ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
4.30
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本棚登録 : 3609
レビュー : 310
  • Amazon.co.jp ・マンガ (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047301535

作品紹介・あらすじ

待ってろドラゴン、ステーキにしてやる!

九井諒子、初の長編連載。待望の単行本化!
ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、
金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。
再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。
そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう! 」
スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!!
襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、
ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!

感想・レビュー・書評

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  • …実はセンシに認めてもらえてないライオスに涙。

    ついにグルメ漫画はファンタジー世界のダンジョン探索にまで波及。地下迷宮では何が美味しいのか。それ以前に何が食べれるのかを面白おかしく描いています。

    というか、正しく言うとこれはグルメ漫画ではないのですよね(当然だ)。スポットは食に当たっていますが、もっと広く地下迷宮という異質な空間内での冒険者の生活を考察・描写している漫画です。

    個人的には罠を使って料理、っていうのが実にダンジョンらしくていいなぁと。…罠なめんな、って感じではありますがw

    あと、確かに動く鎧の生態は驚きでしたが、それよりびっくり&納得したのはバジリスクが実は○○、って話。これは誤解してたわー。てっきり○○だとばかり…(そもそも空想上の生物です)。

    というわけで、そういうファンタジー(非実在)の生物や設定をあーでもないこーでもないと妄想しているのがホントに楽しい。
    それからマルシルやチルチャックの巻き込まれっぷりもw


    ところでセンシさん。微妙に炭水化物が足りない気がするのですが…?(小麦粉は迷宮外から持参だろうし)

  • ロールプレイングゲームのような設定の中で、怪物達を材料に料理をする。という、意外と難しく、微妙な設定なのだが、すこぶる面白い。

    筆者が、ゲーム、ファンタジーの世界と料理の世界どちらもとんでもなく好きだからなんだろう。

    エルフの女性が、筆者の分身で、それ以外の登場人物がある意味変人だらけで、キャラが立っている。

  • 確かにRPGって本当はこういうことがあるんだよなーと思う。
    多くの冒険者が挑んで全滅したら死体は転がっているだろうし、ダンジョンの中でもご飯は食べないといけないし、お金も必要だし。
    ファンタジーの中にあるリアリティが面白い。

  • こら凄い。発想が凄い。よお、こんな事を、漫画にしようと思い立ったものだ。いや、思い立つ事は、ファンタジーRPG好きな人なら、思い立つだろうけど、実際に漫画にしよう、と行動に移す、その事実が素晴らしい。いやもう、発想の妙、着眼の妙、実行の妙、ですね。「こんな漫画、あったら面白いよね~」で終わらせず、実際に漫画化する、というその行動力に感動です。めちゃんこニッチな場所を狙って、見事に成功させた実例ではないでしょうか?いや、お見事です。

    作者の九井諒子さん、年齢はおいくつかは存じ上げないのですが、おそらく、ファミコン、スーパーファミコン、初代プレステ、その辺りの家庭用ゲームをモロに楽しんだ世代ではないでしょうか?1975年~1985年辺りの生まれのかたなのでは?家庭用ゲーム機で、ファンタジーRPGを、どハマりされた方っぽいイメージです。

    初代ドラクエ、初代FF、女神転生、ウィザードリイ、ウルティマ、ダンジョンマスター、天外魔境ジライア、シャイニング&ザダクネス、このあたりから、もうプレイされ倒してたんではないかなあ?で、

    こうしたファンタジーRPGをトコトン楽しみつつ、「でも、これらのゲームの主人公たちって、冒険中の食事、どうしてるんだろうなあ?」って、素朴に疑問抱きつつ妄想しつつ、で、遂に宿願叶って、こんな漫画描いちゃいました!って流れではないだろうか。いやもう、勝手に自分の想像だけで書いてますが。

    ファンタジーRPGで、敵であるモンスターを食べる、って発想が、ゲームとして存在するものって、ダンジョンマスターのインパクトが、個人的には凄く大きいですね。あれはもう、名作中の名作だと思うのですが、良いゲームだったよなあ、、、

    で、この作品のモンスターの調理、現実社会では一切、役に立たないですよね。でも、ファンタジーRPG好きとしては、「あのモンスターは、こう食うことができるのか!?」というマニアックなツッコミ、楽しみ方が、こうも出来る作品はそうないぜ、って感じですね。「動く鎧」の正体が、魔法で動かされているんではなく、なんだか変な軟体動物の住居的な物体だった、なんて、マジでメカラウロコの発想ですよ。マンドレイク(マンドラゴラ)を引き抜いたら悲鳴で死ぬ、とかも、ああ定番、って感じで、ホッとしますよね。

    主人公たち、モンスターに襲われたり迷宮のトラップに引っかかって死んでも、他の冒険者に回収されて教会?的な所で生き返らせてもらえる、とか、もうロープレあるあるで、そこを逆手にとってコメディー安心感たっぷりにしているところとか、ホンマ素敵。ファンタジーですね。こんなに安心してどっぷり世界観に浸らせてくれるの、良いですやん。ある意味予定調和。それでオッケーな作品です。ヒリヒリするところはなにもない、って感じで。

    なんか、変な感想ですけれども、こんな漫画が出現するほどに、日本のファンタジーRPG文化は成熟したんだなあ、と思うと、微笑ましいです。初期の、ファミコン時代のウィザードリイとかの、今から思うとショボいショボ過ぎるグラフィックの世界にどっぶり浸かって、ゲームにそれこそ人生賭けるくらいにハマり倒して、その世界に憧れまくった想像力と創造力と妄想力が、ああ、ここまで至ったんだなあ。人間の食に対する欲望と欲求と追求力って、こんなに凄いんだなあ。だってホンマ、このマンガに登場する調理知識って、この現実の世界では、完全に全く役に立たないやないですか。でも、これほどに面白く人の心をドキドキさせる漫画は、成立するのだ。いやもう、凄いですねえ。

  • ダンジョンのモンスターを食料にという発想が面白かった。モンスターを食べることに抵抗がありながらも、空腹ゆえに食べてるマルシルがかわいい!美味しい時の素直な表情もまたいいです。
    九井諒子さんの世界が溢れた漫画でした…!

  • 昨今の食をテーマとした漫画のブームは抑圧された性的欲求の代替行為である、とかなんとか適当な評論を言い出す人がでそうなくらい食を扱った作品は濫作されている。そのなかで確固とたオリジナリティを持つのがこの作品だ。
    ダンジョンRPGな世界で飯を食う、だけならまだしもこの主人公は敵となる魔物の巣窟であるダンジョン内で自給自足をはじめようとする。食料は魔物やダンジョン内に生息するもの、作品世界でも普通の人間はしない所詮はゲテモノ食いである。しかし、ただ荒唐無稽に奇をてらったテーマを設定している訳ではなく主人公がダンジョン内で自給自足をはじめようとするのにはきちんとした理由がある。
    この作品の面白さは徹底した設定により空想世界を現実に落とし込んでいるところだ。描かれる食をメインとしたダンジョン内での生活や魔物の生態のディティールの細かさが読者に歩き茸やスライム、バジリスクという現実ではあり得ないものの味を説得力を持って想像させる。出来上がった料理が実在の料理と大差ないのが余計に味の想像を七色のものから「◯◯に似た味なのだろうか?」と現実味を帯びさせる。まさか動く鎧の味を想像することになるとは、発想に一番驚いた食材だ。
    そして主人公たちがダンジョン内で自給自足をする理由となったストーリーも少しずつ進行してゆき、2巻では怪しげな伏線も登場し始める。彼らの“冒険”の中での生活も非常に面白いのだが”冒険”自体もこれからどうなるのか興味深い。
    個人的に絵柄とキャラクターの表情の豊かさがとても好み。特にマルシルがオーバーリアクションで表情がコロコロ変わりとても可愛い。グルメ漫画にありがちな女性の発情したような表情の食事シーンが好きじゃないのでマルシルの素直な「おいしい」表情が非常に好ましい。
    これからどんな生物をどのように理屈付けして料理してくれるのかワクワクする。
    ダンジョン飯できるものなら再現したい。

    本編とは別の雑感としては、スライムやゴーレム、ミミック、動く鎧などRPGにでてくる定番の生物がある程度共通概念として伝わることが凄いなと思った。一番の功績はやはりゲームだろうか?偉大さを感じる。

  • もともと九井諒子さんの短編集が大好きだったが、人気が集まるとなかなか読む気にならない天邪鬼病が発動してなかなか読まなかったが、このたびようやくきちんと読めた。かなり丁寧なダンジョンモンスターの生体とその調理法はさるものながら、九井さんならではの脱力するような不条理が随所にちりばめられていて、やっぱり好き。あと、かわいい絵柄とはミスマッチなほど、人の命が軽い作品でもある。

  • マジ面白い。今のところ今年一番。続き早よ。

  • モンスターをオタク的に愛するあまり
    これを味わい、己の血肉にしたいと願う戦士ライオスが
    片足つっこんでるフェティシズムの深淵それは
    「他者」としての人間とモンスターの境界線をあいまいにし
    なおかつ「自己」と「他者」の境界線をあいまいにする
    まさにサイコパスの、狂気の世界なんだ
    だけど彼の人間らしさをかろうじてつなぎとめているようでもあるのが
    仲間たちと火を囲み、食事を囲むというその行為
    やはり人間を人間とするのは家庭的な関係性なんだなあ
    しかし、本当の身内である妹がパーティーに復帰したときどうなるか
    それはまだわからない

  • モンスターを食べる――しかも、おしいく料理して食べる――なんて!
    その発想はなかったwww

    フォーチュンクエストみたいな、かわいくておいしい話なのかなと思ってたら違った
    がっつりモンスター飯だったw

    ダンジョンのトラップを調理に使うって、きっと仕掛けた人は悔しがってるだろうなw

    これ、ちゃんとルールブックつくってTRPGにすればいいのに
    あったら遊びたい(笑)

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