この恋と、その未来。 -一年目 冬- (ファミ通文庫)
- KADOKAWA/エンターブレイン (2015年5月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047305076
感想・レビュー・書評
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2022/04/14-04/18
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寮で同室の「彼」は性同一性障害の身体は女の子。そんな「彼女」に恋を自覚してしまった四朗が選んだ道は……。あいかわらず(私は)すっきゃなー、これ……という文章。未来が何を思っているかはわからないけれど、もんもんとしている四朗よりはそのほうがよさそうなので、四朗がんばれ〜。じたばたする少年少女好きならおすすめ。
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2017年読了
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主人公になかなか共感できない分、三好さんや広美さんの存在が一服の清涼剤なんだよなぁ。そんな四郎もこの巻で大きな決断したようで何より。
三好さんとのデートの場面では読みながら「行け!」「そこだ!」とか思ってしまった。
あとニ胡姉のぐぬぬな表情見てみたかった。 -
いやもうなんというか、苦しいなあ。
未来を好きなくせに、三好さんと付き合う四郎は確かにクズだろう。
(そのことを三好さんに告げていることは救いではあるけれど)
でもこれは、責められないなあ。
未来のことを忘れなければならない。
そのために、三好さんにある意味すがっているのだ。
それは甘えだけど、それでも好きな気持ちを無理やり忘れることができるほど誰もがそんなには強くないのだ。
思春期だもん。
恋愛だもん。
そんなうまくいかないこともあるよね。
そのまっとうで等身大な心情がとても苦しい。
個人的にも好きな人はかなわなくて、その想いを抱えたまま別の人と付き合ったことがあるだけに、読んでていろいろ身につまされた。
好きだから、離れなければならない。
やっぱりそうなるよなあ。
だけど、それで忘れられるのかな?
男ってたぶんどんなに離れても時間がたっても好きになった人のことを忘れられない生き物なんだけど。
たぶん最もハッピィな展開は、三好さんへの想いがもっと大きくなって、未来のことを諦めても納得できるようになること。
そんな未来が来ることを願うけど。
バレンタインの三好さんがいじらしすぎるしね。
物語展開的にはもちろん、いつか四郎の気持ちは未来にばれてしまうのだろう。
その時、二人の関係はどうなるのか?
その後どんな展開が待っているのか、怖いけど期待してしまう。
あと、実に久しぶりに三並君と東雲さんに会えてうれしかった。
そうですか、あれから10年経ちましたか。
真面目な三並君は東雲さんと肩を並べるまではとがんばってるんだろうけど、もうそろそろ結婚しなさいよ。
まあ、二人の仲睦まじい感じは安心したけど。
再登場もありそうなので、そちらも期待してます。 -
そうだな、確かに離れることはすごく効果的だと思う、が……果たして。
四郎はほんとにいいやつだと思うんだけど微妙に勝手なところがあり、いやまあ何だろう、すごくいいやつだからこそ逆にそういうとこが気になってしまうのかもしれんが、しかし本当にいいやつだよなあ…。かわいそうなくらいだ。 -
現状を変えたくて、でも姉たちに仕込まれた消極的性格が災いとなって懊悩とする四郎に、読んでるこっちまで懊悩となる。二女三女からの扱いが丸くなったのって、家を空けていた期間が長かったからで、つまりいなかったらいなかったでどうでもいい程度の存在、、、書いてて悲しくなってきた。
女難な四郎にもほんの少し改善の兆しが見えてきたけど、シリーズはまだ続きそうなことがあとがきで示唆されてて、どうなることやら。あとタバコ吸っててショック。