煙と蜜 第一集 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047357891

作品紹介・あらすじ

花塚姫子12歳、土屋文治30歳。ふたりの関係は「許婚」だった――。西洋のモダンな文化が広がり始めた大正時代。華やかで活気に溢れたその空気の中で、「文治さま」「許婚殿」と呼び合うふたりは、18の歳の差を超え、ゆっくりと愛を育んでいく。『ルドルフ・ターキー』でアメリカ黄金期を活写した長蔵ヒロコの最新作は、濃厚で芳醇な愛の物語。読切掲載時に熱狂的な支持を得て連載化が決まった本作、待ち望まれた第1巻がついに刊行!!

感想・レビュー・書評

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  • 優しく温かな世界が広がっています。
    ピュアで一生懸命な姫子さんはかわいくて応援したくなります。
    かといって現代物のようなほのぼのした空気感ではないのは、大正という時代故でしょうか。
    あらゆるところにピシッと背筋の伸びるような、時代物特有の緊張感は漂っているように感じます。

    家族同様のお女中さんたちも花を添え、読んでいて清々しい作品です。
    文治さんの強面とのギャップにやられる…(笑)

  • まずかなりの年の差が胸キュン
    文治さんが姫子を女性として時には少女として接するところに紳士さを、姫子をとても大切にしている事を感じさせる
    姫子も早く女性になりたいという願望を持っていて、かつて自分も早く大人になりたいと願っていた記憶と合わさってドキドキが止まらない........
    文治さんがさりげなく大人の戯れを姫子にしちゃうのやめて欲しい.......私たちが見てるんですよ......もっとドキドキしちゃうじゃないですか...........
    大正時代の西洋文化が浸透しきってきてからの時代背景がとても分かりやすくて歴史が好きな人も恋愛系が好きな人もハマってしまう作品です。
    姫子も素敵な少女で本当に可愛いしなにより文治さんがかっこいい!!!!!!
    どうか二人の行く先に幸あれ!!!!!!

  • ‪お兄さん(おじさん)と少女の組み合わせだ〜!と表紙買い。真昼間から読むんじゃなかった。服を着ているのに圧倒的なエロスがある。
    許嫁とのほのぼのな日々を装った初夜までの前戯。

  • 同じハルタに連載してる乙嫁語りの姉さん女房・アミルとその夫カルルク夫妻とは逆に、こちらは30歳の軍人・文治と12歳の少女・姫子が許婚の間柄。絵柄もやや森薫先生の影響が見て取れるものの、大正という時代の中でゆっくりとお互いを尊重し合い知っていく二人のやり取りが丁寧で微笑ましいです。気になる所を挙げるとすれば、文治が表情自体は柔らかい場面でも、目にハイライトが無く隈もあるので少々怖い顔に見えてしまうこと。普通の少女から見れば怯えるのではないかと思う程ですが…二人の出会いや婚約に至った経緯は描かれていないので、その辺りは今後の展開に期待です。
    年の差婚で想起したのは明治の軍人・上原勇作さんと槙子夫人。夫妻は17歳差で、槙子夫人が幼い頃から好いていた上原さんと結ばれ、結婚当時は上原さんは36歳という、当時としてはかなり珍しい恋愛結婚でしかも晩婚でした。時代や二人の家の事情などは異なるものの、もしかすると参考にしている所もあるかも知れません。

  • 以前から気になっていた漫画
    1-3巻まとめ買いのまとめ読み
    もっと早くに買えば良かった
    すごくいい
    このほんわかした世界がずっと続いて欲しい
    絵もとても丁寧に描かれている
    ただ名古屋弁が不自然な所があって
    気になる
    コミカルな演出として使いたい
    のかもしれないけど
    名古屋の上流階級?の女性が使っていた
    上品な名古屋弁も出して欲しい
    妙興寺ブックオフにて購入

  • 歳の離れた許婚同士の二人の絶妙な距離感が良い。
    姫子の素直さや健気さが可愛らしいし、文治の包容力や大人の色気も素敵。姫子は文治に憧れているけど、文治も姫子のことを可愛く思っているのが伝わってくる。
    姦しい女中たちも面白い。
    今のほのぼのした関係も良いけど、結婚してからも気になる。

  •  帝都・東京から名古屋へ移り住んだ花塚姫子・12歳。彼女の許婚は、陸軍少佐の土屋文治。親子に見えかねない年の差のお相手だ。しかし姫子は文治のことが大好きで、良い妻になろうと日々勉強中。
     優しい母と4人のねえや達、実業家の祖父に囲まれて送る、少女とオヂサンの大正愛情物語。


     ネットカフェ本。
     広告で見掛け、許婚の目の隈がすごいので不治の病か何かか?と気になって手を出してしまった(笑)。単に人相を悪くするためのキャラ付けらしい。
     □リ向けなのかなと思っていたが、ねえや達は妙に肉感的だし、野郎どもの軍服姿や筋肉美もたんまり出てくるわで、そっち系とも言い難い。全方位狙いなのだろうか???

     ヒロインの姫子があまりにも幼く、8歳くらいかと思ったらなんと12歳!? ちょっとネンネ過ぎやしませんか……。健気ですごくいい子なんだけど。
     そこへ持ってきて文治の、あの何か含みがあるような、距離感があるような無いような振る舞い。□リと受け取るかどうかで賛否がバッチリ分かれそう。(その辺は4巻の文治の弟のセリフで一端が明らかに……?!)

     女中が家人と一緒に食事をしているとか、女性ばかりの部屋に男性が一緒に寝るとか、客に対する女中の態度がアレだとか、その辺は私はスルー出来たのだが。
     着物の描き方がどうも……。ボディラインに沿った形状や皺の多さ(特に下半身)のせいで、化繊のペラッペラの安物とか寝間着に見えてしまう。子供用の浴衣でも、もっとパリッとしてると思うんだけど。

     4巻時点で作中の時間の流れが半年も経っておらず、順調に連載が続けば結構長くなりそうな雰囲気。
     好き嫌いがはっきり分かれそうな作品でもあり、まずは試し読みされることをおすすめ致します~。

  • 電気書籍で少し読んだら、最初は独特の絵に戸惑っていましたが主人公の姫子さんの愛らしさに文治さんの包容力にねーね達の雰囲気と大正時代のゆったりした恋愛にどはまりしました。今はみない穏やかな漫画です。

  • 物語のゆっくり感がいいですね~

    それと一巻は台風の話のとき、寝ている皆を眺めながら文治さんが枕草子の野分の章段の冒頭を言うところ、すごく好きです。文治さんも読んだんですね~
    枕草子好きとしてはもうそれだけでうれしい!

  • 文治さんってば、津田健次郎過ぎますね。
    女性陣も男性も大変色っぽい。
    姫子様はお召し物も毎話とても可愛らしいです。
    ご飯も美味しそうに描かれているのでお腹空いちゃう。

    月見団子、関西は里芋の形っていうのは知ってたけど、地域によってはへそ餅や餡子入りなんてのもあるのですね。

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