- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047360907
作品紹介・あらすじ
些細なきっかけで、仲の良かったグループからいじめの対象になってしまった高校二年生の祥子。
学校にも家にも居場所がない祥子にとっての毎日は、まるで溺れているようで、息苦しい。
そんな祥子は、ある日「名前のない」喫茶店を見つける。
中に入ってみるとそこには、あたたかな珈琲を淹れてくれるマスターと、個性的な常連客、そして祥子と同じくらいの男子高校生、皐月がいた。
誰にも思いを言い出せず、息が詰まりそうだった祥子は、いつしか彼らに自分の犯したある「過ち」を告白。優しく迎えてくれたその喫茶店で、祥子はようやく苦しかった気持ちがほどけていくのを感じ……!?
感想・レビュー・書評
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居心地が悪かった洋子が不思議な店へ行って、本音を出していて、本音を話すってことは大事だと思った。SNSで自分の悪口を見ると溺れそうだし、洋子の気持ちも、わかる気がする。溺れそうなところもあった。必ずは、本音を話すって言う事が大事だと思った。素敵な本だなぁ
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人は簡単で楽なほうに流されるし、安易で簡単な方の言葉を信じる。
だからこそSNSでの悪意は瞬く間に浸透して人の心を壊死させる。攻撃する相手も攻撃するその人の心をも。
どうせ同じ『言葉』なら、人を貶めるより自分を腐らせるより、誰かを喜ばせたり自分が楽しくなる言葉を使いたいものです。
そして、それを『青い』時を過ごす多くの子達に知って欲しい。
これはまさにそんな物語。
そしてとても綺麗な日本語が随所に詰まっているので、どうせ同じ言葉を使うならこんなふうに物語を綴るのに使いたいと思いました。
青く、そして溺れかかっている人の手にこの物語が届きますように。
消えなくてもいい理由はいくつだって見つけられることを、知ってもらえますように。
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学校ではいじめられ、家では再婚した親に遠慮し居心地が悪い祥子は、ある日、入った喫茶店で、少しずつ勇気をもらい変わっていく。大塚さんが一番偉い(笑) 担任の先生が本当にそういう奴居そうな、保身主義。よくありそうな物語だけど、自分の気持ちを言わなきゃ伝わらないことや、自分を分かってくれる人の大切さを伝えられる。
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すごく現実的なんだけど、喫茶店のみんなは‥。ちょっと読むかの気持ちで読み始めたら1時間半ほどで読めました。喫茶店のような、気が置けない仲間や場所。大事ですね。
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読みやすい。変わりたいと動くこと、言葉にしていくことの大切さ。
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いい話。
現実はそんなに上手くいかないかもしれないけど、希望があっていい。
質的にも内容的にも、中高生にピッタリ。 -
感動
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特に現代のSNSでのいじめに対して改めて考えさせられる作品。
展開は簡単に予想できてしまうが安定に面白い。 -
読んでるわたしまで、この青さに溺れそうになった。今、まさに、彼女のように溺れそうになっている人たちに届いてほしいな。
彼女にこのお店があってよかった。優しくて悲しい彼らは、もしかしてたくさんの人のために、そこで明るく出迎えてくれるのかもしれない。