甘いお酒でうがい

著者 :
  • KADOKAWA/角川マガジンズ
4.08
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本棚登録 : 53
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047319356

作品紹介・あらすじ

この日記の書き手である「川嶋佳子」とは、シソンヌのじろうがコントで長年演じている40代独身女性。
「芸人が最もライブを見に行くコンビ」と称され、じろうと長谷川忍の卓越した演技力で知られるシソンヌは、2014年『キングオブコント』優勝者。ネタ作成を担当するじろうは「稀代のコント職人」として各界から注目を集めており、俳優としても活躍中です。人間の日常と悲哀を題材にしたシソンヌのコントの代表的登場人物の一人が「川嶋佳子」。平凡な中年女性が517日間コツコツと綴った日記から漂うのは、誰でも覚えのある人生の物悲しさ。そして、その悲しさを「乗り越える」のではなく「付き合っていく」姿が、人生の小さなヒントを示しています。

<シソンヌじろう「あとがき」より>
コントのキャラクターであったはずの「川嶋佳子」は徐々に僕の精神と肉体を侵略し僕の体を利用して「川嶋佳子」でいようとしているような気さえする。
「川嶋佳子」のコントをやった日はひげが伸びないのである。

この日記を書いたのは恐らく彼女であって、僕ではない。読み返しても、こんなこと書いたっけ?と思う箇所がいくつもある。この日記を書いているとき、もしかしたら僕の外見はおばさんになっているのかもしれない。いや、数年後、僕は完全なる女性になっているのかもしれない。
?
「川嶋佳子」はとにかくついていない。しかし彼女は自分の不運を客観的に見て、自分に舞い降りる不幸に意味を持たせることで日常を楽しんで生きている。その姿勢こそが僕がテーマに掲げていることであり、この日記に触れた方に伝えたいことなのである。
些細なことにいらいらして何になる。声を荒げて何になる。起きてしまったことはもうどうにもならないのだ。それが死という人生最大の悲しみであったとしても、それを引きずって何になる。ポジティブになりなさい、などとは言わない。しかしネガティブな自分を客観視し、ほんとついてないなぁ~、こんなに不幸が続くものかしらね~、と自分を嘲笑することはできると思う。

感想・レビュー・書評

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  • 本当に驚きの連続だ。
    最初は笑い成分が多いのかと思ったけど、始まりは暗い。
    多くは語られないが恋人も特におらず、実生活では晩酌ぐらいしか楽しみがなさそうな年増の働く女性像が頭に浮かぶ。
    散文的な日記が続く中で自転車のくだりでクスッとさせられ、次第に年下の男性社員との恋愛、その辺りから日記が徐々に明るく…
    もなっていかず、たまにのろけたり、それがやけにリアルなのだ。
    これは凄いと思った。
    本当にこういう女性がいて、そういう人生があって、そういう感情がその場面であったのだろうと思えた。

    出来れば佳子さんには幸せになって欲しいなぁと読後にしみじみと感じた。

  • こういう人なんだという気持ちが伝わってきた。女より女かも。

  • 装画:オガワミホさん

  • 川嶋佳子さんに何回か会ったことがあるので彼女の話し方を思い浮かべながら読んだ。より楽しめたと思う。
    ネタライブのとき、じろうさんの女装を見たがっている自分がいた。こんなふうに書籍化されて本当におめでたいことだ

  • 佳子さんって現実にいるんじゃないかと思うくらいな日記。
    感性好きだな 

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