ハルタ 2013-OCTOBER volume 8 (ビームコミックス)

著者 : なかま亜咲 睦月のぞみ 久慈光久 笠井スイ 嵐田佐和子 長蔵ヒロコ ほか

• エンターブレイン (2013年10月15日発売)

作品紹介・あらすじ

青少年たちよ、なかま亜咲と睦月のぞみの連載が始まるぞ！

感想・レビュー・書評

[どっこいしょさんの感想 · 2013年10月16日]

　今回はやけにSFな表紙なハルタ８月号。股の食い込み具合が職人芸だなと思いました。「ダイミダラー」の帰還と終わってしまう作品達に一喜一憂する号となりました。

　あれすごいシリアス。くだらなくロボコメするダイダミラーのご帰還だぁと思っていたら予想以上にバイオレンスパニックアクションになっており、びっくり仰天ペンギンこわいです。一気に１２０Pの大量投下でシリアスとエロも入れてるのがいいですね。つうか、あえなくペンギンコマンドーになってしまった第二部主人公のショウマくんは今回名前すらでなかったがそれでいいのか、同じく霧子さんなんか強化サイボーグみたいなことになってますが、あなたも一応ヒロインですよ。第二部勢も今回で色々と回収するんでしょうか。作品としてはもっとペンギン帝国勢が暴れてないとダイダミラーって感じがしないんですが、次号では頑張ってくれるんですかね。ギャグをもっといれてページ数を稼がないとまた少ないページで入稿しちゃうぞダイダミラー！ガリバーチンポとかまたみたいな。

　満願成就。ついに「狼の口」世紀の悪代官ヴォルフラムのお仕置き執行回。最後まで屑野郎を貫いた感がすごいですね、あそこまで追い込められてまだそんな減らず口がでるのかよと反乱軍たちと同じ気持ちになってしまいました。お仕置き自体は見てるだけでお尻の穴がムズムズしちゃうぐらいエグいもの。もっと大コマつかって大々的に表現するかと思ってましたが、この淡々とした槌音の鎮魂歌が供養ってのは今まで散ってきた命と釣り合いが取れるとは思えないけど、屑野郎の叫びよりはマシなのかな。同じく満願成就といえば最終回を迎えた「星屑ニーナ」。人間の身体を手に入れ、好きな人と一緒にする睡眠、食事、迷い、反省、苦悩、セックス、本当にあの星屑が人間になったんだなと思わせてくれる描写の数々が描かれていました。先に死んでしまう夢をみた星屑にそれは良かったというニーナ。星屑が夢をみれたことを喜んだのか、それとも寂しさを感じることなく逝けることができればいいと思って喜んだのか。だけどそこらへんもどうでもいいかと踊るのもニーナらしい。最終的にタイヘーとかサソリあたりもでるような終わりだとスッキリしますが、不思議なポワポワした終わりもらしいといえればらしいのでこれでいいのかな。星屑が愛を感じることが出来たのならすべておんのじなのです。

　谷あり山あり、いろんな作品のそれを見れるのも雑誌の醍醐味。「瑪瑙之竜」と「星屑ニーナ」のようにFellows!から続く連載も終わればどんどん新人も入ってきます。次回は４つの特別読切「不思議の国のバード」も帰還ですのでなかなか楽しみです。クリアファイル欲しいけど、もうほとんど買ってしまったコミックスなのが残念至極。もしかして帯についてたのかな・・・。あと普通に「乙嫁語り」のクリアファイルが欲しいんだが、次々号あたりにつくのかな。ついでにハルタ表紙クリアファイルも欲しいですよ。