中国最大の弱点、それは水だ! 角川SSC新書 水ビジネスに賭ける日本の戦略 (角川SSC新書 114)
- 角川マーケティング(角川グループパブリッシング) (2011年1月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047315372
感想・レビュー・書評
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成長を続ける中国の最大の弱点として水を挙げ、
水の重要性と将来、それらを踏まえた上で日本が取るべき今後を提唱する本。
家畜や農作物の育成にも大量の水が使われており、
日本は仮想の水を大量輸入しているバーチャル・ウォーターという考えは面白かった。
ペットボトルを悪とし、水道水使用を推進するなども大変面白い。
ビジネスとしてはもちろん、人間として水に対する見方が実に変わる本。
大変面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
予想以上に水問題は深刻だ。極端かもしれないが、この問題に真剣に取り組まないと日本の将来も危うい。
世界ではペットボトルのようなボトルウォータを捨て、水道水をもっと飲もうという動きも目立っているようだが、正直知らなかった。あまりニュースで取り上げられていないのだろうか?
本によると『戦争を振り返ると地球上にわずか0.01%しかない水を巡る争い。過去500年の間に8000回の戦争があったが水源地争いが圧倒的に多い』という指摘にも驚き
今まで考えたこともなかったが『ボトル水が世界の流行として広く普及した結果一般の水道水対する関心やインフラ整備に投入できる資金が先細ってしまった。』という指摘にはっとさせられた。
食料自給率も低く大量の食物を日本は輸入しているが、野菜、果物、肉を生育するには大量の水が必要となっていることを忘れてはならない。
バーチャルウォーターの大量の輸入国としているが、世界には衛生的な水をえられてない人がたくさんいる。
リアや化学物質で汚染
水道の全国平均は1リットル換算0.149円 1円にも満たない値段
水をめぐる争いは世界的な広がり
1水に関して技術大国であるにもかかわらず国際競争力がまったくないこと
2バーチャルウォーターを大量に輸入していること
3隣国中国の水不足
とうわけで、自宅にミネラルウォータを買うことはやめちゃおう。 -
ボトルウォーターは水道より価格も500倍高いし、環境の影響も300倍あることなど、全く知らないことをいろいろ知ることができてよかった。
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2011/5/13 香港にて読了
中途半端。 -
水に関する最新の日本の状況がわかる。 確かにペットボトルの水を買うことよりも水道水を如何に飲み水にするかということであるが、自分の地元である愛知でも水をペットボトルで買うことはよく見られるが、
自慢ではないが、木曽川の水はまずくないと思う。
おいしい。これを飲み水にしないのはもったいないことだ。
また今後の水ビジネスに付いて書いてあるがそれはごもっとも!! -
これ、中国モノではないです。もちろん、話の枕として中国の深刻な水環境には触れていますが、本書の8割は現在の世界における水を巡る諸問題についてです。なので、タイトルから、中国関連の書籍化と思って手に取ると、その意味ではガッカリです。ただ、21世紀は水の世紀という著者のセリフは、あながち大袈裟でもないような気がします。なにせ「石油はそれに代わるものがあるけれど、水にはそれに代わるものがない」という指摘は、あたし的には「目から鱗」でした。
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タイトルに中国とあるが、中国の話だけでなく一般的な水資源・水ビジネス・水道技術の話が書いてあります。
ペットボトル水よりも安くて安全な水道水を飲もう、水道水を利用することで日本の水資源、水道設備が守られ、ひいては世界の水資源を守ることになりエコにもなると述べられています。その通りで賛同できるのですが、ペットボトル水やその他の缶入りやペットボトルの清涼飲料水は、大地震等の災害で水道設備が破壊され断水した時などには役に立つのではとも思いました。最近は災害時に自動販売機の商品が無料で提供されるようになったりしますし、清涼飲料水が街中に溢れているのも防災上は悪くないのかも。 -
「水」ってあまりにも身近にあるからあまり深く考えた事がなかった。それだけに、読んでいてとても衝撃的だった。水不足の現実もそうだし、その原因の一端がペットボトル水にある事も。「水ビジネス」の事も。
読み終わって思う事は、蛇口をひねればいくらでも出てくる水の事だからこそ、きちんと考えないといけないんだろうな、ということ。
まずはペットボトル水を買う頻度を減らそうと思う。水も「地産地消」だ。 -
水資源の重要性を再認識。ビジネスチャンスは水商売にあり。