クプルムの花嫁 1 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 82
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047364356

作品紹介・あらすじ

高校を卒業したてのギャル・しいなは
突然こんな言葉を鎚起銅器職人の彼氏・修(しゅう)に投げかけられた。

「結婚しないか――?」

血痕? いやいや、結婚です。
超うれしいけど、彼の家は職人一家!?!?
仕事とか歴史とかよくわからないけど、
大好きな彼のためにうまくやります! やってみせます!
愛のパワーとギャルの力で全部のりきるもんね~♪

新潟県・燕三条地域を舞台に繰り広げられる、
職人とギャルの、ちぐはぐだけどラブラブ婚約生活をお楽しみに!

感想・レビュー・書評

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  • 新潟・燕三条の地場産業である、銅食器の若き職人と、その職人と婚約したギャル(と言っても少しクダけてる女の子程度)の物語。

    ラブコメ要素も若干あるにせよ、職人として銅と向かい合う姿勢、そしてギャルとはいえ天真爛漫でまっすぐな女の子、そして彼らを取り巻くちょっとムズカシイけど優しい人々が織りなす、実はすごい手堅く、かつ読んでホッとするような作品です。

    なので………出版社の営業さん(?)が考えているのかはわかりませんが、ライトなラブコメの側面ばかりをプッシュしているこの本のアオリ文には大きな違和感があります。紙の書籍を手に取ってもらうとわかりますが、表紙が銅を打った跡のように細かい"目"のように波打った加工が施されており、実に凝った装丁になっています。おそらく、本を作る立場にいる人たちは、そういった売られ方を期待していなかったのでは?と思ってしまうほど、丁寧に作られた本です。

    だからこそ、そのアオリで離れてしまうような人にこそ読んでほしい作品だと思うのです。本当にもったいないです(し、このレビューをきっかけにして挑戦しようか迷っている人たちのとっつきづらさを少しでも解消できればと思います)

  •  よく、と言うか事情があって往復約600キロを一日往復を何度も繰り返した燕三条市。
     行くのは加茂だったけど、懐かしくて手に取りました。
     通るだけだから鎚起銅器が名産て知らなくて新潟日報思いを馳せながら読みました。
     ほのぼのとして良い意味で楽に読むことができます。鎚起銅器のことや新潟のこともちょっと勉強になります。
     ちょっと疑問は、しいながギャル(しかもあんまりぽくない)の意味があるんだろうか。普通に幼馴染の女の子で良いような。何か差別化と言うか変化を入れないといけなかったのかな。
     雰囲気が良いので2巻も購入することでしょう。 

  • 職人気質な修とギャルっぽいしいなによるラブコメ
    この二人って最初から付き合っているし、何なら第一話で婚約までしてしまうからラブコメはラブコメでも恋のドキドキを味わうというよりも二人の何とも言えない日常に有る甘酸っぱさを味わう作品に仕上がっているように思う

    修としいなってタイプ的に正反対な部分が多く、あまり関わりが無さそうな二人であるだけにどういう経緯で付き合うことになったか気になるね
    一方で、この二人ってかなり意思疎通が図れているように思う。前述の通り、修は職人気質だから言葉は少ないし、想いを行為に示すことも少ない。妖怪銅叩きなんて呼ばれるくらいだし
    そんな修に対してしいなは細かな機微から修の感情を的確に読み取っているんだよね。そして修もなんだかんだしいなの彼氏として充分に振る舞っている
    だからこの二人は良いカップルに成り得る


    印象的なエピソードを上げるなら第5話かな
    修は妖怪銅叩きなんて呼ばれるくらいに寡黙に銅を叩く。祖父の総一郎も似たようなもの。だからどうしたって商談であったり、お客へのアピールは苦手としてしまう
    それに対して修の価値観を理解しているしいなは彼らの想いや技術を代弁できるんだよね
    失礼な態度も見せていたお客がしいなの宣伝文句から徐々に態度が変わって、購入に居たりあまつさえ銅器を長く使うためのメンテナンス方法を知ろうとするなんて驚きの展開ですよ

    そういや、総一郎と結婚した雪も昔はバイヤーだったようだし、修や総一郎のような堅物職人気質には彼らの技術を理解した上で代弁してくれるような存在が伴侶としてお似合いという事だったりするんだろうか?

  • 金沢に住むことになって、天気、方角、交通手段など、太平洋側に住み続けていた私は、生活の根本的なところから慣れなければいけませんでした。また、自然が強い地域のせいか、自分を守るためにも、人と繋がることが自然だった気がします。人とのつながりが希薄な東京育ちの私には、戸惑ってばかりの大変な環境でした。知り合いはひとりもいませんし、いつかは出ていくような人間なので、信用してもらうのも一苦労でした。慣れたら住み心地の良い環境でしたけど、そこに辿り着くまでには様々な苦労を味わいました。

    コミュニケーションが苦手と思える職人の家、日本海側の新潟を舞台にしたこの漫画を読んでいると、金沢に住んでいた頃を思い出して、懐かしい気分になります。また、自分には馴染みの薄い『鎚起銅器』という美しい仕事も興味津々です。続きの楽しみな漫画に出会えました。気になった漫画に『ハルタ』と書いてあったら、相性間違いナシのようです。

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