怒りのロードショー

著者 :
  • KADOKAWA
4.37
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本棚登録 : 111
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047343658

作品紹介・あらすじ

「『コマンド―』と『ターミネーター』だけじゃシュワ愛が足りてねぇよ!」
「ゾンビは歩いてこそゾンビだな」
「スピルバーグの宇宙戦争は傑作だ!」
「部屋で『ロッキー2』を見てたら走りたくなったんだ!」
「『映画スイートプリキュア』は人気すぎてレンタルするのに2年も待った」

くだらない、タメにならない、映画愛にだけはあふれたムダ話の数々。
これが映画バカの青春だ!!

感想・レビュー・書評

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  • 1~3巻(完結)一気読みして面白かったので感想。

    映画好きな高校生たちやその周りの人たちが繰り広げる「日常風」ドタバタを描いた漫画で、随所で映画愛をひしひし感じるのが良い。映画に対して良し悪し色んな接し方する登場人物が織りなすお話の中で、「この人たちはホント映画好きだなぁ」と感じさせてくる展開がとても面白くて憧れを感じる。あんまり映画見ない自分でもついつい映画が見たくなるような映画ネタの盛り込み方と情報量は良かったです。

    「日常モノを装った破天荒な展開や登場人物」、「歯に衣着せぬ表現」や「画風」のあたりは人によって好みは分かれるかなと思うところだけれども、個人的にはそれら全部含めてバッチリ面白いと感じたのが素直な感想。

    個人的には内容の面白さと読み終わったときの充実感で、3巻全部トータルして★5でした。

  • マクレーン氏の作品『怒りのロードショー(2017)』を読了。 仲間で大好きな映画を語り合うのは・・聞いてて微笑ましいです。トトちゃんやナカトミさんの笑顔などにもかなり癒されますなー。 2巻も読みたい!!

  • 作者さんの映画愛は随所に感じられるものの、キャラクターたちは…。
    特に、批評家・批判屋キャラクターや認識の浅いキャラクター、
    また「オタク」を見下してるキャラクターの態度や口が
    ちょっと引くレベルの汚さで、あまり気分よくはありませんでした。
    その辺の人々に対する反感なのかな? 絵の粗さも少し気になりましたねー。

  • "ただただ映画が大好きな人たちの緩い会話を楽しむ漫画

    クラトゥ ベラタ ニクトゥ
    この呪文のことだったり、
    ゾンビは歩くものか、走るゾンビもありか?とか、
    どうでもいいことにこだわりつつ映画を愛している映画愛に満ちている。"

  • 「 シ ュ ワ リ ズ ム 宣 言 ! ! 」

    映画愛を叩き込んだ、叩き込みすぎた傑作Web漫画が遂に書籍化。
    映画をネタに話す漫画は最近では「木根さんの一人でキネマ」や「おやすみシェヘラザード」など。どれも面白いが、今作の特徴は群を抜いて濃すぎるキャラクター達だろう。

    「シュワルツェネッガーは最高だ! コマンドーやT2だけじゃなく他のも見ろ!!!」
    「走るゾンビなんてゾンビじゃねぇんだよォォォォ!!!」
    「黒澤やキューブリックを理解できないやつは死ねばいいんだよなァ…」
    「パンツァー・フォーーーーッ!!!!」

    彼らはダベり、話に頷き、ときにぶつけ合い、楽しむ。各々が意見を持ち皆が自身の体験を楽しんでいる。登場する作品たちを知らなくても解るぶつけ合いは楽しい。まるで本当に彼らの横で話を聞いているかのようだ。もちろん、知っているタイトルがあればもっと楽しめるだろう。

    しかし本作の主役は彼らではない。映画の話題も、彼らの物語も違う。主役は、彼らが語る思いだ。彼らが……いや、我々が映画を見た感想や考察、その思いが本当の主役なのだ。

    彼らの感想は様々で、否定的な意見もある。作品が貶されて不快に思う事もあるだろう。例を挙げると「村山」というキャラだ。こいつは非常にムカつくヤツで、ダベって話している時にふらりと現れてはイチイチ否定的な意見をぶつけてくる。否定的だけならまだ良いが、自身が信仰する映画と比較しては俳優から監督から全てをボロクソに貶すこいつは、現実でもブン殴られるであろう事は想像に難くない。
    だがコイツのおかげで「そういう意見をもつ人間も居るよな」と思い出させてくれる。
    自分が感じた心を改めて確かなものにしてくれる激辛のスパイスのようなやつだ。出る度に脳内でボコボコにするキャラクターだけど、愛すべき馬鹿の一人でもある。ムカつくけど。

    彼らを通して我々の思いがそこに溢れてくる。ついニヤリとしてしまう寝られた構成も映画愛の賜物だ。きっとお気に入りのエピソードが見つかるはず。画風も相まってやたら濃いのは……彼らは我々。我々は彼らだからだ。馬鹿な我々がそこにいるからだ。

    そうそう、忘れちゃいけないのが一つ。本作は現実に即した世界観だが、ときおり崩壊し、映画のネタをやりきるための荒唐無稽なエピソードもある。映画愛に溢れた良い意味でアホな、最高の妄想。
    そのせいで映画ネタ漫画の中では最もぶっ飛んでしまうが……それは二巻のお楽しみだ。

    「二巻で戻ってくるぜ」

  • 映画愛が溢れていて、なおかつキャラで画風がしっかりイメージの方向性によって描きわけられていてとても良い。そして素直。

  • こんな青春もいいなぁ。好きなことを語り合える友達はいそうで、なかなかいないように思う。だから彼らのような関係にとても憧れてしまう、、
    そんでこれを機に初めてETを見た!よかった!

  • 俺もこんな友達が欲しい。あと村山は正直と言うのか?

  • いちいち「わかる」映画ネタも楽しいが、映画と俳優・物語への素朴で心からの賛歌が類似ジャンル他作ない美しさ、喜ばしさ。描き下ろし第九話が前8話を下敷きに一歩踏み込む、おまけ以上の価値ある1話だった。

  • ずっとWebで読んでいたので、まさか紙になるとは!(iBooksで買ったけど)

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