覇剣の皇姫アルティーナ 小綺譚 (ファミ通文庫)
- KADOKAWA/エンターブレイン (2014年10月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047299788
作品紹介・あらすじ
"はじまり"と"つづき"を描く小綺譚。
宮廷を追われ、辺境の司令官にされてしまった皇姫アルティーナ。
そんな彼女が皇帝を目指すために必要としたのは叡智だった。
覇剣の皇姫が、読書狂の軍師を知った最初の物語――『~前夜~』。
亡き兄皇子の身代わりとして生きる妹フェリシア。
彼女を救う運命の騎士とは――『銀の皇女オーギュスト』。
第三皇子バスティアンと、
女王の座を奪われたエリーゼの新たなる旅立ちを書き下ろし――『明星の誓い』。
大人気覇道戦記ファンタジー小綺譚、登場!
感想・レビュー・書評
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短編。
短編過ぎたかもやな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相変わらずキャラクターの魅力が詰まった1冊だった。でも最後のあの展開は、個人的にはすごく悲しかった。短編だし長編を続ける都合上仕方ないのかもしれないけれど、あそこからまたいくらでも物語が始まりそうだっただけに。
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本編の前日譚と4巻の後日譚。
・~前夜~
本編1間のさらに前、レジスとアルティーナが出会う前のお話。
辺境連隊の司令官に任命されたばかりのアルティーナが、軍の横領事件に関わる。
解決にレジスも絡む。いわゆる安楽椅子探偵的な役どころだが、さすがにその絡ませ方は苦しい気がした。
まあまだ二人が出会う前の事件なのでしょうがない。
・銀の皇女オーギュスト
時系列的には本編3巻の前日譚になる。
第一皇子オーギュスト(フェリシア)と、その護衛を勤めるバルザック侯爵(エディ)の出会いと交流が描かれる。
3巻の前日譚だが、内容的には先に3巻を読んでからの方が理解しやすいかもしれない。
「覇剣の皇姫アルティーナ」の世界には主人公&ヒロイン各の人物が複数いる。
一組目は本来の本編主人公レジスとアルティーナ。
二組目がこのエディとフェリシア。
三組目はバスティアンとエリーゼになる。
・明星の誓い
時系列的には4巻の後日譚か。
4巻で主人公とヒロインを務めたバスティアンとエリーゼの話、らしい。
実はまだ読んでない。
・・・やっぱりバスティアンの話は面白いわ。
本来俺は、バスティアンみたいな「考える前に行動する」熱血系少年主人公って問答無用で大嫌いなんだけど、なぜかこのバスティアンは好感度が高い。不思議だ。
内容的には4巻の直後から話が始まり、ハイブリタニアの商家で匿われたバスティアンとエリーゼが、ベルガリア貴族の長男であり自由主義者の少年と出会い交流していく形で物語が進んでいく。
途中駆け足になりつつ、時系列的には最新刊の7巻に追いつくところまで進む。
「~前夜~」や「銀の皇女オーギュスト」よりもこのバスティアンストーリーの方がよほど面白かった。
前二つだけなら★★★と言うところだけど、バスティアンストーリー単体で★★★★★を付けたい。 -
・短篇集
・イチオシはやはり、「前夜」のアルティーナがレジスに興味を持つまでの経緯の下りが好きです。安楽椅子探偵みたいな感じ?
・なるほど……何も知らないエディがオーギュストとの護衛を務め始めにはこういう視点になるんだな……最高かよ -
オーギュストが可愛く見えてしまって悩むエディに爆笑した。新型銃による新しい戦争を目の当たりにする帝国側と、単騎による強さを目の当たりにする王国と、もちろん規模は違うけど、2冊同時出版の特徴がうまく出ていると思う。