おこぼれ姫と円卓の騎士 皇帝の誕生 (ビーズログ文庫)

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  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047291546

作品紹介・あらすじ

「騎士王、貴女こそが皇帝に相応しい」-己の秘密を知る"誰か"の存在により、キルフ帝国後継者争いに巻き込まれたレティーツィア。そこへ、ずっと行方不明だったキルフ帝国第四王子・アルトールが姿を現した!なんと彼は『神殺しの魔法陣』を使ってレティを拘束。目の前で主君を奪われたデュークは、アストリッドと共にレティを助け出そうとするが…!?最強女王伝説、強敵現る第7弾!

感想・レビュー・書評

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  • キルフ国での話の続き。行方不明だったアルトール皇子が劇的な現れ方をするが、「神殺しの魔法陣」を駆使してレティーツィアを拘束してしまう。どうもアルトール皇子の中に別の者がいるのだ。今回は、レティーツィアのわずかな言葉でその真意と、置かれた状況を読みとり、デュークが的確な行動を取っていく。理想的な君子の関係になって来たのか。しかし、二人の関係はこのままでは済みそうもない空気も出てきた。君子と私人との思いの中で、これから悩んでいくのかもしれない。それはキルフ王国のアナスタシア皇女も同じである。孤独な彼女は、レティという友を得たが、皇族という立場で悩んでいくことだろう。両者とも先行きは山あり谷ありだろうが、必ずややってくれると思わざるを得ない。つまり、応援してるんですよ。

  • 今回はレティさん以外の人達の活躍にスポットライトが当てられていていつもとは違う面白さだった。アナスタシア姫の決断にレティさんとはまた違うかっこよさを感じたのが良かった。

  • 二人の兄王子たちの争いの激化から、こぼれ落ちてきた王位を手に入れたと思われているレティーツィア王女。今回は外国での皇位継承争いに巻き込まれたレティだが、ついに「レティ・捕われる」!?このシリーズは恋愛なくてもいいなと思った理由は、きっと「レティがヒロインかつヒーロー」だからだ!「風の王国」(毛利志生子)も同じ香りがする。今回はそのレティが舞台が一時姿を消すという事態になり、騎士たちがどのように対応するかが注目どころでした。今回も面白かった。女性の「ともだち」もできたことだし、そろそろ女性騎士or女性侍女がほしいところだなあ。ぜひ強い侍女希望。

  • 前巻までと違って急にあらが見え始めてしまったけれど…。
    もしかして先までは始めから思い描いてなかったのだろうか?

    ワレリーがさらっと現れたところとか
    アナスタシアからデュークへの質問も。。。

    恋愛関係に突入するのは悪くないが、
    以前王の間で話されていた、全てを手に入れた女王像が
    大きいので、あまり比重が大き過ぎると、
    イメージが変わってしまいそう。

    王達との会話を繋げるためにか、
    無理に昔の何かを出す必要はないように思う。

  • デュークとアストリッド活躍回ですね!(*´∀`*)
    クレイグ……クレイグが足りない…。次の巻はおじさまたくさん出ますか……?

    今回も前回に引き続き、キルフ帝国が舞台。
    皇帝になるのは一体誰?!な話ですが、ロシア風の国家が舞台で「アナスタシア」がいれば、まあそうかな?っていう結果なのかなあ。
    史実のアナスタシアを思うと、この先かなり心配なんですが、戴冠式は期待と希望に満ちてて、素敵だったなあ。
    春を導いてくれる皇帝。いい。アナスタシアに似合ってる。

    王女と騎士の関係はなかなか進展せずですが、このするするっと進展しないもだもだ感がとても楽しい……。
    許されない恋たまらんね!今後ちょう楽しみ。

  • 前回から続いていた話の決着編。
    今回は最近出番が少なかったデュークの活躍や心情が少しうかがえるので、そういう面では進展のあるお話。

  • キルフ帝国皇帝編、後編
    第四王子・アルトールに捕われたレティーを救うべく、冷静沈着に状況を分析するデユーク、アストリッドの成長など、奔走する騎士の面々の活躍はかっこ良く、公女としての義務に目覚めたアナスタシアのレティーへの心酔が可愛らしいと思いつつ、頑張る姿を応援したくなるお話だった。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3325.html

  • シリーズ7巻目。
    差出人不明の招待状を受け、キルフ帝国を訪れているレティ一行。そんな中、戴冠式のいざこざに巻き込まれ、紛失したと聞かされた次の皇帝を書き記した紙が入ったインペリアル・エッグが何故かレティの部屋に。しかも中に書かれていた言葉はレティが騎士王だと知っている者が書いたもの。一体誰がこの言葉を書いたのか。そしてキルフ帝国の次の皇帝は誰になるのか。様々なことが動き出す7巻。

    いつもはレティが中心になって事件を解決、収束してしまうので今回のように彼女の騎士たちが頑張る様子が新鮮でとても面白かったです。特にデューク。いつもは機動力に優れたアストリッドが動いてしまうので、デュークは若干後ろに控える護衛的立場が多くて、もっと活躍を見たいと思っていました。最初の騎士なのにね(笑)レティと同レベルの知力(レティ的にはまだまだですが(笑))に剣を握らせても最強とか言うことなしじゃないですか。そんな彼のレティに対する想いが切ないです。でも、すべてを分かった上でレティを主人と仰ぐ彼の気概にグッときます。
    新しい皇帝も予想通りというか、あの人しかいないというか(笑)新皇帝の決意と国を思う強い気持ちに胸を打たれました。彼女のこれからに幸あれ。
    巻末でデュークの自分への想いを知ったレティが次巻からどう行動するのか、どういう展開になるのか気になります。恋愛的展開も好きですが、このシリーズの陰謀や事件を巡る展開も好きなので迷う。でもどっちみち楽しみなことに変わりはないのですが(笑)

  • 前巻から間があいたので、ちょっと忘れそうでしたけど、そうそう、アナスタシアのお話でした。キルフ帝国をひっかきまわす黒幕のアルトールが登場し、レティを拘束しちゃいますが、そのアルトールの中には別の人物が・・・。

    国が変わって、レティの騎士王の話から離れたかな?って思ったら、ちゃんとつながってて、今回カールハインツ王のイラストもあったのはうれしかったかも。一度、各王様のイラストと系譜も欲しいなあって思いました。
    (サイトとかに置いてくれないだろうか)

    レティか捕らわれて、デュークとアストリッドが救出になりましたけど、デュークの考えがレティっぽくなってて驚き。成長したんですね。

    あんまり甘い感じがないこのシリーズですけど、最後にちゃんと入れておいてくれました。狸寝入りしているレティの元でデュークが言った言葉に、「デュークのことを考えないようにしていた」レティがデュークのことばかり考えてます。

    自制しているデュークが、レティの様子を別のことを考えてるっていう風に勘違いして先に進まない感じはしますが、ここはノーザルツ公にレティの様子に気付いてもらって、デュークにちょっかいかけたり、レティに言いよってもらったりして、当て馬ぶりを発揮して欲しいなぁって思います。どうしてもアストリッドでは当て馬にならないし。。。

    キルフ帝国の話は一段落したし、次巻はちょっとそっち方面にすすんでもらったらうれしいかな。

  • あちこち面白い所だらけで、どこがどんな風に面白かったか書くと完全ネタバレ。やっぱり面白かったとしか言い様がないんですけど。
    キルフ帝国の新皇帝はアノ人になるだろう事は早い段階で想像つきましたが、そこに到るまで捕われのレティに変わり、今回はデューク&アストリッドが冴えてましたねー。
    内政王カールハインツのご尊顔初登場は嬉しい^^
    そして次でデュークとレティの関係に動きはあるか?どうせお互いブレーキ掛け合うんだろうな。

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著者プロフィール

第13回えんため大賞≪二期≫ガールズノベルズ部門にて、「おこぼれ姫と円卓の騎士」が優秀賞を受賞し、作家デビュー。

「2023年 『聖女と皇王の誓約結婚 2 恥ずかしいので聖女の自慢話はしないでくださいね…!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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