政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書
- 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) (2012年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047315709
感想・レビュー・書評
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世界情勢の中で、政府機関の嘘を我々が信じさせられているのではないか?
9.11以降のテロとの戦いは、何だったのか?誰が得をして、被害や迷惑を被った側は誰なのか?10年経過して、アメリカは、どうなったのか。同じようなスキームに、日本の東日本大震災、3.11はなっていないだろうか?政府は、我々に、どんな意図をもって、正しくない情報を広めているのか。読んでいくうちに、マスコミ経由の情報は、全くあてにならないと実感しました。こんな状況を安易に受け入れてはいけないと考えさせられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
軽く目を通しただけて読むのをあきらめました。このてのジャーナリストが真実を発信する形のパターンの中でも主観が強すぎます。(本書が発売された時点ですでに)新しいことはなく、すでに別の人が主張しています。
アメリカで起きたことは日本でも起こる。そう感じたときの相手の発言は常に正しいことになっている。取材現場にいた人の意見が正しく、政府が公表したものは間違っている、との前提が強固にあるため何が正しくて何が正しくないのかを検証しているとは思えません。
また政府とメディアの関係も問題視していますが、アメリカと日本では癒着の形態が異なるのでアメリカのメディアが嘘をついたから日本のメディアも嘘をつくことにはなりません。 -
政府やメディアが流す情報は曖昧で嘘が多い、なんてここ数年よくいうようになったと思うのですが、何故そういうことが起こるのか?の背景について書かれている本、という感じでしょうか。
僕は311以降ですかね、そういうことが急激に意識が向くようになり、色々調べてみると???なことにぶちあたり、政、官、財、学、メディアの関係について知る事になりました。
別途、日本の戦後について米国の介入が凄まじい事も知りましたが、近年のグローバル化や多国籍企業が唱える成長とは、俗にいわれる1%と人たちの利益を追求しているだけという視点があることも知りました。(一時、これらを陰謀論でくくって考えていましたが、本書ではそんなレベルのものではなく、現実に目に見える範囲で起こっていることと書かれています)
この本は主に311以降に焦点があてられ、原発、TPPを題材に、カラクリの事例や、それへの気付き方についてが説明されており、もっともまずいのは市民が無知であること、だと書かれています。比較的ライトな書かれ方がされているので、少しでも疑問を感じた事がある方は手に取ってみると良いと思います。
賢い人はとっくに気付いていたことかもしれませんが、そうではない僕らのような人たちは、こういった事実があることも知り、何が正しいかを知ることを訓練しておくといんじゃないかなぁ、と僕は思っています。
TPPによってこれから日本を起こって行く事をイメージすると、なんだよどうにも止められないのかねぇ…と思ったりするわけですが、完全同等とは言わないまでも、アルゼンチンがそういった状況から脱する事ができていることが本書で書かれており、まるっきり光明がないわけでもないのかと少し安心しました。(別途調べてみるとこれはこれでとても複雑な経緯があるようですが…) -
そこは是々非々で。
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情報リテラシーを鍛えたい方は必読。
西側的には良き事とされたあのアラブの春ですら、その背景を探るとグロテスクな事実が。 -
ものごとの本質に気づくことの重要さや、正しいと思われる情報を自分で見つけだすことの重要さについてかかれている。
最近の日本政府の対応などをよくみて、その裏に隠された真実にきづけ!
というメッセージが随所にちりばめられている。 -
久しぶりにじっくり時間をかけて読んだ。
それぐらい内容が濃く、今まで何も疑わずにいた事は、考える事を放棄してた事でもあるのかなと反省。 -
「貧困大国アメリカ」等従来の著作に比して、やや荒っぽい。日本国内のことを論じている割に国内の関係者への取材が行き届いていないと感じる。「政府の嘘」といういかにもありそうな主題だけに、その分丁寧な取材が必要。単純に米国の状況とのアナロジーで論じてしまうと質の悪い陰謀論に陥りかねない。強いて言えば、(これまでの著作にもいえることだが)権力機構について論じる場合には、インナーに対する取材をもう少し行なうべきと思う。
著者は、能力のあるジャーナリストだと思うので、期待をこめつつ、敢えて苦言を呈しておきたい。 -
9.11後にグローバル企業が躍進し、格差が広がったアメリカと3.11後の日本を重ねる著者。直感的な違和感を大切に、情報の背景や利害関係を考えるくせをつけよう。