- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047301535
感想・レビュー・書評
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「便所飯」みたいな話かと思ってました。異世界に転生してまで、便所飯みたいな境遇だと悲しいなと思っていたのですが、ぜんぜん違う話で、ダンジョンで倒したモンスターをいろいろ調理方法を工夫したりして食べてみよう、というお話。
異世界転生モノの中でも珍しいタイプの話で、結構楽しめます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昨今の食をテーマとした漫画のブームは抑圧された性的欲求の代替行為である、とかなんとか適当な評論を言い出す人がでそうなくらい食を扱った作品は濫作されている。そのなかで確固とたオリジナリティを持つのがこの作品だ。
ダンジョンRPGな世界で飯を食う、だけならまだしもこの主人公は敵となる魔物の巣窟であるダンジョン内で自給自足をはじめようとする。食料は魔物やダンジョン内に生息するもの、作品世界でも普通の人間はしない所詮はゲテモノ食いである。しかし、ただ荒唐無稽に奇をてらったテーマを設定している訳ではなく主人公がダンジョン内で自給自足をはじめようとするのにはきちんとした理由がある。
この作品の面白さは徹底した設定により空想世界を現実に落とし込んでいるところだ。描かれる食をメインとしたダンジョン内での生活や魔物の生態のディティールの細かさが読者に歩き茸やスライム、バジリスクという現実ではあり得ないものの味を説得力を持って想像させる。出来上がった料理が実在の料理と大差ないのが余計に味の想像を七色のものから「◯◯に似た味なのだろうか?」と現実味を帯びさせる。まさか動く鎧の味を想像することになるとは、発想に一番驚いた食材だ。
そして主人公たちがダンジョン内で自給自足をする理由となったストーリーも少しずつ進行してゆき、2巻では怪しげな伏線も登場し始める。彼らの“冒険”の中での生活も非常に面白いのだが”冒険”自体もこれからどうなるのか興味深い。
個人的に絵柄とキャラクターの表情の豊かさがとても好み。特にマルシルがオーバーリアクションで表情がコロコロ変わりとても可愛い。グルメ漫画にありがちな女性の発情したような表情の食事シーンが好きじゃないのでマルシルの素直な「おいしい」表情が非常に好ましい。
これからどんな生物をどのように理屈付けして料理してくれるのかワクワクする。
ダンジョン飯できるものなら再現したい。
本編とは別の雑感としては、スライムやゴーレム、ミミック、動く鎧などRPGにでてくる定番の生物がある程度共通概念として伝わることが凄いなと思った。一番の功績はやはりゲームだろうか?偉大さを感じる。 -
イマイチ。
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主人公「なあ……モンスターって食べたら美味いかな?」
金欠に陥った主人公のパーティーと通りすがりの魔物料理人が繰り広げる異色のグルメ(?)ギャグ漫画!
主人公「……ずっと黙っていたが俺は魔物が好きだ。姿や形、どんな生態なのか。そのうち味も知りたくなった」
仲間「サイコパスだ」 -
しょっぱなからヘビーな展開!?と思ったら、ダンジョンRPGだから甦らせることはできると知り、ホッ。それにしたって主人公の淡白&悠長な雰囲気は気になるけれども。人間よりもモンスターに興味のありそうな彼の性格には何か理由が……?(ただの個性
キャラもかわいく絵もすっきりとして見やすく、読みやすいです。 -
確かに傑作だなぁ。発想とディテイル。思いつき自体稀有だけど、調理法の細かいところまでの想像力には脱帽。飛躍する想像力と細部にわたっていく想像力。そしてそれが楽しそうなのだ。鎧だけの敵は実は細部にアメーバー状のものが結合していたなんて、調理抜きにして面白い。しかし本論はそれからそれをいかにして食べるかなんだから呆れますね。
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妙なものを食わせる性癖。ポップだが業が深い
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食欲をそそられない飯ばかり(笑) 生き返るとかあったけど、これってドラクエみたいな世界なのかな?
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現在3巻。
地下迷宮の宝を求めて冒険する隊のライオスたち。
ドラゴンに喰われた妹を助けるために再び冒険を再開するが、今回は前回の失敗の一つ、食糧不足を補うために迷宮の中にある物を食べながら行こうと…。
ファンタジーで出てくるモンスターなどをおいしく調理して食べる料理ものでもある。
モンスターを食べたいライオスとそれをいやいや食べる仲間たちの掛け合いがおもしろい。