クラスメイト・ゲーム 殺人者の教室

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047360259

作品紹介・あらすじ

突如学校に集められた三十人の見ず知らずの高校生達。彼らはゲームマスターという謎の存在によって、≪クラスメイトゲーム≫へ強制的に参加させられてしまった。クラスメイトにはそれぞれ≪配役≫が与えられ、それに沿って三十日間を生き残ることでゲームから解放されるという。しかし各人にはそれぞれ「消すことのできる」対象が設定されており、「一日一人クラスメイトを消さなければならない」≪殺人者≫が混じっているのだった! そして≪殺人者≫から身を守るためには、消されるよりも先に他の誰かを消さなければならない!! あまりに非情な説明に彼らが疑心暗鬼に陥る中、集められた生徒の一人である相浦に与えられたのは「誰も消せず誰からも消される」≪主人公≫の配役で――。

感想・レビュー・書評

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  • 突如教室に集められた30人の見知らぬ高校生たち。彼らは謎の存在により、「クラスメイトゲーム」に強制的に参加させられてしまった。クラスメイトにはそれぞれ配役が与えられ、それに沿って30日間生き残ることで解放されるという。
    しかし、配役にはそれぞれ「消すことができる対象」が存在し、さらに「一日一人クラスメイトを消さなくてはいけない」殺人者が混じっている。殺人者から身を守るには、消される前に誰かを消さなくてはならない。
    生徒たちは無事日常にかえる事が出来るのか……。

    デスゲーム系サスペンス、ミステリといった感じ。第一回ファミ通文庫対象の特別賞だそうです。
    クラスのキャラクターになぞらえたゲーム設定が個性的で面白かった。伏線が色々はられているので、最後まで読んでから読み返してもとまた面白いかもしれません。
    イラストもきれいで良いです。

    さらさら読めるんですが、ストーリー説明にある通り配役が多く、意外と設定や名称、視点変更が分かりづらいので時々混乱します。
    例えば、Aという人物は○○係と言っているそれはブラフで実は××係、Bは△△係と思われていたが実際は■■係、等。

    いかにも同じ世界観で続きそうなエンディングなので、別ゲームの話とかも読んでみたい気はします。

  • 設定が面白い。大抵デスゲーム物だとモブキャラが多くなりがちだけど、クラス全員に役割を与えることでそれを防いでいる。拡大版人狼ゲームのようなものか。キャラのイラストが作品の雰囲気にあっていてこれも良い。ただストーリーが分かりづらかった。伏線のせいもあるけど誰が何をしているのか、理解しづらかった。

  • 謎の「クラスメイトゲーム」に参加させられてしまった高校生たち。それぞれに配役を与えられ、三十日間を生き延びることができれば解放される。しかし「殺人者」が生き残るためには誰かを消し続けなければならないし、殺人者に消されないためには誰かを消さなければならない。そんな状況を、「主人公」の配役を与えられた相浦と「殺人者」の配役を与えられた明日夢を中心に描いたサスペンス感いっぱいのミステリ。
    ライトな読み心地でさくさく読めるので、お気軽な気持ちで読んでいましたが。だからこそ騙された……え? と思って読み返したら。そうか、あれもあれも伏線だったか! ってのに気が付いてすっきり。メインキャラ以外のキャラがいまいちつかみにくいと思っていたけれど、その理由もこれか。なるほどー。
    一見不可能に思えるはずの結末を導き出す手段にも納得だけれど。そのためにここまでするとは……そう思って伏線を拾い読んでみると実に感慨深いです。

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