天國 パライゾ (ビームコミックス)

  • KADOKAWA (2020年12月11日発売)
3.25
  • (2)
  • (3)
  • (4)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 69
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ) / ISBN・EAN: 9784047364592

作品紹介・あらすじ

「最も苦しんだ者こそが、天國(パライゾ)の門を開くーー」


戦後の混乱収まらぬ頃。
汚穢と悲哀、最底辺の貧民窟で、寄る辺なき混血の少年は今日のみを生きる。
【ネンコロリ】


ナガサキとアウシュビッツを、ある宣教師と名もなき少年が繋ぐ。
惨たらしくも美しい地上の地獄絵図。
【オランダさん】


第二次世界大戦下の強制収容所。
逆境と抑圧、苦痛に塗れた獄舎に、神はいるのか……。
【童貞マリア】


日本漫画界が世界に誇る魔神・丸尾末広、画業40周年記念。
計5作を収録した、漆黒の作品集。


●丸尾末広 ビームコミックス好評既刊●
『トミノの地獄』(全4巻)
『笑う吸血鬼』(全2巻)
『瓶詰の地獄』
『芋虫』
『パノラマ島綺譚』

●コミックビーム 公式ツイッター●
@COMIC_BEAM

みんなの感想まとめ

戦後の混乱を背景に、痛みと悲しみを抱えた人々の物語が描かれている。著者の丸尾末広が新たな境地を開き、エログロから一歩踏み出した作品集は、戦時中や戦後の長崎、アウシュビッツの凄惨な状況を描きつつ、その中...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読んだ後具合悪くなった

  • 「漫画界の魔人が拓く新境地」とオビにはありますが、とにかくずっと待ち望んでいた一冊です。ようやっと読めました。
    そしていざ読み始めてみて、思わずびっくりしてしまいました。なるほど、これは新境地と言えるかも知れない…。エログロからは確実に遠ざかり、新しく丸尾末広の世界が創られている…! なかんずく『オランダさん』や『童貞マリア』なんかめちゃめちゃいい話じゃないか…! フィクションとはいえ戦時中や戦後の長崎・東京、アウシュヴィッツの凄惨な描写には圧倒的な力があるし、絵画の構図にインスピレーションされた各コマの芸術性もますます洗練されているような気がして、ひたすらに圧巻、満足の一冊でした。好きなお話はやっぱり『童貞マリア』です。

  • 第二次大戦敗戦後の戦災孤児のエピソードから、少しずつ時間をさかのぼって、長崎の被曝、そしてアウシュビッツのコルベ神父のエピソードに到る、ゆるやかにつながった連作。コルベ神父のエピソードは二つの視点から二度描かれている。掲載誌も異なるが、掲載時期は近い。丸尾末広的な露悪趣味がメインではなく、コルベ神父のエピソードに収束するところが興味深い。考えてみたらアングラ的な題材の多い丸尾末広が、これほど有名なコルベ神父のエピソードを中心に据えるというのも珍しいのではないか。

  • 1.ディアボリク
    2.戦災バカボン Vagabond
    3.ネンコロリ
    4.オランダさん
    5.童貞マリア

    1-3、4-5、の連作。
    多少時系列が入れ替わっている。
    絶妙に前向きさが作品に紛れ込んでいる。
    まあーまあー。
    amazonレビューに書かれていたが、マキシミリアノ・コルベというのは実在の人物なんだとか。

全4件中 1 - 4件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1956年、長崎県生まれ。15歳で上京後、『リボンの騎士』でデビュー。漫画とイラストレーションを数多く手がける。主な作品『少女椿』『月的美人』『笑う吸血鬼』『パノラマ島奇談』や荒俣宏『帝都物語』の挿絵など。

「2018年 『丸尾画報DX III』 で使われていた紹介文から引用しています。」

丸尾末広の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×