高丘親王航海記 II (ビームコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 93
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047362260

作品紹介・あらすじ

貞観七年、高丘親王は唐の広州から占城、真臘、盤盤国を経て、天竺へと向かう。

人の上半身に鳥の下半身を持つ女たち。
良い夢を食すると芳香を放つ糞を出す獏。
蜜人。
犬頭人の国。

夢と憧れ、怪奇と幻想のアラベスク。
幻想文学史上に屹立する巨峰を、果敢なる漫画家が端正で妖しく描き尽くす。渾身のコミカライズ。

●近藤ようこ ビームコミックス好評既刊●
『蟇の血』(原作:田中貢太郎)『死者の書』上・下巻(原作:折口信夫)『五色の舟』(原作:津原泰水)
『帰る場所』『水の蛇』『月影の御母』『美しの首』『猫の草子』『説経 小栗判官』『宝の嫁』『女神たちと』(共著:河井克夫他)

●コミックビーム 公式ツイッター●
@COMIC_BEAM

感想・レビュー・書評

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  • 2巻、航海記のキモ(主観的に)の幻想的な生き物がたくさん出てくるところ。ここらへんは文字のほうがファンタジーだったように感じるが、読んだのが何しろ何十年も前なので、ちょっと感受性が今の自分とは違う可能性が高い。原作再読の必要性を感じた。雲南まで。

  • 2巻目では嵐にあって
    本来の目的地から離れた国へ。
    バクに夢を食べられてしまうなど
    ますます夢とうつつの境界が
    あいまいになってきたぞ。

    薬にもなるという蜜人…
    なんでもミイラ化した人間だとか。
    それは即身仏だ、と
    ひとり砂原の海を進む親王。
    さて、行く先は。

  • 澁澤龍彦「高丘親王航海記」を近藤ようこがマンガ化、ビームで新連載始動 - コミックナタリー
    https://natalie.mu/comic/news/323543

    高丘親王航海記 2 | ビームコミックス | 月刊コミックビーム
    https://comicbeam.com/product/322005000425.html

  • 眞如親王と、なんかの御伴との東南アジアの旅が続く。
     薬子がいい感じ。
     獏とかそれに関する蘊蓄がいい感じ。
     官能的な物を書きうる近藤先生のストロークで書き出される、オブジェクションで突き放された、物としての娼婦とか、他がいい感じ。
     さう言へばダンゴムシって外来生物だった。

  • 1巻を夢中で読んで、半月のお預けを経ての2巻。全4巻ぐらいで完結するのかな? 夢か現か幻か、天竺を目指す目的を尋ねられて求法と言い切れない煩悩だらけの高丘親王(みこ)の薬子の面影を追うあやしくあやうい旅路は続く。3人のお付きを従えた僧のインド行といえば西遊記のバリエーションぽくもあり(弟子の安展と円覚の凸凹コンビは助さん格さんぽくもあり)しかし各地で幻獣とであい退治するというより交流を経てあれこれものを思うのは「陰陽師」の源流かもしれない。獏の話は、ちょっと前に読んだ「バクちゃん」のイメージも重なって、獏もたいへんだなと思ったり…。

    蘭房の結び(III)、獏園(I〜III)、密人(I〜III)

  • 現在過去未来、性と死、夢うつつがどんどん曖昧になりながら物語がドライブ。自分のような俗物でも仏教の死生観?の本質?に触れた様な気がしてくる。

  • 澁澤龍彦の原作小説のコミック化第2巻。これで終わりではなかった。貘の話、後宮の話が味わい深い。

  • ・ジャヤヴァルマンの陳家蘭……アナクロニズム……迦陵頻伽。
    ・秋丸の可憐さ、パタタ姫の怪しさ。ジャヤヴァルマンの下りでも思った(「籟王のテラス」)が、パタタ姫はおそらく三島由紀夫「暁の寺」への返歌。

  • 澁澤龍彦の代表作を近藤ようこが漫画化したもの。誰もが望んだ最も理想の形でのコミカライズだろう。皆やることだろうが、近藤ようこのコミカライズ作品を読むとどうしても原作と読み比べてみたくなる。ご多分にもれず、今回も本棚から原作の文庫を引っ張り出してきたのだけど、奥付をみて原作を読んだのが30年も前であったことに今更ながら驚く。

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著者プロフィール

1957年新潟市生まれ。漫画家。国学院大学文学部卒。大学在学中にデビュー。「見晴らしガ丘にて」で第15回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。折ロ民俗学や中世文学への造詣が深く、安吾や漱石作品の漫画化にも取り組む。作品は「水鏡綺譚」「説経小栗判官」「ルームメイツ」「恋スル古事記」「戦争と一人の女」「死者の書」「夢十夜」ほか多数。第18回文化庁メディア芸術祭大賞受賞。

「2021年 『兄帰る 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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