レイデ夫妻のなれそめ (ビーズログ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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本棚登録 : 106
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047305748

作品紹介・あらすじ

『完璧な夫婦』と評判のレイデ伯爵夫妻。妻リナは愛らしい淑女、夫ザイラスは優しい紳士だ。だが、リナは夫に秘密がある。その秘密のために訪れた下町で、リナは夫を見かけた。なぜこんなところに彼が?夫を追うリナは路地裏で物盗りに遭い-「てめぇ、俺の女に気安く触るんじゃねえ」リナを助けたのは、普段とは別人の粗暴で口の悪い夫!彼は一体、何者なの!?

感想・レビュー・書評

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  • 「完璧な夫婦」と評判のレイデ伯爵夫妻は、優しい紳士である夫・ザイラスと、愛らしい淑女である妻・リナ共にそれぞれ素の自分を相手に隠している。それがお互いに相手にバレてからのテンポ感が楽しい。素のザイラスを知って恋に落ちたリナと、好奇心旺盛すぎるリナに振り回され気味のザイラスが微笑ましいし、ザイラスにも兄姉たちにも溺愛されているリナの爛漫さも微笑ましい。あらすじと、作品の序盤を読むだけでは分からなかったが、「魔物」や「魔剣」の類が存在する設定になっている。

  • 評判の夫婦の片割れである、主人公には秘密がある。

    いつでも完璧な紳士、と思っていた夫が…状態。
    人間、知らない所を見たら、うっかりときめくもの?w
    ギャップに弱い、という事でしょうか?
    外見からは想像もできない主人公のボケっぷりが
    ちょっと楽しいです。

    夫の本性(?)ですが、割とさくっとばれますが
    最後の方にばらされた心情が…確かに知ってしまうと
    恋愛状態にいる人以外は引くかと。
    見てる分には楽しいですがw

    パーティー参加者は放置しておくとしても
    あの女性は一体どういう人なのでしょう?
    やはり、幹部??

  • 主人公のお嬢様、これで19歳・人妻。人妻ってからには、それなりにあっちの生活もある訳なんでしょうがカマトトっぽ過ぎるってか、天然過ぎなのがちょっと受け付けなかったけど、本性の出た夫との噛み合わない会話は面白い。身分が高くて苦労知らずで可愛くて皆から愛されまくり、夫と相思相愛…って、恵まれ過ぎだろッ(軽く嫉妬)

  • 純真過ぎてバカのように見える主人公ですが、突き抜けてるので、それが楽しく思えてくる。
    豹変する夫も自分の気持ちに素直で面白い。

  • わりに人気のあるシリーズだし面白いだろうとは思っていたけど、期待以上に面白かった。明るいラブコメは良いものです。

  • ねこかぶりが淑女として当たり前だと考えるようになったリナは、ワクワクするような冒険を諦めて生きてきた。
    周囲からは理想の夫婦と呼ばれるレイデ伯爵夫妻。
    その妻リナは、ある日夫の別の一面を知り  

    自分の冒険心をさらけ出してもいいのだと、何にでも楽しそうに興味を示すヒロインのリナが可愛い。
    恐怖心を知らないだけに、かなりたちが悪いボケキャラだが、愛嬌があって笑える。
    謎も多く残るので、”なれそめ”までの1巻といった雰囲気
    あらすじなど下記
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4893.html

  • 登場するキャラクターがどれも魅力的で、とても楽しく読みました。
    あれだけの重い愛を抱えたまま仮面を被っていたザイラス、よほど我慢してたんだろうなあ。
    リナは好奇心旺盛なだけでなく、妙に肝が座っているところが面白かったです。
    情景描写が少なくて、今どんな状況?となってしまったことが何度かあったので、それさえなければもっと良かったのですが。
    軽く読むには良い話でした。

  • 紳士でイケメンで礼儀正しいジェントルマンのレイデ伯爵と貞淑で淑やか、申し分のない美貌の若き貴婦人、レイデ伯爵は社交界では誰からも羨まれるほどの最高のカップル。
    だが、その理想的な夫婦像の裏には、とんでもない真相が隠されていて?

    実は伯爵夫人は夢見る少女で、幼い頃から冒険や魔物に憧れていた好奇心溢れるお転婆な娘だった。夫にはその本性を隠していたのだ。そんなある日、彼女が町で暴漢に襲われそうになっていたところを助けたのは他ならぬ夫だった。
    「てめぇ、俺の女に触るんじゃねぇっ」
    口汚いセリフは到底、紳士の夫のものとは思えない。しかし、その瞬間、彼女の胸は熱くときめき、これまで夫に感じたことのない感情を感じたのだった―。

    よくある「夫婦の恋物語り」の王道パターンです。
    社交界でも理想のノーブルでセレブだと思われている夫婦が実は互いにとんでもない本性を持ち、それを隠していた。しかし、裏腹に、その本性が知れた時、初めて男女として互いを意識したという話。
    途中までは引きこまれてグイグイと読んでいっていたのですが、「魔物」だとか、あまりに現実離れした話の展開になりかけて、正直、これはハズしたか?とガクッときうになりました。
    しかし、また、元に戻って現実離れはせずに話か進んだので、ホッとしました。
    何より、ヒロインの性格・考え方が良い。
    「リアレーナ・レーデという人間の一部を作っているのは、周囲から注がれ続けた愛情なのだ。そしてそれは、誰かを失ったからといって消えるものではない」
    愛され大切にされて育ったヒロインだからこその、大らかで真摯な愛情に対する考え方、他者に対する思いやりにとても好感を持ちました。
    主役の二人の外見と内面のギャップも面白く楽しめました。
    初めて知ったのですが、続編が出たばかりのようです。正直、続編も読みたいかと言われれば、何ともですが、また機会があれば読んでみたいと思います。 

  • 夫が“仮面”を外した時、妻は初めて恋をする――。
    これ、この本の帯のキャッチコピーなんですが、ほんとに素敵な物語でした♪社交界でひっぱりだこの紳士淑女である、完全無欠のレイデ伯爵夫妻。ですが、2人には徹底的に隠している秘密があり……。リナ、好奇心旺盛すぎ(笑)。そしてザイラス、何と魔物使い(驚)。
    話の展開が途中からファンタジー方面に加速していったので、いい意味で度肝を抜かれました。予想の斜め上を行く展開、大好物です。
    秘密を隠し通さなくてもよくなって以降、2人の互いへの想いがどんどん強くなっていく様子が何とも魅力的で、何とも微笑ましかったです。遥か昔に出会っていて、結婚してからもう一度相手に恋心を抱けるなんて、とても幸せな事ですよね♪強い愛情があったからこそ、夫婦に襲い掛かる数々の危機も乗り越えていけたのだと思います。特にザイラスの、リナへの愛情だだ漏れっぷりはかなりのもの(笑)。巻末の話は必見です!
    夫妻のこれから先の生活もきっと、スリル満載のものになるんだろうな~♪彼らや周囲の人々・魔物の後日談も、ぜひ読んでみたいです!!

  • 絵に描いたようなカップルのレイデ夫妻でしたが、お互いにヒミツが。
    リナは冒険が好きで、猪突猛進娘系なところは、ちょっとって思う時もありました。
    でも、魔物にも身分の違いにも全然こだわりがないのが、ヒーローのザイラスにはたまらないんでしょうね。

    ザイラスは生い立ちからか、最初の方と別人?っていうくらい口調が違ってますけど、後半になるに従ってリナへの愛があふれ出してて、にんまりしちゃいます。ボソッとリナの兄の前でこぼす台詞がいい感じ。(リナは聞いてないですけど)

    「魔物解放団」が狙っていた魔剣ですが、リナが危ないと思うのに近づいていって大丈夫ってシーンが多かったので、魔剣ってリナの中に入っちゃってんじゃないの?って思ってたんですが、ザイラスが持ってたんですね。ちょっと残念。

    イラストはアオイ冬子さんで、ザイラスもリナもイメージ通りです。
    キャラ紹介のところのザイラスは前髪を上げてるんですが、下ろしてる方が好きです。

    ザイラスが魔物遣いになった経緯とか、王様とか長兄とか姉二人とかはまだ出てきてないので、次巻が出たらいいなぁ。

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