知らないと恥をかく世界の大問題3 角川SSC新書

著者 :
  • 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047315761

感想・レビュー・書評

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  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・初めて読んだ池上さんの「知らないと恥をかく」シリーズ。分かりやすい。それが全編にわたって透徹しているので、逆にありがたみが分からないと言うか、サラッと読んでしまうと言うか。

    ・「食事のおいしくない国は戦争に強い」(P20) 確か、こういう知見を最初に見たのは佐藤優だったか。

    ・カタールは豊富な天然ガスで外貨を稼ぎ、イギリスの高級デパート「ハロッズ」を買収したりして投資している。社会保障も充実していて所得税も消費税ナシ、医療費、教育費も無料、国営企業に5年勤めると年金もらえて生涯安泰。
     「同じアラブの独裁者でも、ジブと親族の金儲けしか考えない人たちとは、全くこtなります。「アラブの春」が周辺に飛び火した際も、カタールではデモも反政府集会もありませんでした。アラブには、こういう国もあるのです(P66)。
     カタールと言うと反シリア包囲網の黒幕という認識があるのだが、そういう国でもあるのだな。

    ・国民総生産ではなく、国民幸福度指数(GNH)。ブータンでは先代国王が「とんでもない”ボンクラ”が国王になったら大変なことになる。議会制民主主義を導入(P198)」しようと国民を説得したが、国民から統治を直訴されたそうな。発想として銀英伝。

    【目次】
    プロローグ この目で見た世界の大問題〜世界中の民衆がモノを申し始めた〜
     大国のリーダーが一気に交代、国際情勢のターニングポイントの到来か?
     世界の縄張り争い
     世界中の民衆が立ち上がった
     エルビルは第2のドバイ?
     「クルド人」とはどんな人?
     サウジアラビアはアラブの盟主
     東日本大震災と「津波てんでんこ」
     「暴動が起きない」と驚かれたことに驚いた日本人
     ニューヨークは震度1で大パニック
     イタリア人とギリシャ人の相似点
     北朝鮮に105階建ての豪華ホテル
     ソマリア人はなぜ海賊になった?

    第1章 アラブに春は来たのか?
     イスラム教徒にとって焼身自殺はタブー
     なぜ中東に独裁国家が多いのか
     エジプトで初の民主的選挙
     避けられないイスラエルの孤立化
     イギリスの「三枚舌」が事態を複雑に
     イスラエルを支援するアメリカ
     NATO軍、シリアは無視?
     「アラブの春」でアルカイダの影響力低下
     イランの核開発が大きな危機に

    第2章 日本が無視できない三つの”独裁”国家
     金正日死去で金正恩は?
     北朝鮮と韓国はいまも戦争中?
     金正日はスターリンの面接試験で合格
     金正恩が目指す国のモデルは中国!?
     中国のトップが持つ三つの肩書
     人民元が世界経済のバランスを崩す
     急速な経済発展による歪みも
     「天安門事件」が反日教育のキッカケ
     独裁者・プーチンが再び大統領に
     選挙の不正に怒り
     プーチンが目論む「ミニソ連」

    第3章 揺らぐ資本主義
     第2のサブプライムローンか?
     ウォール街のデモ参加者は本来オバマ支持者だが
     TPP参加、オバマの戦略
     まるで町内会のような党員集会
     選挙は4年に一度の町おこし?
     モルモン教徒は、どんな宗教?
     アメリカの格付けが下がった!
     ギリシャの脱税の歴史
     世界8位のイタリアが危険水域に
     イギリスの憂鬱

    第4章 震災、原発事故後の日本は内憂外患のまま
     重大な岐路に立つ日本
     「保守」とは何か、「革新」とは何か?
     日本の中の「東西冷戦構造」
     日本は長らく1と1/2政党
     ようやく政権交代
     やっぱり消費税率は上げなきゃダメ?
     財務省が「年金交付国債」というウルトラCを考えた!
     日本はギリシャ化しないのか?
     戦略なき日本外交、TPPをどうする?
     TPPはアメリカの陰謀か?
     手ごわいのはアメリカより中国!?
     インテリジェンス感覚なき日本のトップたち
     橋本大阪市長が仕掛ける地方からの変革

    第5章 浮上してきた新たな国
     イスラム金融に注目
     中東地域発展のカギを握るトルコ
     トルコの「EUへの片思い」が一気に冷めた
     欧米重視から近隣諸国重視へ
     急速に進む民主化、資源狙いの大国が注目するミャンマー
     上からの急激な民主化に戸惑いも
     アウン・サン将軍は日本名を持っていた
     夫より祖国を選んだスー・チー女史
     台湾は中国に呑み込まれるのか?
     朝鮮半島の南北統一はなるのか?

    第6章 エネルギー、人口、温暖化問題が深刻に
     原発事故が大きな影響を与えた温暖化問題
     中期的には地熱発電に期待
     変わる世界のエネルギー地図
     日本もエネルギーを自給できる
     世界の人口70億人突破をどう見る

    エピローグ 私たちが進むべき道
     私たちは皆「福島県民」だ!
     東大が秋入学にシフト
     アメリカに見る草の根民主主義
     ブータンに見る幸せの尺度
     日本はいま「自分探し」「幸せ探し」をしている
     2011年、日本は世界一の被援助国に
     「情けは人のためならず」に見る、日本らしい戦略を
     私たちのなすべきこと

  • ソマリアの海賊化
    プーチンの目にも涙
    ロムニー氏とモルモン教

  • 最終巻に記載

  • 世界のニュース解説書、『知らないと恥をかく世界の大問題』の第3弾。

  • シリーズ三作目。やっぱり考えさせられるのは震災後の日本。
    脱原発。高齢化社会。国の借金。
    いつこの国は破綻するのか本当に心配です。

  • 読みましたー、いつもの事ながらわかりやすい。

  • 日本、あるいは日本人は、とても世界で愛されている。

    吉田茂は日米関係を重視し、アメリカ軍に防衛を依拠することで、軽武装国家・日本を実現し、防衛費を節約して経済を発展させようとした。
    これに対して、鳩山一郎→岸伸介→中曽根康弘に引き継がれた流れは戦力を放棄した憲法の改正を通じて独自の軍備を増強し、独立国家・日本を重視した。

    「保守政党」のはずの自民党は改憲を考える「革新」で、「革新政党」のはずの社会党は護憲という現状維持の「保守」という不思議な構造。

    社会党は平和憲法さえ守れればいいので国会の1/3を確保してればよく、過半数を取る意欲がなかったので長らく政権交代がなかった。

    TPPで議論されるのは21分野。関税に関するのは2分野のみで、その他は関税には関係がない。

    日本はアメリカとの交渉はずいぶん経験を積んできた。が、アメリカとの交渉の経験は中国には応用できないでしょう。
    13億人の国のトップというのは、ライバルを蹴落とし、裏切り、権謀術数で勝ち抜いてきた人物。そういう人間を相手に、「勉強ができる」というだけでキャリア官僚になった人たちがどこまでやれるのか。

    2011年、日本には世界各国の政府やNGOから義捐金が寄せられ、スーダンを抜いて世界第一位の被支援国に。

  • 日本はかつて、政府開発援助額世界一だったということも知らなかったが、
    この本は3.11のあとに書かれたものなので、
    2011年は、日本が世界第一位の義損金被支援国だったということを知る。
    「情けは人のためにならず」という言葉は、誤解されやすい。
    私も読んで字のごとくだと思っていた。
    だけど「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分のところに返ってくる」という意味だそうな。
    またここにも、知らなかったことが。
    他の国を援助することが、自分の国にとってやがて利益となる。
    これは国だけでなく、人と人とのお付き合いでも言えること。
    困っている人がいれば、手を差し伸べて助けてあげる。
    世界情勢にこれだけ無知で理解ができないアホな私でも、できることのひとつ。
    このことがわかっただけでも、池上さんの本を読んでよかったと思う。
    4巻は図書館で予約中。楽しみに待っておこう。

  • 可もなく不可もなし。いつもの池上彰の時事問題解説本。旬は短い。

  • 池上さんの「知らないと恥をかく世界の大問題」の3巻目。書き終わりが2012年4月あたりで、丁度311頃からの1年について触れられています。

    自分が(やっと)世の中の動向に興味を持ち始めた頃の話しなので、改めて再認識などしつつ読了。(そしてやはりお金がらみと中東問題はむずかしぃ…)

    原発、TPPなど、価値観を問われる問題もあり、池上さんがどういう考えなのか?も知りたかったのですが、池上さん自信の主張はあまり書かれていませんでした。シリーズ通してかなり客観的になっているせいか、池上さんがそもそもそういうスタンスなのか。となると、12年末衆議院選挙の時はかなりテンション高かったってことですね。ちなみに、シリーズ三作の中でユーモア度は一番高い。

    まったく知らなかったことが一つ。それはイスラム金融。宗教的な背景から生まれた仕組みだそうです。普通の金融ではお金だけ動いて、お金がお金を生むこともありますが、イスラム金融では必ず実物が一緒に動く(=必ずモノの動きがともなう)、だからバブルが発生することはないそうで。また投資する側も投資される側もお互いをリスペクトすることが重視されるのだそうで。本来金融とはこういうものだったそうで。なんとなくいい感じがしますが。

    全体を通して思うところは、国として攻めるべきところは攻め、守るべきところは守ることが必要なのかなぁ、と。なんとなくおされ気味だったり、うやむやな結果が多いと感じる日本。政治家選びって重要だなと思う。そして僕たちは自分たちの国が抱える問題について、もっと普段から議論したりしてもいんじゃないかなーと思った。(少なくても自分周辺でもとても少ないし、僕も全くしてこなかった)

    時期的にはそろそろ4巻目が出そうですかね。出たらまた読みたいと思います。

著者プロフィール

池上 彰(いけがみ あきら)
1950年、長野県生まれのジャーナリスト。東京工業大学特命教授、京都造形芸術大学客員教授、名城大学教授、信州大学・愛知学院大学特任教授、特定非営利活動法人日本ニュース時事能力検定協会理事を兼任する。
慶應義塾大学経済学部卒業後、1973年から2005年までNHKで記者として勤める。以降、フリーランスのジャーナリストとして活動。ニュース番組で人気になった。2012年から2016年までは東京工業大学リベラルアーツセンター専任教授を勤め、定年退職後も学生教育に関わっている。

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