- Amazon.co.jp ・マンガ (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047345348
作品紹介・あらすじ
『銃座のウルナ』の伊図透が、ライフワークとして描きつづける燦めきに溢れた青春シリーズ。最新の描き下ろし作を加えた新装版として、遂に刊行!
感想・レビュー・書評
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下巻は中心人物がマコになって。
上巻の視点人物の少年がウシシ笑いの結構馬鹿になっていて、奥行きが増す。
エトに関しては悲劇的な結末を想像しながら読んでいたが、この結末でよかったー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先日新装版で読んだ『ミツバチのキス』が大変気に入ったので、伊図透の『おんさのひびき』(ビームコミックス/新装版上・下巻)と、『辺境で 伊図透作品集』(ビームコミックス)を購入して読んだ。
『おんさのひびき』は、小学6年生の男女3人を主人公にした、思春期の淡い物語。コミックスの帯の惹句では「ビルドゥングス・ロマン」ということになっているが、そういう印象はあまり受けなった。
松本大洋の『Sunny』みたいな作品を期待したのだが、ちょっと違う。全体に説明不足でわかりにくい。「わかりやすい感動」をあえて避けて、ひとヒネリしてしまう感じというか。
『辺境で』は、同人誌として発表された初期作品などを含む、初の短編集。
玉石混交ではあるが、表題作の『辺境で』は素晴らしい。
伊図透の何がすごいかというと、何よりも画面の演出力だと思う。「絵はすごくうまいのに、演出は下手だ」というマンガ家もいるが、伊図透は絵に味があってうまいうえに演出力が卓越している。
ここぞという見せ場のコマにさしかかると、そのコマが音を立てて目に飛び込んでくるような印象があるのだ。
私は『おんさのひびき』のストーリーに感動できなかったが、それでも、この作品はマンガとしては優れている。ページをめくった瞬間にハッとするような、何度も見返したくなるような、印象的なシーン/コマに満ちている。 -
子供の頃の楽しかったことよりも、苦しかったことの方がより思い出させられる。
でも、また読み返してしまうんだと思う。