吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる ~Long Long Engage
- KADOKAWA (2016年2月29日発売)
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感想 : 3件
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784047309821
作品紹介・あらすじ
交際していた男性のプロポーズを、私、ミナ=アリス・原田は「父を置いていけない」という理由で拒絶した。私が五歳のときに死んだことになっている父、原田詩也は、不老不死の吸血鬼だ。母と出会い、恋に落ち……けれど母は、父のそばにはいられなかった。だから私が、ずっとそばにいる。そのために私はある決意をした。父を置いていった母に、負けたくなかった――。
運命と別離、超克、そして永遠の恋。娘の視点から綴られる、ある吸血鬼の過去と現在の物語。
みんなの感想まとめ
運命や別離、愛の形を深く掘り下げた物語が展開される。主人公ミナの視点から描かれるこの作品は、吸血鬼の父との絆を軸に、彼女が抱える切なさや苦しみを鮮明に映し出す。シリーズ最終巻として、過去と現在が交錯し...
感想・レビュー・書評
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ファミ通の方では残念ながら打ち切りになった物語の後日談……というか描かれるはずだったエピソードを詩也の娘ミナ目線で綴ったシリーズ最終巻。
うん、読んでよかった。
すっきりした。
野村さんらしく、実に切なく苦しく、それでいて愛おしい物語だよなあ。
詩也に永遠に生きることの目的を教えてくれたアリスちゃんのエピソードも
もう一人の吸血鬼の生き方の選択も
そして、雫と詩也との関係の真相と結末も
きっとシリーズでもっと詳しく描かれるはずだったのだろうけれど、でも、十分神髄は伝わった。
むしろぎゅっと凝縮されて心に響いてきた。
シリーズとして描かれた前半よりも、描かれなかったこの後半の方がもっと切なかった。
そして本作の語り手であるミナの心情も。
ただやっぱり永遠の命を持つ者の苦しさはどうしても考えてしまう。
たとえ詩也が綾音さんに永遠の恋をしているとしても、それでも、その思い出だけで永劫の時を生きていけるのだろうか?
いつか想い出が尽きて絶望に堕ちてしまうんじゃないか?
そんな風にやっぱり心配になるけれど。
なんにせよ、ちゃんとシリーズの結末まで読むことが出来てほんとによかった。
ありがとうございました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ファミ通文庫の同名シリーズ5冊の世界での一冊。5冊で打ち切りになった文庫シリーズがこのような形で出ることに野村美月という作家が特別な作家であると思う。また、後書きに書かれている執筆時の作者様の状態から、"永遠"、"命"を書かれたこの作品が作品様にとってもどんな形でもピリオドを打ちたかった作品だったのでは?と想像する。
この一冊で単独作品、とのこと。凝縮されたストーリー、でも急ぎ足感はない。前の5冊のあらすじを自然に紹介しているので、前のシリーズ未読の方も楽しめると思う。まぁ読んでいた方が良いに越したことは無いけど。
文庫版読んでいても思ったけどこれもエロい。作者さんの好きな行為なのかな、と思った。同じような別の作品もあるし。 -
父を想う気持ちには。
いつか終わりがくることが分かっていたからこそ、最期の言葉を心に死んだ後も一人想い続けているのだろ。
覚悟して決めたことではあるだろうが、それが誰のためで悔いることがないかと言えば子供の独りよがりだったろう。
著者プロフィール
野村美月の作品
