日本人が世界一になるためのサッカーゆるトレーニング55

  • KADOKAWA/角川マガジンズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047318007

作品紹介・あらすじ

「ワールドカップで優勝する」
2014年ブラジル大会前にそう宣言する選手たちもいた。「もしかしたら」「奇跡が起これば」…応援する我々はどこかで期待をしていた。結果は・・・。
大会後、
「フィジカルだけは今すぐどうにか出来るものではない」と日本サッカー協会は総括した。
始まる前から「勝てない部分」を認めた発言だ。しかし本当にそれは「仕方ない」こととして世界一になれるのだろうか?
世界には近づいたけれど、でも頂点には程遠い、それを実感しただけの大会に終わった。
このまま次の大会もその次の大会も、「フィジカルは仕方ない」まま挑むのだろうか?
本書は、日本人が根本的に抱える身体の使い方の問題、鍛え方の問題、それ以前のトレーニングに対する誤解・・・・。
著者高岡英夫は運動科学者。本書では、著者がこれまで長年にわたって研究してきた日本人の身体的な問題を具体的な例を挙げて解説。
メッシやクリスティアーノ・ロナウド、ネイマールらにあって日本人にないもの。それらを「裏転子(ハムストリングス)」「腸腰筋(インナーマッスル)」「球軸(センター)」「ゆるむ」などいくつかのキーワードで解説し、それを克服するための具体的な正しいトレーニング法(サッカーゆるトレーニング)を伝授。

感想・レビュー・書評

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  • 「フットボールネーション」という漫画の監修をされている方の本。
    「フットボールネーション」自体も未読なのですが、
    前々から気になっている漫画で、機会があればぜひ読んでみたい。
    で、今回は、その漫画を読む前に、
    大元のトレーニングの本をチョイス。

    正直に言って、サッカー素人の自分にとっては、
    この本の価値を判断することが難しい。。
    分からないので、取りあえず★2にしましたが、
    今後一気に★4くらいまで上げる可能性もゼロではない。

    著者は、サッカー選手の良し悪しを判断する際、
    (もも前ではなく)もも裏のハムストリングスを使っているかどうかと
    全身の筋肉や骨がゆるゆるの「ゆるみ度」という
    独自の物差しを使っているようだが、
    素人にはその判定が難解でよく分からない。
    メッシやクリスチアーノ・ロナウドはもも裏でゆるみ度高いようだが、
    若干の結果論的にも感じてします。
    そもそも彼らは著者のトレーニングを
    受けている訳ではないだろうし
    (もしかしたら、同様のトレーニングをやっている
    可能性もゼロではないが)、
    日本代表の選手は、もも前+ゆるみ度が低いと言われても、
    あまり腹落ち感を感じない。

    確かに、ガチガチの鎧のような筋肉でなくても、
    軟体動物のように相手の力をいなすことができる体を
    持つことは大事なようにも思うし、
    それを著者は「ゆるみ」と
    表現しているのではないかと思われるので、
    著者の見解が全く間違いだとは思わないのだが。

    著者の理論を証明するためには、
    逆に著者のトレーニングを受けて、
    著者の言うような世界一の日本人サッカープレーヤーを
    育てることだろう。
    どうやらブンデスのデュエル王と言われている
    遠藤選手が著者のトレーニングを受けているようだが、
    著者は日本代表の中でもなくてはならない存在と言えるが、
    著者が本で言っているような
    「世界一」のプレーヤーか?と言われると、
    それは(現時点では)NOだろう。

    著者のユニークな理論が証明されるまでには、
    もう少し時間がかかるものと思われる。

  • この本で重要と語るのは、「大腿四頭筋よりハムストリングを主としてつかう」ということ、
    それによって「腸腰筋がしっかりつかえる」ようになるということ。
    そして「重心を高くし、センターをしっかり通して、それ以外の無駄な力をぬく」ということ。
    これはバレエと共通しているので、すごくよくわかります。
    ここでは大久保貴弘さんという「サッカーゆるトレーナー」をモデルにして、そのためのトレーニングを紹介。

    この「サッカーゆるトレーニング」は、昨年9月に指導権オープン化されたそうです。
    それが何を意味するのか、ど素人の私にはわからないけど、「この本だけでマスターするのは難しいのでは?」と思うし
    無料セミナーとか動画もあるけど、「結局、究めたい人は有料セミナーに足を運ぶことになるのではないか?」という疑問が一つ。

    そしてもう一つ疑問に思ったこと。
    高岡秀夫さんは東大出なんですが、ちょっと教祖っぽい雰囲気があります、私の偏見ですが。
    多くの方の支持を得ていて、本をたくさん出されています。
    サッカーの本も数冊。

    それにしても口調が上から。
    子ども相手の本を読んでいるみたい。
    小学生から対象にしているせいもあるかもしれないけど。

    海外の名選手の写真を載せて「こういうところが優れている」と紹介。
    その横に日本の名選手、「こういうところが良くない、自分の提唱するトレーニングを始めてほしい」と書いているのです。

    この本を、その日本の選手たちが読んだらどう思うのでしょうか?
    「そうか!高岡先生のトレーニングをやってみよう」と思うのかしら?

    日本のサッカー界がこのトレーニングを実践し、ワールドカップで優勝して初めて、この効果が公になると思うのです。
    今の段階で、私がこの本やトレーニングの良し悪しを述べることなど、とてもできません。

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著者プロフィール

1960年生まれ。スポーツライター。大学在学中からフリーライターとして仕事を始め、『週刊文春』記者、『Number』連載を経て、2001年に『サッカー日本代表が世界を制する日――ワールドクラスへのフィジカル4条件』(共著、メディアファクトリー)を出版。以後、スポーツをテーマに取材を重ねる。主な著書に、『打撃の神髄―榎本喜八伝』『インコースを打て―究極の打撃理論』(ともに講談社)など。

「2018年 『強豪校の監督術 高校野球・名将の若者育成法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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