占い師には花騎士の恋心が見えています

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 17
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047364882

作品紹介・あらすじ

薬屋を営む娘、シルル=ベディートには、他人の頭上にいろんな色の線が見えている。
それを見ればその人の気持ちも未来も知ることができる。白い髪に赤い目という容姿も相まって町で噂の「占い師」扱いされることも多い。だから、巷で一番の美男子で恋多き男、『花の騎士』と謳われるエクトル=アルデルデが、『蝶々さん』と呼ぶ彼の取り巻きの誰にも、実は恋などしていないこと、それどころか女嫌いであるらしいということを知っている。ところが、偶然彼の頭上に不吉な色を見てしまい、思わず助けたことから興味を持たれてしまい、エクトルがシルルの店にお忍びで通ってくるようになる。華やかな顔の陰で、エクトルが実は大きな秘密を抱えていることを知ってしまったシルルは、ある事情により他人と距離を取って生きてきたにも関わらず興味を覚え始める。そんなある日、エクトルの頭上に“恋”の色を見つけてしまう。しかもそれは――。
占い師と麗しき騎士の不器用な “初恋”ファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • カクヨムで読んでいた頃から好きな作家さんの好きな作品なので書籍化本当に嬉しいです。
    女慣れしていそうなのに、実際は初恋もまだだった超美形騎士の初恋話、これだけで十分おいしいところに、相手が塩対応無表情女子と来た。
    これで面白くない訳がない。

    相手の感情や多少の未来が見えてしまう目に、主人公の彼女は他にも秘密にしておきたいことを抱えた難儀な立場。
    彼は彼で美形ゆえの苦労で女性が嫌いになり、過去の事故で片腕に痛みを抱えた状態。
    そんな二人がゆっくりと、本当にゆっくりと親交を重ね、好意を育てていく様を眺めていられるだけで幸せな読書だった。
    この二人はこのくらいのスローペースで丁度いい。

    無自覚な恋から初恋を自覚した時の場面は、何度読んでも悶える。
    映像としても面白いけれど、こんな彼でも恋ができたのかと、それだけで嬉しくなってしまう。
    あなたは彼の母親かと言う(勿論断じて違う)
    その状態が相手に筒抜けなのがまた申し訳ないが笑えてしまうという。
    分かった上で、彼女はその気持ちには応えられないと悩む羽目になるのだが。

    カクヨム版とは違うラストになっているので、最初読んだ時は「え?」となったが、確かにこちらの方が前述通りスローペースで育んでいってほしい二人の関係性にはいい改変だったと思う。
    つまりは、この後の展開も用意される可能性があるということ。
    後書きでも少し示唆されていたとおり、これは是非続いて、ゆっくり互いの気持ちに答えを出してほしいと思う。
    特に彼女の場合は、色々抱えている物が大きく重いので。
    勿論彼は喜んで抱え込むだろうけれど(作者さまが指摘していた通り)丁寧な展開になった分、是非続いて丁寧に描いていってほしいなと思う。
    その日を楽しみに、楽しみに待ちたい。

    実はカクヨムで最初に公開された話も本当に好きなので、そちらも書籍化しないかなと願っていたり。
    とことん、作者さまの作品が好きなのだろうな、自分。

  • ヒロインが淡々とした語り口で、面白かった。騎士視点がもだえそうだ。

  • 特に不満は無い作品だが…いや、やっぱエクトルをはじめ王子、惚れやすい男、とお節介トラブルが急に起き始めるのがちょっと気になるか。それより恋愛物なのにトキメキが足りないよ。魔法使いと騎士というと、六つ花えいこさんの作品を思い出すが、あれはもうトキメキまくったんだけど。これからなのかな?とも思うが…少し残念。

  • 薬屋を営むシルル=ベディートには、他の人間には見えないモノが見える。
    それは人の頭の上に現れ、感情や少し先の未来を知らせる色の帯。
    その力のせいで、お店は薬より「占い」ついでのお茶の方が売り上げが良いしまつ。

    今日も女性に囲まれている、巷で一番の美男子で恋多き男、花の騎士と謳われるエクトル=アルデルデ。
    笑顔で対応しているが、実は女性を嫌っている色がシルルには見えていた。
    ひょんなことから、そんなエクトルを助けてしまったシルルは、彼に付き纏われるようになり。

    秘密を抱える薬師のシルルと、生まれついた美貌で女性不審になった騎士が徐々に歩みよっていくお話。
    淡々としたシルルがいい味だしてます。

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