恐るべきTPPの正体 アメリカの陰謀を暴く
- 角川マーケティング(角川グループパブリッシング) (2011年4月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047318397
感想・レビュー・書評
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しばらく前に買って家に持って帰ったままそのままになっていました。
2年前の発刊、民主党政権時の本ですが問題点として指摘されているところはほとんど回答されないまま、今安倍政権のもと、TPP加入が議論されています。
大別して、
1.農業分野対輸出産業
2.公共工事(発注側の負担=英文の入札情報公開など)と外資参入による地元建設業が圧迫を受ける
3.医療分野(基本社保・国保で100%カバーされているが、保険料が高い。そこを民間医療保険会社に突かれるのではないか…医療崩壊のきっかけに?)
4.専門分野(弁護士、税理士、公認会計士…競争激化へ。ただでさえ頭数が増えて大変なのに)
など、明らかにすべきポイントが山積しています。
移民も自由になるでしょうし、日本という国の未来が大きく左右されるものになります。
正直なところ、有益なのか有害なのかあまりに情報が少なすぎてわかりません。
新聞報道だけでなく、このような本のカタチでまとめて情報を仕入れるべき、と感じます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TPPについて、関税が撤廃される、農業があぶないの二つのキーワードしか知らなかったが、この本を読むことで、もっと大きなテーマ、世界の事情などを含むTPPの危険性を知ることができた。
ここまで最悪の状況を想定できることに驚きです。 -
TPPの概要を知るにはとても良い本。
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TPPの問題点をわかりやすくまとめた一冊だと思います。
色々と例を挙げて問題点を指摘しておりますが、内容自体は他の本でも展開されているものと同じような内容かと。ただ、弁護士や会計サービスの自由化の話はいささか大げさなような気がしますが…
そもそもTPPは農業対輸出製造業という構図で語られることが多いものの、本書を読み進めるうちに、TPPとは、農業だけに限らず他の産業にも大きな影響を与え、そもそもの国の形を変えかねない極めて大きな話だと感じるようになると思います。
なによりTPPの最も主要な問題点は、TPPそれ自体の定義が完全に決まっておらず、最終的に締結することによってこの国の産業構造がどう変化するかわからない、ということでしょう。
明らかなのは、TPPは貿易の自由化ではなく締結した国の全ての規制を撤廃する規制緩和の条約といって言いと思います。
農業にせよ、医療にせよ、公共事業にせよ、全ての規制を取り払って外資が日本に流れ込むことになった場合、日本人は暮らしていけるのか、国民的な議論が必要だと思います。 -
市場を守りたい者、新たな市場をもとめたい者。いつの世も変わらぬ政治経済状況。
陰謀というような言葉を使って、ことさらに不安を煽るのはいかがなものか、と見識を疑う。
著者の作品はどれもこれも陰謀ばかり。
人格を疑う。