庶民は知らないデフレの真実 角川SSC新書 (SSC新書)
- 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) (2012年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047315747
作品紹介・あらすじ
消費税率を上げる前に、デフレからの脱却を!増税路線に対する国民からの反発は大きい。また野党も執拗に批判を繰り返す。しかし、増税路線は決して止まらない。そしてデフレも止まらない。それはなぜか?経済政策の間違いでもなんでもない、デフレの真実を森永卓郎が明かす。金持ちの論理から日本経済を読み解く、金持ちの、金持ちによる、金持ちのための経済学。申し訳ないが、庶民は、出入り禁止だ。
感想・レビュー・書評
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10年前のデフレの頃の情報で、現在のインフレなのかスタグフレーションなのか微妙な感じの状況には当て嵌まらない!…事も無く全然当て嵌まるのが不思議。
勿論日々法人税等の法改正や金融対策で刻々と変化はしてるんだろうけど、相続税の事も未だにもっと取りたいけどどうしよっかぁ…の状況だろうし急所なのに変わって無い所も沢山あるんだね、と。
庶民が這い上がるには死ぬ気で貯めて投資!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TVでよく見かける著名な経済アナリストの本です。著者曰く、庶民は「出入り禁止」とのことですが、実は、本当は庶民のために書かれている本です。お金持ちは選挙が一番怖いとのこと。庶民が数で勝てるのは選挙だけ。それでも、庶民は自分たちを苦しめる政治家を選んでしまいがちなんだそうです。選挙前に読みたい1冊。
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経済ネタをおもろく書ける才能はすばらしい。震災恐慌来るんですかね?
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シニカルな語りで資産家側の目論見を提示。
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私は庶民です。
この国の政治経済がいかに金持ちのために動いているかを知ってしまいました。
庶民一人ひとりが考えて行動することが、庶民のための国を取り戻すために必要だと思いました。
政治は選挙で投票してくれる支持者の意向に従う、金持ちは投票し庶民は投票しない、だから政治は金持ちに喜ばれることをしなければ政権を維持できない、マスコミは政治家、大企業の意向に反しては存続できない、という流れができあがっている。
庶民は騙されていることに気づき、考え、選挙で投票して、今の流れを断ち切らないといけない!
・少子高齢化で財政が破綻してしまうので、消費税率を外国並に上げないといけない(アメリカには消費税がない、欧州は低所得者は免除、生活品は低率)
・企業の海外移転を法人税率を下げて阻止しないと空洞化が進み失業者が増える(法人税率は他国と同等、金持ちの資産を守ることが目的、消費税増税分より法人税減税分のほうが大きい。)
・相続税の最高税率低減を進め、お金持ちが資産を残しやすくしている。
・お金持ちたちは既得権益を守るという共通目的のため、何をすべきか理解して暗黙に協調して行動している。
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森本卓郎氏による、金持ち視点からの経済論。気楽に読める簡単な内容で、金持ちにとってデフレは有利であるとか、未曾有の惨事はチャンスであるとか、お金にお金を稼がせるなど、簡潔に述べられている。おおむね納得できる内容。
「日本国債の92%は、日本国内で消化されている」p54
「日銀はデフレをターゲットにして金融政策を実行しているとしか考えられない(原田泰)。日本のデフレは日銀が金融緩和すれば、すぐに解消できる(高橋洋一)」p56 -
まあ、なるほど
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微妙。
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消費税増税、TPP参加など、富裕層優遇政策が、矢継ぎ早に実施されていることが判る。面白い視点・切り口でデフレ影響を解説してる。
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書き方自体が面白い。この時点と政治が随分変わっているので、今はどうなるのかな?