トミノの地獄 3 (ビームコミックス)

著者 : 丸尾末広

• KADOKAWA (2017年4月24日発売)

作品紹介・あらすじ

日本漫画界が誇る魔神、丸尾末広、キャリア最大の長篇作、世界待望の第３巻。悲運の双子、トミノとカタン、ふたりを巡る因果の糸が今、激しく震える。クライマックスへ向かう渾身のロマネスク復讐譚、急展開！

感想・レビュー・書評

[深川夏眠さんの感想 · 2017年4月24日]

見世物小屋に売られた二卵性双生児は
悪辣な大人の手によって引き離され、
それぞれの「地獄」を見る。

トミノはカルト教団の巫女として祭り上げられた
エリーゼの付き人にされ、
カタンは孤島で身体改造を施されそうになったが、
辛くも脱出。
一方、双子の実の母である元女優・歌川唄子こと
松田昌江は、
放火された見世物小屋の子供たちを引き取って
郊外で平凡な暮らしを送っていた。

わからないことだらけで巷に放り出された
トミノちゃんの愛らしさ、いじらしさ……（涙）。

以後続刊――ああ、続きが気になる気になる。

バンドデシネ作家メビウスによる
丸尾末広・頌「丸尾末広、あるいは、絶望の叫び」
収録。

[knkt09222さんの感想 · 2017年5月4日]

別々の生活が続き、そろそろ合流への動きが見えてきた。

著者プロフィール

1956年、長崎県生まれ。15歳で上京後、『リボンの騎士』でデビュー。漫画とイラストレーションを数多く手がける。主な作品『少女椿』『月的美人』『笑う吸血鬼』『パノラマ島奇談』や荒俣宏『帝都物語』の挿絵など。

「2018年 『丸尾画報ＤＸ　ＩＩＩ』 で使われていた紹介文から引用しています。」