ニンジャスレイヤー ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ (下)

  • KADOKAWA (2017年12月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784047349520

作品紹介・あらすじ

【10101526】「……噫! 生は我が牢獄! ニンジャソウルは我が呪い!」10月10日、15時26分。天下網から転送された機密データ奪還に動く、アマクダリ・セクト。遠く洋上の彼方にいる赤黒の死神とハッカーの意志を継ぐ、サイバーゴスの少女。そしてネオサイタマを舞う、竜の影。インガオホーの交錯の末、両陣営の総力戦は加速していく。ーー「フェアウェル・マイ・シャドウ」

【10101517】「これは分水嶺。アマクダリが勝つか、他が勝つか。アガメムノンのルールが勝つか、他が勝つか。そういうイクサなんだ」10月10日、15時17分。アマクダリの理想支配世界から疎外された街、ニチョーム・ストリートの反乱が始まった。ニチョームが、シマナガシが、サヴァイヴァー・ドージョーが、奪われたものを取り戻す戦争に挑む。ーー「ニチョーム・ウォー」


大幅な加筆修正を施した渾身の6作を収録!
【収録作】
「プロローグ ドラゴン・ドージョーにて」
「グラウンド・ゼロ、デス・ヴァレイ・オブ・センジン」(後編)
「フェアウェル・マイ・シャドウ」
「ニチョーム・ウォー」
「ネオサイタマ・プライド」
「ローマ・ノン・フイト・ウナ・ディエ」

感想・レビュー・書評

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  • ニンジャスレイヤー第3部第8巻。
    アマクダリ・セクトの陰謀を砕く連作エピソード「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」の終幕と、その後に続くアマクダリ幹部〈十二人〉のひとり、スパルタカスの撃破までを描く。

    「ロンゲスト・デイ・オブアマクダリ」の最後のエピソードは「ネオサイタマ・プライド」だが、自らをひとりの復讐鬼であり、いわば“死人”であると規定していたニンジャスレイヤーが、「ネオサイタマに生きる一人の市民」としてアマクダリの圧政への怒りを持つことは許されるのか、と想うシーンは熱い。
    エピソード名はそもそも、ネオサイタマ市民をコントロールするために作られたテレビ番組の欺瞞に満ちたタイトルだが、それを真の意味でのネオサイタマ市民の誇りとして再定義する構成は圧巻。また、亡き子・トチノキの年齢に関する描写も、感情を抑えた筆致がむしろほろ苦く、涙を誘う。

    戦いの総決算である「ニチョーム・ウォー」は戦闘描写の面白さだけに留まらず、実験的な手法に驚かされる。紙面を二段、または三段に分割し、多方面で同時発生する戦いを、時間軸だけでなく、文字としても同じページに同時に現し、臨場感を演出している。
    同エピソードでは再びDJゼン・ストームの革命レディオが活躍する。戦いに散った息子・ニスイのシャウトがサンプリングされるトラックは悲しくも雄々しく、美しい。

    キョート共和国側では、シルバーキーやシャドウウィーヴの復活は喜ばしいものの、タカギ・ガンドーの行方が気にかかるところ。

    全体を通し、コメディめいた言葉回しの中に、隠れた熱と美、そして実験的かつ緻密な構成が垣間見え、いつもながらのニンジャスレイヤー節が謳いあげられている。

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著者プロフィール

1968年生まれ。ニューヨーク在住。

「2017年 『ニンジャスレイヤー殺(5)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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