田中角栄に今の日本を任せたい 角川SSC新書 (角川SSC新書)

著者 :
  • 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 38
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047315624

作品紹介・あらすじ

震災復興、原発事故処理、円高・景気対策など、民主党政権はトップをすげ替えても右往左往している。「もし、田中角栄が今いたら…」という思いを多くの人が持つ中、田中角栄著『日本列島改造論』の制作に関わった元官僚をはじめ、角栄の"脳みそ"をよく知る政治家や評論家らに取材。生の証言をもとに「いま、角栄がいたら、強いリーダーシップで日本の難題をどう解決したのか」をまとめた。この「新・日本列島改造論」にこそ、日本を再生する大きなヒントが隠されている。

感想・レビュー・書評

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  • 田中角栄の政策論「日本列島改造論」が100万部のベストセラーになったのが約45年前。その政策論は色褪せするどころか日本の再生のヒントがあると著者は睨み、現政治家や当時の政策立案に深く関わったブレーンに切り込む。

    田中角栄論の多くはその人間性や辣腕振りに終始する。所謂「コンピュータ付きブルドーザー」の所以を豊富なエピソードを交えて、ぞの人物像を説く。本書はあくまでも改造論に書かれた政策に着目。その慧眼ぶりを認める一方で、実現に至らなかった考察も加える。実際、この本には開発の重点エリアとして具体的地名まで記載したため、各地で土地の買占めが起こり、地価の高騰を招きインフレへと発展したという陰の部分もある。

    惜しむらくは各章の締めくくりが、「田中角栄が生きてたなら今のような状況には陥らず、難局を乗り切っていたに違いない」という、一文が必ず付記され大いに鼻白む。昨今の政治家は総じて小粒となり、首相においても一年で政権を投げ出す脆弱な日本政治状況ではあるが、はたして田中角栄を救世主扱いするのはどうか。高度成長期の終盤とはいえ、サラリーマンは毎年昇給が約束されていた好景気時代のイケイケな状況での首相と混迷期の首相を、単純な比較論で語るのはあまりにも浅はかである。スーパースター待望論を謳うのは居酒屋談議でしかない。

  • 実際に田中角栄が総理大臣だった時代を経験したわけではないのですが、最後まで面白く読めた。

    ただ、結構無理矢理つなげているような感じは否めないかなと。

    田中角栄のついて詳しいことは知らなかったので、
    かつて田中角栄に近かった方々が証言しているということもあり、
    イメージはつかめた。

  • 本当に田中角栄のような政治家がまた出てきてもらいたいものだ。
    官僚操縦が上手な田中さんは最高だろうな。官僚なんて目的がしっかりしたら、徹底的に進むからね。政治主導ってのはそういうことだと思う。
    管直人なんかと比べたら失礼すぎるくらい器が違いすぎる。
    まわりにいた政治家もプロ中のプロで、今の民主党とは大違い。

  • 最初はよかったが、途中から無理やり結びつけてる感満載。結構厚い本なので、後ろの1/3は辛かった。

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著者プロフィール

1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。週刊文春記者をへて、作家として政財官界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている。
著書には『実録 田中角栄と鉄の軍団』シリーズ(全3巻、講談社+α文庫)、『昭和闇の支配者』シリーズ(全6巻、だいわ文庫)、『逆襲弁護士 河合弘之』『専横のカリスマ 渡邉恒雄』『激闘!闇の帝王 安藤昇』『永田町知謀戦』(1・2)(以上、さくら舎)などがある。

「2018年 『日本のドン 血と弾丸の抗争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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