ニンジャスレイヤー ネヴァーダイズ

  • KADOKAWA (2019年4月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (616ページ) / ISBN・EAN: 9784047352452

作品紹介・あらすじ

「ともにゆくぞ、ナラク……!」
ニンジャスレイヤー第3部「不滅のニンジャソウル」最終章、刮目せよ!!

ウェブ掲載分に大幅な加筆修正を施した渾身の収録作!
【収録作】
「オハカ・エピタフ」
「アイスエイジ・ステイシス」
「ザ・ファイアスターター」
「ザ・コードブレイカー」
「ダンス・トゥ・ツキ・ヨミ」
「アクセラレイト」
「ポラライズド」
「オヒガン・シナプシス」
「トランスジェネシス」

ーーアマクダリよ、決着をつける時だ。

感想・レビュー・書評

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  • 『ニンジャスレイヤー』第3部第9巻にして第3部完結巻。第1巻から21巻にも渡った、“ニンジャスレイヤー トリロジー”の最終巻でもあり、感慨深い。

    ニンジャスレイヤーはアガメムノンと共に月面へと飛び立ち、ザイバツ・シャドーギルドはカスミガセキ・ジグラットへ侵攻、ソウカイヤとサヴァイヴァー・ドージョーはまさかの一時共同戦線を張り、そしてついにネオサイタマ市民たちが管理社会へ反旗を翻す。
    多くの登場人物たちが再登場を果たし、シリーズの総決算にふさわしい巻。

    どの陣営の闘いも熱いけれど、特にユンコ・スズキの闘いぶりが印象深い。自らのあり方を見据え、アイデンティティの揺らぎをこそ力に変える台詞は熱かった。
    人間社会の不条理や人間存在の根源的な弱さによって打ちのめされた人々が、それでも這い進もうとする姿は、シリーズ全体を通して、物語の底や側面や(場合によっては)表面にまで見ることができるものだった。
    ユンコの吐いた気炎は、ユンコをはじめとしたモータルだけでなく、ニンジャたちをも含めた、ディストピアに生きる全ての人々の生き様へと鳴らされた福音めいた響きを持って聴こえてくる。

  • 2020/11/7読了。
    何巻まで読んだか忘れていたが、どこを読んでもまあ「イヤーッ!」「グワーッ!」は同じなので、適当に取って読み始めたら最終巻だった。相変わらず「イヤーッ!」「グワーッ!」を堪能。というか、最終巻だけあって熱量が異様だった。どういういきさつか知らないが、これまで出てきたニンジャがぜんぶ出てきて敵味方さらに敵に分かれて三つ巴の大乱戦。
    このシリーズは見かけによらずかなり文芸的に高度な作品だと僕は思っていて、これまでにこいつはサイバーパンク版のプロレタリア文学や文楽(人形浄瑠璃)だと思ったものだが、今回は「封神演義」を連想した(マンガやアニメは見たことない。その原作になった安能務の小説のほう)。
    ニンジャやハッカーたちがカラテやジツやタイピングの限りを尽くして戦う様は、神仙や道士たちが超兵器宝貝を繰り出して戦う様を思わせるし、「アバーッ!」「サヨナラ!」そして爆発四散!が淡々と連続する様は、宝貝が振るわれる度に数千柱の魂魄が封神台に飛ぶ様を思わせる。戦場が物理世界やコトダマ空間や宇宙に分かれているのは神界仙界人界のレイヤーを想起させるし、その戦いの背景となっているアルゴスのインターネット再定義は、なぞらえるならまさに易姓革命といったところだろう。
    シリーズの一巻目を爆笑しながら読み始めたときには、まさかこの作品の背景にこんなにも豊かな大衆文学の歴史的なコンテキストが潜んでいようとは夢にも思わなかった。文体といいあまりに独創的すぎて模倣者の現れようもないが、ある意味で文学史上に画期的な、直木賞ぐらいは取ってもいい作品だと真面目に思う。

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著者プロフィール

1968年生まれ。ニューヨーク在住。

「2017年 『ニンジャスレイヤー殺(5)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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