知らないと恥をかく世界の大問題2 角川SSC新書 (角川SSC新書)
- 角川マーケティング(角川グループパブリッシング) (2011年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047315426
感想・レビュー・書評
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世界の情勢を知るための池上さんの本。
三冊ある内の二冊目ですが、どこから読んでもそれなりに楽しめます。
※知らないと恥をかく世界の大問題
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4047315044#comment
とにかく世界の流れを全然分かっていない自分にとっては、
恵みの水のような本で、この本を一通り読めば、
それなりに知ったかぶりができるのでは!?と思ってしまいます。
(しかし、やはり表面をさらっとという感じは否めないので要注意。
別に池上さんが悪い訳ではありませんが。)
こういう基本的な本から始めて、徐々に専門的な本へ行く流れを考えたとき、
最初の一冊目としてとっても相応しい分かりやすさになっていて、かなりオススメの一冊です。
とにかく、世界の状況を知らずして、
損だけはこかないようにしたいものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
消費税率25%、所得税率50%、贅沢品180%(!)という高い税率でも幸福度の高いデンマーク。税金の使い道も公表され透明度の高い政治と信頼されている政府があるからこそ、この高い税率で満足度が高いのだろう。羨ましい。
TPPに加入する・しないやオバマ大統領時代の話など、もっと詳しく掘り下げたいトピックも多かった。1でもアメリカ一強の時代は終わると言及されていたが、2022年の今でもまだまだアメリカの強さは健在。習近平はこの頃からトップにいるのか。鳩山・菅内閣の失敗の理由など興味深く読めた。 -
内容は2011年ごろの日本を含めた世界情勢の話ですが、家にあったので今更読む(笑)
テレビに出ていた頃の池上彰の番組はなんか見る気がせず(独壇場的な感じが…)
なので本もほぼ読んでいなかったんだけど(確か中国オンリーのは読んだけどそこまで面白くなかった。)
これだけ、この時代の事を世界的視点で解説してもらえて読み応えがあった。
その当時過ごしている分には「はぁ。まぁそーだね。」って感じの事も
こうやって年を経た後に読み返してみるのも有意義だなぁ、と実感。
最後の最後、シンガポールの初代首相リー・クアンユーが日本について語った引用が印象深い。
「今、日本の社会が抱えている問題は将来、どのような社会を望んでいるか分かっていないことだ。」
2017年の今も、いまだに分かっていない現実…
日本人はメディアも含めて不幸や満たされない感を政治に求めるが、それよりも国民一人一人が、歴史や現在の世界情勢を見て自国が未来に向けてどうするべきなのかというビジョンを持って生きていくことが重要だと思った。 -
『知らないと恥をかく世界の大問題』の続編の役割も担う第二弾。
「おわりに」を拝見すると、時期が2011年2月とのことで、前著から1年4か月後に振り返る、2010年を中心とした世界です。
リーマン・ショック後の米国の低迷、BRICsの登場・発展、自然災害から、民族・宗教・資源をめぐる対立、そして、2009年8月に50年ぶりに政権交代となった民主党政権の迷走ぶりなどが、幅広く、軽快に解説されています。
本巻でも、「おさらい」や「解説」といった形で、この時代のトピックスやその構造、トピックスにつながる歴史・背景など、基本的なことが分かりやすく紹介されています。
本筋の流れに付随するものとして解説されたポイントは、ざっと挙げただけでも以下のとおり:
・普天間基地問題の歴史
・日本の領土・領海問題(含む北方領土問題)
・米国の量的緩和
・通貨安競争
・為替介入
・中国の政治体制
・エジプト問題
・人民元のドルペッグ制
・エルニーニョ/ラニーニャ現象
・イスラム教
・TPP/FTA/EPA
"深堀り"とまではいきませんが、なんとまぁ幅広く、かつ、要点を抑えて分かりやすく解説いただいています。
前巻と同じような記載もありますが、その分、様々な観点から繰り返し触れることで、記憶への定着度も上がるように思います。一種の復習効果かな。
また、前巻と異なるなぁと感じたのは、筆者の主張のようなものがより積極的に感じられたことです。
読者に語りかけてくるような印象。
「今、この瞬間」の、より深く・広い理解につながる現代史。
知らないと恥をかくかどうかまでは分かりませんが、本シリーズを通じて、もっともっと知りたくなる現代史です。 -
世界について知りたくて読書。
今から読み返すと世界は随分と変化したなと思う。
協調からナショナリズムへの流れはまだ続いている。
大都市でテロが続き、世界は混沌としている。
その国が快適で、満足度が高いと思う人が人が多いと国外へ出なくなる傾向があると最近、読んだが、日本は若年層になればなるほど、国内志向が高いと言われる。それだけ海外よりも日本国内のほうがいいと考える人が年齢が下がるほど多い。
日本は問題山積で、将来も不透明だが、最近は格差も問題になっている。しかし、他の国のほうが問題が大きく、相対的に日本のほうがよく感じるのかもしれない。
以前なら物価の安い途上国へという人も多かったが、途上国へ行っても日本以上の幸福感や楽しみが得られないと考えている人が増えているのかもしれない。
とはいえ統計上は、海外へ出国する日本人の数は大幅に減ってはいないのだが。
内向き志向はいい国となった証なのか。でも、このままでいいのだろうかと思った。
読書時間:約50分 -
2巻は、池上彰のメッセージや考えが反映されていて良い!
引用したい箇所がたくさんありました。 -
2010年の世の中を振り返ってみると、たった5年前なのにかなり昔の事のように感じられます。 民主党が与党だったなんて信じられません(笑)
やっぱり準備不足の代表はあり得ないんですね。
あと1968〜2010年の42
年間も、世界経済で日本が第2位だったなんて・・・今は目標を見失っているのかな?まず生き残る事に集中したいなぁ。 -
2011年3月に発行された本をようやく読了した。当時から現在(2015年7月)に至る過程が良く分かる。
民主党政権下で池上さんが懸念していた2012年問題は、オバマ大統領の再選、習近平総書記の選出、プーチン大統領の当選という結果で、世界の風景は、池上さんの危惧されていた通り、協調からナショナリズムへと変化しているように見える。自民党に戻った政権は、国民の56%が反対のまま、安保法案を採決した。日本は、関与したくない世界の勢力争いや、民族/宗教/資源に起因する問題に、目を逸らすことが許されなくなっているのだ。 -
★基礎から分かりやすく教えてくれる。今読んでもまだまだ役立つけど、刊行してすぐ読めばもっとよかった。と思ったら3が出てるな。
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タイトル通りであればまさに僕のためにあるような本。
そしてその第二弾。もちろん恥をかきたくないので第一弾も読んでいる。
世界のことを知ることで、日本の立ち位置を知ることができる。それと、時代の流れがわかれば日本がこれからどうなっていくかも予想しやすくなる。
リーマンショック後のアメリカ、G2を狙う中国、台頭するインド、大国の仲間入りを狙うブラジル、そして問題を多く抱える日本。
この本が歴史の教科書の代わりだったら、学生の頃もう少し世界の歴史について興味が持てたような気がする。それくらいわかりやすい。(近代の歴史に限定ですが)
“最近は、ニュースを「わかりやすく解説する」番組が増えてきました。
確かに、私もいろいろなことを解説しています。でも、すべてをバッサリと決めつけてしまう人がいたら、疑ったほうがいいと思います。
送り手としては「ここまではわかっていますけれど、ここからはわかりません」、あるいは「ここまでは解説です。ここからは私の意見です」と、きちんと分けて言うべきです。
受け手にフェアに情報を提供することが大事だと、私は常々思っています。解説を聞く側も、解説なのか私見なのか憶測なのか、しっかり区別して受け取りましょう。
受けてとして、情報を取捨選択し、論調を疑ってかかる、いわゆる「メディアリテラシー」に磨きをかけてほしいと思います。” -
イスラム問題、日本の政治、領土問題etc...
奥が深い、背景が濃すぎて一筋縄にはいかないのだと
むずかしさを実感。
まだまだわからないことだらけ。
もっと知りたい、知らなければとこの本を読んで思った。
良いきっかけになった本。
そしてさすが池上さんの解説はわかりやすい。 -
政治についてはほとんど知らなかったけど、分かりやすかった。どこのハードオフに行っても100円コーナーにあるから、結構読まれてるのかなって思って買ってみた。経済に関しては初心者には若干難しくて、明日になったら忘れてそう。
2022年版はもう出てるのかな?あればまた読んでみたい。
共和党 民主党
ビンラディン タリバン アフガニスタン ブッシュ オバマ
イラン ペルシャ スンニ アーリア人
パレスチナ ユダヤ アラブ イスラエル
中国 共産党 党大会 全人代 レアアース
エルニーニョ ラニーニャ
北朝鮮 世襲
民主党 鳩山 沖縄基地 菅 最小不幸社会 ねじれ国会
今後の日本 -
中国、ロシア、北朝鮮などが、今の大統領や主席に代わっていく頃の2011年出版の本。
日本でも政権交代が起こったけれども、様々な要因で上手くいかなかった事が分かります。鳩山さんや菅さん、それぞれの失敗したところを解説しているので、分かりやすいです。今も、自民党が長期政権を続けていますが、政権交代で失敗したことを踏まえて、野党も政権を獲ろうとしてほしいですね。
領土問題や消費税率引き上げなど、現在進行形で問題になっていることが多いように感じました。
この本でも、池上さんがテレビ出演に区切りをつけ、執筆活動に専念するということを書いていますが、結局今でもテレビで人気のままですよね...。 -
ジャーナリスト池上彰氏が2011年に発表した「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズ第2弾。その時に話題になる事柄の最低限知っておきたい情報をまとめています。本巻では2012年問題、アメリカの低迷と中国、インド、ブラジル、ロシアなどの台頭、民主党政権の問題などを取り扱っていました。時間がない人でも一通りのニュースはさらえます。2010年代がどんな時代だったのかを振り返るのに、ちょうどいいと思います。
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現代の複雑な問題を分かりやすく解説する著者の新書の第2弾。やはり分かりやすいし、著者のコミュニケーション力の高さを改めて感じる。今後テレビのレギュラー番組出演を停止して、ジャーナリスト活動にまずは専念ということだが、その方が様々な良質のアウトプットが期待できそう。
内容的に考えた点は下記の通り。
1.グローバルの金融面での問題点
「通貨安戦争」というのは初めて聞いたコンセプト。決して景気も先行きも良いとは言えない日本の円がなぜ円高になるかが分かった。
2.グローバルのプレイヤー
関係を持つ諸外国の指導者の状況が日本に及ぼす影響は強い。その力を誇示するように領土問題が提起されているようで、それだけならまだよいが、それを世論として盛り上げようとしているのは、そこはかとなく不安感を感じる。この時代に軍事行動を起こすことは考えにくいが、領土問題に関する議論が各国の国民間で大きくなりそうだ。その時日本はきちんと主張し、諸外国のコンセンサスを取りつけられるのか?
3.中国
上記にも関連するが中国の動向は気になる。中国は今まさに絶好調ではあるのだが、エジプトに見られたような反体制デモの可能性、バブル経済崩壊の可能性、一人っ子政策のツケとも言える超少子高齢化社会と戦後日本が抱えてきた課題を、同時期に全て孕んでいる状態である。はたして中国はこれを乗り切れるのか?政治的には関係があまりよくないものの、経済的には製造拠点として、また新興市場として関係を持つ日本への影響はどうなるのか注視したい。
4.日本
高齢化社会が進むにつれて、今後は経済力だけでは対抗できないだろうし、何か独自のバリューを出して世界に打って出なくてはならないと思う。そのような人材を育てる方向性は各企業で試行されている。様々なスキルが要求されるとは思う。自分もそういった人材である続けたいと思う。
国内の労働力という面では外国人の受け入れ(著者はあまり賛成の立場ではないようだが)、就業年数の増加ということが今後予測されることになる。前者は法整備、後者では歳をとっても働ける場の提供やモチベーションが課題になってくるだろう。 -
現代の問題が大変分かりやすく整理されている。確実に新聞やニュースの理解度が高まる
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まったく知らなかった「2012年問題」をはじめ世界は大きく動いている。そうな世界の潮流や方向や背景を知っていれば、自分なりに世界を理解したり今後を予測することもできる。
ニュースを勉強したくなる一冊。 -
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よくまとまっていて良い。