知らないと恥をかく世界の大問題 角川SSC新書 (角川新書)
- KADOKAWA (2009年11月10日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047315044
感想・レビュー・書評
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2009年、購入、読了。
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世界の問題について知りたくて読書。
知っているようで、実は、何も知らなかったということを氣づかせてくれる。著者の取材と読書量の賜だと感じる。
たとえば、全体で10くらいあるとしたら自分は、1くらいしか知らないのだと思う。
本書の内容は、その後、特番で放送されているので断片的に知ることができる。世界3大宗教、イスラム教については勉強となる。
情報化社会と言われて久しいが、実は、受け身なだけで、自分から能動的に学んだり、知ろうとする態度は、失われつつあるようにも考えた。
発展する国かどうかは、書店を見ればわかる(p16~)
著者らしい素晴らしい視点。確かにその通りだと思う。
日本はオンライン化、大型店舗化して、減っているとはいえ、まだまだ書店があると思う。特に日本は、人的資源の国なので、読書する人が減る=国力の低下に直結しているから切実な問題だ。
私は、インプットの効率性から電子書籍は、紙の書籍を凌駕する存在にはならないと考えているので、今後、いろいろな国を観察する時のよい氣づきとなる。
読書時間:約45分
(12月16日完読) -
世界の時事問題やニュースを分かりやすく説明してくれる
池上さんの本。どうやら売れているようで、
既にシリーズ物になっています。
この本はその1冊目。
※知らないと恥をかく世界の大問題2
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4047315427#comment
三十路直前ギリギリになって、
ようやく「もう少し世の中のことに詳しくならねば…(汗)」と
手に取りました。
さすが池上さんなだけあって、とても分かりやすく
世の中のことについて説明してくれています。
子供の頃、30歳ってもっと世の中の色々なことを知っていると
思っていましたが、いざ自分がその年齢になって
初めて知らないことだらけなことに気が付きました。
そういう人は他にもたくさんいるはず!
(だから売れてるのかな!?)
そんな人にぴったりな一冊です。 -
第6章の日本の学力低下についての部分。良い例としてフィンランドの教育をあげていた。良いものはどんどん取り込むべきだし、取り込まない理由がない。新しい制度など難しい点もあるだろうが。
特に教育課程を決定する部分に強く共感した。教育課程を決めるのはその道のスペシャリストにやらせるべき。また、もっと教育にお金を割いて欲しい。中学、高校の生徒を見ると学力の差が大きくなっているのかもしれない。
若者の学力が向上すれば、国に対しても関心が湧くはず。実際に自分もそうであることがその理由。政治家からしたら統治しやすい国なのかもしれない。
まだまだ、自分の勉強不足を実感した。近代日本や近代史に触る良い一歩となればいいな。 -
リーマン・ショックについての丁寧な解説とBRICsの台頭、民主党政権など幅広いトピックについて言及されている。それぞれについての深掘りはないが、やはりわかりやすい。2009年刊行時よりさらに前からわかっていたはずの年金問題など、解決に向けて何も進んでおらず改めて終焉に向けてカウントダウンが始まっている感に囚われる。
この頃は新社会人なのにニュースもろくに観ていなかったので、復習どころか新しく勉強するつもりでシリーズ追いかけようかな。 -
政権交代の時代に出版された本。
以下、印象に残った5点をまとめた。
p15
発展するかどうかは書店を見ればわかる。
ラオスは社会主義独裁政権で意図的に愚民化政策を取っている。政治的には安定しているが、経済発展は難しい。
p27
EUがなぜまとまりを保っているのか。
それは、それぞれの国が資本主義(政治)で民主主義(経済)でキリスト教(宗教)の国だから。
p28
宗教・民族・資源の3つの対立構造があり、イスラム圏には全て揃っている。だから戦争も起こりやすい。
p77
インドではカーストという身分制度がワークシェアリングを促す。発展の鍵。
ITはカースト問わない。インディアンドリーム。
民主主義がインド発展の妨げ。発展するには開発独裁が手っ取り早い。
p179
民主党、自民党の哲学の違い。
民主党 : 家庭は個人の自由
自民党 : 古くからの家族感。前近代的 -
上の娘がもうすぐ中学生というお年頃になり、世界の時事ネタにも少しずつ興味が出てきた様子な今日この頃。
いろいろ話をしていると、断片的には記憶に残っている様々な国際政治ネタながら、それらの相互関係や因果関係などを踏まえ、ストーリー仕立てで語れるほど頭の中では整理されていないと感じることが多々あり。
これは良い機会とばかり、池上先生のいつもの名調子を想像しつつ、現代史のおさらいを...と手に取った本書。
本書の出版年は2009年10月。
今から遡ること7年前。
2008年のサブプライム・ローン問題からリーマンショック、オバマ大統領の就任。
日本では民主党政権誕生直後あたりでしょうか。
近いようで遠いような時代ですね。
本書の構造としては、
まずは当時の「世界の勢力地図」を占うキーワードから始まり、
アメリカの転落ぶり、それを踏まえた次なる覇権国…中東か?ロシアか?はたまたインドや中国?
現在でも続いている二酸化炭素問題などの世界の問題点、中東や北朝鮮など世界各地の国や地域間の衝突、
そして、政権交代直後の日本が抱える問題点など。
本書を読んでいると、幅広いテーマながら、要点を絞りつつ、いつもの池上先生のあの語り口調で、分かりやすく解説いただいているような感覚になります。
もちろん、広範囲なテーマである一方、紙面は限られているので、テーマごとの深堀りには向いていません。
なんだかいろいろなテーマがテンポよくポンポンと語られては消え、語られては消え...といった感触。
しかしながら、当時の世界の構造・出来事・課題などを総体的に、ストーリーをもって捉えることができます。
当時の国際情勢に関する頭の中のマッピングや整理整頓ができ、これをベースとしてより広範囲で深い情報を肉付けするのにちょうど良い骨格作りができると思います。
また、時折、該当するトピックスにまつわる事象や歴史の基本的な解説をいただけるのが、たいへん有難い。
私自身の理解が不十分であったことや、そもそも全く知らなかったことなどにも、気づかせてくれ、必要な情報やその取っ掛かりを与えてくれます。
現在、本シリーズはパート7まで出版されている模様。
こういった書籍に触れて、自らの記憶や頭の中の情報整理も大切なことですね...と実感させられる一冊です。 -
話題の諸問題について、「なんで」そうなったのかが、わかりやすく説明されている。
各問題を取り巻く大きな流れの他、インドのIT成長とカースト制度との関係など、「なるほど、そーいう事情もあったのか」と思わされる小ネタも盛り込まれていて、「出来事の背景を知る」楽しさを味わえる書。
それにしても池上さんの説明はわかりやすい。 難しいことを面白おかしく説明する人もいるが、面白いだけでは何も残らない。 一番大事なのは、やっぱりわかりやすいことなのだ。
わかりやすければ面白くなる。 その面白さは「知る」面白さ。 自分をちょっと勤勉にしてくれるありがたーい面白さなのだ。 -
2009年11月に出版された池上彰さんの
世界のニュースを歴史を交えて書かれた著者です。
この当時から今(2016年8月)でも引きずっている問題はパレスチナやシリア、イスラム圏の国同士の領地争い、アルカイダから派生したイスラム過激派。
中東のイザコザを解決する1つの案として
日本の助けが挙げられていました。
これまで読んだ池上彰さんの著者で重なる部分があるので、読みやすく理解しやすいのです。
他のシリーズも読み進めて世界のニュース、経済まで幅広い知識が得られる良本です!
著者プロフィール
池上彰の作品





