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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784047378889
作品紹介・あらすじ
山本周五郎が素材ノートを総ざらいして書いたという
『季節のない街』を原作に、黒澤明監督が初のオールカラー『どですかでん』として映画化。
それから30年――宮藤官九郎がいちばんやりたかった企画が連続ドラマ「季節のない街」となってよみがえる!
その街には”ナニ”で被災した人々が身を寄せる仮設住宅があった。
”ナニ”から12年 ―― 今なお暮らしているのはワケありの住人ばかり。
田中新助こと半助はその街の実態を報告することでお金を得ていく。
青年部のタツヤ、コンビニ店員のオカベと知り合い、
ギリギリの生活の中で逞しく生きるワケあり住人らを観察するうちに、
半助はいつしか彼らに心を寄せるようになる。
シナリオ全10話分を完全収録!!
また、各話に充実の監督解説付き!
感想・レビュー・書評
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深夜帯の笑える30分ドラマをサクッと作っちゃう宮藤官九郎のおもしろさ。真骨頂。
そらそうよな、見る人を楽しませるために尺は重要ではなく。
あまちゃん朝ドラは15分でも最高でした。
最高の思い出です。
そして「例のナニから13年後」の、三陸の仮設団地が舞台の話なんです。
ずっと、後ろでうっすら流れるBGMのように「しょせん仮設」っていう悲壮感が暮らしに漂っている。
毎話、クローズアップされる主役が違ってて。
「僕のワイフ」よかったなぁ。乙葉じゃなくてLiLiCoね、バラ寿司うまそう。
「ホームレス」又吉、泣けるねぇ、クズ。
「がんもどき」泉谷しげるを勝手にハモっちゃう、かっちゃん笑
そう、値札を切らずに女子にプレゼントを渡してしまうデリカシーの無いオカベが悪い笑
「牧歌」も、ええやん。おおらかで。寛容が過ぎる。胸毛ボーボー憧れるなぁ。胸毛の役割りは何だ?
トラが潮吹く場面も笑える。
あのアングルでカメラにぶっかける演出、何じゃあれは笑
良々のベロ酔い芝居最高!ギリギリちゃんと聞き取れる滑舌は、もはや至宝。
これだけ楽しい脚本が出来上がってしまうという事は、山本周五郎の原作に手を出さずには居られなくなる。
見逃した1話と2話も観たいし、黒澤明の「どですかでん」も観なければいけない。
著者プロフィール
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