんで読むことができました。
    お勧めです。

  • 人間が昼に、ヴァンパイアが夜に生きる世界。基本、人間とヴァンパイアが交わらない世界で、同じ学校の昼夜の生徒の二人が、事件の解決を通じて仲を育むラブコメ。
    ヴァンパイアがコウモリを飼っているなど、かなり特殊な世界観を背景に、特殊な環境にあり、二人の間に種族という障害が有っても、なお惹かれる二人が描かれており、本作特有の面白さがあり良かった。

  • 面白いらしいという話を聞いて読んだが・・・

    吸血鬼以外がどうにもパッとしない。

    高校生の日常、という点だと(多少ご都合主義な面があるものの)こんなもんなのかな、という感じはするが。

  • 高校生の主に恋愛ものだが
    高校は学校部活交友で出来ているから当然でもある
    「青春もの」でなく「高校生もの」らしい高校生もの
    前作『カマタリさん』とはまた違って「ライトノベル度」用い方が特徴的で
    すごく普通に高校生の恋愛ものとして読めるところが面白いが
    すごく普通の高校生が恋愛するお話に読めてしまうものでもあり
    余計な心配をしてしまう

  • ヴァンパイアが人間と交代で、フツーに夜の世界に生きている世界。その狭間の時間にコンビニで知り合った男女が、(ほんっとーに)少しずつ、触れ合う物語。ギャー!好きじゃー!!草食系というか、生きてるの……?というくらい薄く生きているヨリマサが、ヴァンパイアの同じ年の少女と知り合い、でも夏休みに入ってから会えない……ともんもんとしているしているところがもー!お互いが、お互いの知らないところを想像で埋めてみたり、それが想像であっても、将来埋められる部分なのがいいねえ……とまたニヤニヤ。そんなのは、ヴァンパイアだろうが人間だろうが、社会人だろうが学生だろうがこどもだろうが変わらないってのが楽しくてしかたがありませんでした。わたし、やっぱりこの作者好きだなあ……。よい青春ラブコメとしておすすめです。

  • 丁寧に書いてあるねんけど、地味すぎた。
    最後もいまいち納得いかへんわ。

  • 楽しく読めました。
    ヨリマサは生活のリズムが不安定だし、お父さんは夜勤だから、お父さんが吸血鬼でヨリマサはハーフではないかと思ったのは考え過ぎでした。
    色っぽい場面はあるが、エロ過ぎないのもイイ。
    いろんな障害はあるものの、二人の将来を願わずにはいられない。

  • 人間と吸血鬼のラブコメだった。らぶらぶ。
    「吸血鬼」というからにはなにやらファンタジックで超常的な展開が待ち受けているのか、と思いきやそんなことはなかった。
    吸血鬼も普通に社会に生きてるので、人間と吸血鬼、というより「昼間部の人」と「夜間部の人」、くらいの距離感。もはや単なる恋愛要素の一つである。
    人間と吸血鬼であるという違いがちょうどいい具合に相手への恋愛的幻想をはぐくみ、一旦好きになってしまえば後はもうどんなであろうと全部好き!っていうあれですね。
    吸血鬼要素がゼロというわけではないけど、しかしすべては恋愛につながるのだ…。ええいリア充爆発しろ。
    まあでも主人公がまともにかっこよかったし冴原さんもかわいかったので、ニヤニヤしながら楽しく読んだ。うん、面白かった。

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著者プロフィール

小説家。1978年生まれ。『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』で第10回えんため大賞優秀賞を受賞しデビュー。著作『四人制姉妹百合物帳』(星海社)、「耳刈ネルリ」シリーズ、『ヴァンパイア・サマータイム』(KADOKAWA)、『後宮楽園球場』(集英社)など。

「2015年 『明日の狩りの詞の』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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