婚約者は、私の妹に恋をする

著者 : はなぶさ

• KADOKAWA (2017年6月9日発売)

作品紹介・あらすじ

私の可愛い妹を見つめる、私の婚約者。
出逢った瞬間恋に落ちていく二人を見たとき、私は既視感に襲われた。

ああ、またか。

かつての人生でも、婚約者は私の妹に恋をした。
私はその光景を、ただ成す術もなく見つめるだけだった。

――どうして、私だけが同じ時を繰り返すのだろう。

抗いきれぬ運命。
巡る時の中で、それでも私は彼を好きになる……。

感想・レビュー・書評

[lovenovelsさんの感想 · 2020年6月28日]

何をしても、好きな人が自分ではなく、妹を好きになる。どんな行動をとっても、悪循環になる。なにも悪いことをしていないイリアが何故、こんな目に合わなきゃいけないんだろう...。と思ってしまった。少しは希望が見えたような...？という感じたったので、なんとか救われる未来を期待したい。

[菊月茉莉さんの感想 · 2017年10月26日]

文章力のある方で、引き込まれて一気に読み切ってしまったし、流れや話の展開の仕方も素晴らしかったと思う。そういう意味での不満はない。ただ、二度と読みたい話ではない・・・
幸福な結末があるはずだと信じて途中でやめそうになるのを奮い立たせながら読み進めたのだが、結局この巻での解決は見られない。そのままになっている謎や伏線と思しき部分もいくつかある。ページ数が少なくなるにつれ不安にはなっていたが、正直、つらかった。つらいまま終わってしまった。こういうお話は、主人公の幸福まで見届けられないとどうにも寝覚めが悪い。救われてくれないと、どうにも悲しくやるせない。
何冊かかるかはわからないが、続巻が出るなら完結してから一気に読む方がいいかもしれない。気にはなるから出たら買うとは思うが、希望のありそうな終わり方をしてはいたけれど、この一冊ではあまりにもヒロインの境遇が悲惨すぎて、とてもじゃないが見ていられない・・・

[norimoさんの感想 · 2017年5月16日]

中世〜近代ヨーロッパ風のループもの。
小説家になろうサイトで公開されてるもの（「今生のソレイルが見る夢は。」まで）を加筆修正してある。＋おまけ小話。あと挿絵が入ってる。
続きがめちゃくちゃ気になるので、本orサイトでぜひ完結してほしいです。

著者プロフィール

小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載した『これはきっと、恋じゃない』が編集者の目に留まり、本作でデビュー。人間のエグい内面を丁寧に描写する中で描かれる、ちょっとした清涼剤のバランスが絶妙。ダーク＆純愛という反するテーマを共存させた作風が多い。

「2016年 『これはきっと、恋じゃない ある日、異世界の聖女が召喚されて。』 で使われていた紹介文から引用しています。」