- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047350694
作品紹介・あらすじ
柴崎友香(作家)「生活と、書くこと。世界と、言葉で遊ぶこと。絡みあって、隙間があって、移り変わっていく。
ひそやかに楽しくて、ひりひりと幸福で、ずっと読んでいたい」
姫乃たま(地下アイドル)「ああ、『滋味掬すべき作品』ってこれのことだったんだ」
雑誌の新人賞を受賞後、警備員のバイトをしながら、小説を書いている杉浦紺(30)。
“先生”でも“天才”でもない、若き純文作家の日常をのぞいてみませんか?
◎巻末対談 「ものするひとたちのリアリティ」 滝口悠生(作家)×オカヤイヅミ
もの・する【物する】ある動作をする。ある物事を行う。「言う」「食べる」「書く」など種々の動作を湾曲にいう語。(『広辞苑』第七版より)
綿矢りさ、朝井リョウなどの人気作家15人に、理想の「最期の晩餐」を聞いた話題作
『おあとがよろしいようで』のオカヤイヅミ、初のオリジナル長編作。
感想・レビュー・書評
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アルバイトをしつつ小説を書き続ける30歳男。
ものすごい展開はなかなか起こらないけれど、
ことばに引っかかり、ことばを想い、ことばに遊ぶ。
誰も知らないのに辞書の片隅に確かにあることば、
誰でも知ってるのに意味が広がりすぎて実態不明なことば。
ことばってほんとに不思議なもので、
没入して考え始めたらどんどん深く広くなっていく。
細かなことばに想いを馳せるうちにも、
日常は淡々と過ぎ去っていく…。
不思議な読後感を持つ物語です。次巻以降にも期待。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
※全3巻セット
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おお〜〜おもしろい。今どきの作家たちの生態って感じで興味深かった。「たほいや」やりたい
こういう作品を読んで話し合える友達ほしい。 -
オカヤイヅミさんの作品『ものするひと 』の1巻を読了。
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たんたんと話は進むのだけど、そこがまた良い。
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アルバイトをしながら小説を書いている純文学作家のはなし。小説のような読後感、おもしろかった。誰かと「たほいや」で遊びたい。文壇バーってほんとにあるんやろか…
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兼業作家の淡々とした日常。行きつけのバーでは、広辞苑取り出し、たほいやなどして遊び。バイト先の警備会社では、センセーと呼ばれ、バーで知り合った大学生に学祭に呼ばれ、アイドルサークルの子と知り合い、就活しないの怖くなかったんですかと問い詰められたり、どうやって小説家になったのかと問われたり。同期の受賞パーティーにいき、流れで文壇バーに足を踏み入れ、戦うのが作家だみたいな男性に絡まれたり。静かで淡々としていてけと情熱は秘めていて、いつまでも読んでいたい。巻末の対談であげられてた、長嶋有「問いのない答え」はよんでみたい。
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朴訥な絵柄が好き。