リアデイルの大地にて6

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 64
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047365094

作品紹介・あらすじ

異世界で冒険者として生きるハイエルフ"ケーナ"はダンジョンの最下層でかつてVRゲーム『リアデイル』での相棒である魔人オプスとついに再会する。
しかし、再会したと同時に急激な魔力消費によってケーナは意識を失ってしまうのだった。

そしてオプスは気絶したケーナと彼女の同行者であるクロフ、クロフィアを連れてダンジョンを後にすると、隠れ家でケーナを休ませている間に来たるべき日のための準備を進めるのだった――。

200年後から始まるエルフの伝説、第6弾!!

感想・レビュー・書評

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  • とうとうオプスと合流したケーナ。そしてこの世界とプレイヤーたちの秘密を知る。という感じの説明回ですかね。

    基本的には日常回なんだけど、そこに各種説明が入ってくるという感じです。

    サブクエスト的に辺境の村で大威張りの騎士が暴れたり、以前の山賊やってたプレイヤーを開放したりしています。

    オプスのキャラが尊大なんだけど、わざとサイレンに頭上がらないようにしてたり、ケーナにちょいちょいボコられてたりするのが良いですね。

    尊大キャラなお陰でケーナやエクシズから危険視されたり、元山賊には「銀環の魔女」と「リアデイルの孔明」と二つ名から怯えられたり(この場合はケーナもついでに)と、ゲーム時代にろくでもないことをしてたってのがよくわかりますね。

    説明回なので、この世界の秘密やシステムについて、あとオプスの現実での特殊能力の話が出てくるのが良いですね。この情報を持った上で、1巻からの状況を見ると、なるほどという場面が多々出てきます。フレンドリストがオンライン化した秘密とかですね。

    この巻で、世界の裏側がわかったので、このさきの巻についても更に楽しみです。

  • オプスの登場によって色々な謎が、それこそ物語の根幹に関わるような部分の話が明かされて情報量がちょっと凄い事になっているね……
    ケーナがリアデイルに迷い込んでしまったのは他の転移系ラノベと同じように、ただ巻き込まれた為であり偶然の産物かと思っていたのだけど、割とガッツリとリアデイルの全てに関わっていたのね
    というか、ケーナの魂にインストールされているものがトンデモナイもの過ぎて若干ビビる。これってもしケーナの身に何かあったらリアデイル全体が危機に陥るということなのでは……?まあ、リアデイル最強格のケーナに何か出来る人間が居るとは思えないけども

    そしてオプスとの再会はケーナに旧友との繋がりを齎すという意味に留まらずに、現在における繋がりの尊さも意識させるものになったようだね
    なんだかんだトラブルへの許容量が高く状況への順応性も高いケーナ。けれど、リアデイルに来てからの日々は想像を絶するものばかりだったからこそ一歩一歩を積み重ねていかなければならなかった
    リアデイルの種明かしをしてくれた事に対してではなく、それを自覚させてくれたことに対して感謝の言葉を述べたケーナ。オプスに対する似合わぬその言葉はケーナがその尊さを改めて自覚できた点を何よりも表していたね

    それにしてもオプス再会後のケーナは活き活きとしているね。これまでは自分を驚かせる状況が有ったとしてもローテンションで切り抜き一人ツッコミばかりだったケーナだけど、容赦ないツッコミが出来る相方に巡り会えたためか色々なリミッターが外れているような……
    一応ケーナと同程度の実力者である筈のオプスが10分程度沈んでしまうようなツッコミを躊躇なくやってしまうケーナってちょっとヤバくない……?


    オプスが懸念している何か。そして廃都から漏れ出る魔物達。裏事情を知っているオプスがこうして表舞台に現れたことも合わせて、少しずつ物語のクライマックスの形が見えてきたような気がするね

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