カラオケ行こ! (ビームコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 249
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047361515

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    合唱部部長の聡実はヤクザの狂児にからまれて歌のレッスンを頼まれる。彼は、絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週拉致されて嫌々ながら歌唱指導を行うが、やがて2人の間には奇妙な友情が芽生えてきて……?話題の作品が描き下ろしを加えて待望のコミックス化!!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    いろいろぶっ飛んだ1冊です。ヤクザに絡まれても言いたいこと言う主人公の中学生・聡実くんはもちろんのこと、狂児も組長もぶっ飛んでます。というか、話の内容がツッコミどころ満載です。それでも何故かジーンとくる一冊です。

    話の内容とは全然関係ありませんが、私は大学生のあるときまではカラオケが大の苦手でした。合唱コンクールみたいな、皆で歌うことは好きだったのですが、一人でマイクを持って皆の前で歌うという行為になると、他のカラオケ慣れした人と比べていかに自分がノれてないかを痛感してしまうのがすごく嫌でした。あと、歌っている途中で誰かが部屋を出ていくのが苦痛でした。こうやって書くと、単にプライドが高かっただけかも笑 それを克服できたのは、バイト先のメンバーとの飲み会でカラオケに行ったときに、たまたま歌った1曲を、当時の店長がすごく褒めてくれたからでした。本当に、その1曲を境に、世界がガラッと変わったのを覚えています。
    大袈裟かもしれませんが、私はその後の人生の中で苦手なことにぶち当たったときには、このカラオケの一件のことを思い出して前向きな気持ちになるようにしています。そういう意味で、カラオケというものにはすごく感謝しているのです。

  • 好きしかない。萌えすぎて苦しい。
    絶対に有り得ないような設定だけど、妙に現実感があって、こんな世界も存在する気がしてくる。
    恐いけど優しい世界。
    とにかく狂児と聡実の2人が好きすぎるので一生カラオケしててほしい。
    毎度の事ながら和山先生の描く男子中学生も中年男性も、本当に大好きです。

  • 相変わらず面白かった(笑)
    ホラー漫画のような丁寧なコマ撮り的タッチと静かな空気感でヌルヌル忍びよる笑い…ほんとクセになる…。

    ピュア思春期の悩める少年とブラック企業(笑)の悩めるおっさん…立場・年齢の取り合わせが絶妙です。
    読後、必ず「紅」聴いてしまう。

  • 野木さん脚本というだけで映画を観に行き、とても面白かったので原作も探していた。
    やっと書店で見つけたので「ファミレス行こ」と共に持ち帰り。

    一瞬で読み終わっちゃった!漫画も面白い。
    この作品を映像化するとあんな温度感になるのかぁと不思議な気持ち。どちらも好き。

  • 映画を見て、原作も好評&続編があるとのことで購入。最初は絵のタッチが苦手かな?と思ったけど、すぐに話に入り込んでしまった。
    映画とは違うところがちょくちょくあったが(出会い、傘のくだり、お守りのくだり、後輩や映画研究部のところ、名前の刺青他)どちらも面白いなと。原作派に反応が悪くなかったのもそのせいかな?
    というかもう、俳優の再現がすごい。

    映画だと正直最後の合唱コン出なかったのまずいのでは?とか後輩の葛藤で立場が悪くなるのでは?とかちょっと首傾げたところもあったが、原作はあまり気にせず読めた。
    お守りのくだりは個人的に映画の方が感情的になった理由がすんなり入ってきた。

    しかし「車の助手席に乗せた~」は名言だな…

    映画との比較がメインになってしまったが、どちらもよかった。読んでよかった。

  • いいぞいいぞとは聞いていたものの、なんとなく敬遠していて読みそびれていました。
    映画化と続編発売を耳にして手に取ったらまあおもろいことおもろいこと!
    「声が汚いです」「うるさいです」「カスです」の勢いにやられました。
    オモロなだけでなく思春期のどうしようもない悩みも描かれていて、終盤の緩急もすごくてお話作るのうますぎんか?と思ってしまった。
    元々同人誌だったらしいのですが、そりゃこんなオモロ作品黙って見逃す出版社はなかろうと思います。
    かすかなBLぽさもありつつ好きな作品の一つとなりました。

  • 裏社会の人…という設定がどうも受け入れられず、手に取るのが遅くなってしまったけど、期待を裏切らない面白さだった。微妙な距離感が縮まったりひらいたり、共有する空気が徐々に心地よくなっていく2人の関係性がいい。

  • 勝手にカラオケ上達のハウツー本的な感じと思って読んだけど違った。ほっこり系。

    好きな曲と得意な曲は違うよって言われてはっとした。

  • かなりいい。
    ヤクザと中学生がカラオケに行くという
    誰も思い付かないだろう始まりから
    ひとりの男子中学生が
    救われるまではいかないだろうけど
    変わっていく様がすごく読後感が良かった。
    女の園の星より好きかも。

  • 所々にあるクスッとポイントのセンスが非常に高く、鼻につかない感じに自然に面白いのが逆にリアリティがあるというか…思い出し笑いしちゃう出来事を連続的に見ている感じでなんか個人的に好きです。
    定価700円1巻完結は高校生のお財布にも優しく尚且つ分かりやすく、キャラも、ストーリーも緩急があって良きです!1巻完結の漫画を探している方には是非オススメしたい1作

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著者プロフィール

1995年生まれ。大学2年時に、「和山友彦(わやまともよし)」名義で応募した『優等生の問題』で、第67回ちばてつや賞一般部門入選。これを受け、読み切り『渚へいこう』が『週刊Dモーニング 読み切り増刊2016冬号』で巻頭で掲載された。2019年、コミティア127に頒布した同人誌『夢中さ、きみに。』がKADOKAWAより書籍化されたことで人気を博し、商業誌初連載となる『女の園の星』を連載する。2020年3月『夢中さ、きみに。』で、第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。翌月には、第24回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。

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