なりゆき斎王の入内 -心惑ひははかりなし- (ビーズログ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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本棚登録 : 70
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047305922

作品紹介・あらすじ

東宮・明槻と向き合っていくため、宮中に帰ってきた塔子。しかし、明槻の義母・縋子が帝に即位した関係で明槻の異母弟・三の宮が帥職を解かれてしまう!!明槻の妃候補だった苑子が三の宮が奪ったことによる報復人事ではと噂されるなか、塔子は、明槻が本当は三の宮を解任したくなかった思いに気づく。そんなある日、塔子はなぜか苑子の母親に呼び出しを受け…!?

感想・レビュー・書評

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  • 縋子斎王院が天皇になる儀式に伴い、叙位・除目も行われ、三の宮をめぐって、塔子や明槻がいろいろ思いを巡らす。三の宮の相手の省子内親王の娘・二の姫の心情を塔子が知って、複雑な思いにもなる。二の姫は相手を慕っているのに、離縁されそうなのだから。三の宮が意地を張る子どもっぽい性格のように描かれているが、そもそも17歳だからなあ。他の人たちが大人っぽく過ぎるんだよ。昔は、成熟するのが早かったんだろう。地味な展開だが、いろいろな心の動きが書かれていて、退屈はしない。

  • 始まりは新しい登場人物や役職が頭に入ってこずに苦労したが、半分過ぎくらいから、いつもの塔子と暁槻になって、楽しめた。いやー、こんなに扇を忘れる姫はいないでしょ。いくら塔子でも。顔はとりあえず隠そうよ。フラグ立てた二の宮が今後どう絡んでくるか、楽しみです。

  • 舞台は、宮中へ。
    縋子が帝に即位し、新しい体制の基板を作る中で、帥職を解かれた三の宮が問題に…
    というわけで、さぞや華やかで妬みの絡んだ宮中絵巻になるのかと思いきや、そうでもなく、明槻と塔子の仲は横に置かれ、三の宮とその関係者が登場。
    いろいろと複雑な姻戚関係の説明が少々ややこしいが、頑張って乗り越えてくれたまえ。
    全体的に続刊への布石的な要素ばかりで終わったので、この巻だけでの感想はなんとも言えない。
    あらすじなど下記
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4769.html

  • ヒロインが元気良すぎて、もう少し落ち着いて考えて行動したら…と言いたくなってしまう。1巻ではもうちょっと考え深い子だったような気がするんだけど。

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著者プロフィール

埼玉県出身、佐賀県在住。「平安あや解き草紙」「なりゆき斎王の入内」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズを執筆。その他の作品に『西陣あんてぃく着物取引帖』『お師匠さまは、天神様』『後宮の薬師』『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿』などがある。

「2023年 『華は天命を診る 莉国後宮女医伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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