- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047709140
感想・レビュー・書評
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雄介お帰りー!!の巻です。やっとお兄ちゃんの活躍が見られる!と思ったら、1番かっこいいのは加賀先生だった!!雄介、頑張って!
の前に、クトゥルー様に一言物申したい。
人の純真な気持ちをこんな風に踏みにじったら駄目だと思います。反省せよ!!
(まあ私がクトゥルー様なら同じ事するけど)
遂に、加賀先生が心配してた事が起きました。
前回、ヒトラーと共に爆発に巻き込まれた多一郎が一瞬身を守る為に外部のバリヤーを忘れた隙に、クトゥルーから精神攻撃を受けてしまいました。
今までのドロドロぐちゃぐちゃしてた世界ではなく、何故か美しい海際で大地の恵を感じながら今まで戦い過ぎていたとのんびり日光浴してる多一郎さんの話から始まりました。
「大事なのは美しい大地と太陽と月に美味い酒、愛する者、それを何故忘れていたのか」
やばい、これはやばいぞ、と思っていたらやっぱりいた…。涼君が何故か生き返って傍にいる。
久々に2人のラブシーンが見れて嬉しかったですが、良かったね!とはならない…。読者にはクトゥルーのサイコ攻撃だと分かるから。頑張りすぎたサラリーマンみたいな事言ってる場合じゃないですよ多一郎さん!目を覚まして!
結局、正気に戻った時には多一郎は捕らえられ磔に。
酷すぎる!生きていたのかってあんなに喜んでたのに!涙(それはもう喜んでました…)
手下のお魚に鞭でしばかれつつ尋問を受ける羽目に。質問に答えた上で、クトゥルーの配下となれとの事。質問は「先住者とはなんだ」「禍津神とはなんだ」「ラーは何者だ」の3つ。
どんだけしばかれようが、クトゥルーの遠隔攻撃で燃やされようが耐えていましたが逃げる隙を作るために当たり障りない事は答えます。禍津神は先住者もよく分かっていないが人間でも先住者でもないと返答。ラーに関しては涼の下半身ですが多一郎は全くその事を知らないのでこれは信じて貰え、質問はクリアしましたが、配下になるのは断固拒否。
クトゥルーと多一郎はこっちが先に地球に住んでたんだ、てめえが神と名乗るなとお互いに言い張って喧嘩。(クトゥルーは古神と呼ばれる謎の存在に地球から追い出され、南極などに封印させられたのです。この古神についても多一郎は黙秘)
ですがクトゥルー曰く、蛇はうちの神にもいるし、火、水、と別れてるのも同じだ、おめーら先住者は元を辿れば我々の仲間だったのではないかと言ってきます。んなわけあるか一緒にすんなとまた喧嘩。
もうどんだけ痛い目に合わせても多一郎は首を縦に振らぬので、1番嫌な拷問にかけられます。
クトゥルーの作り出した異次元を永久に移動させられ、またもや涼が何故助けに来てくれなかったのかと責めてくる。
ほんま、もうやめて!流石の多一郎さんもやめてくれって言ってますやん!!この鬼畜ー!
と、クトゥルーに殺意を抱くあまりすっかり忘れてました、前回『イーグル』ごと撃墜した加賀先生達ですが、間一髪、墜落前に雄介達が助けてました、良かった!(忘れてたくせに)
やはり修行の成果でどこか人間離れした雄介に驚く加賀でしたが、再会を喜ぶ2人!やっぱり2人はセットじゃないと淋しいので私も嬉しい!
しかし頭脳派の先生はちゃっちゃと次の行動を指示します。月はお魚に支配されているとは言えまだ抑えてくれていると考えている加賀は、雄介と竜二に貴重なエスパーを中心に助け出してくれと頼み、自分は役行者おじいちゃんと忍達と共に多一郎との約束を守るため風太の所へ向かう事に。
早速、先住者のように飛び立つ雄介と竜二でしたが、飛び立って間もなく謎の衝撃波が地球目掛けてドカーン!雄介達もあわや被害を被る所でしたが、無事に山で留守番していた小角達を迎えに行き、皆で一路アークへ!
一方その頃アークは大変な事に…。
コントロールルームでサイココントロールを受けた白人(US軍人)vsエスパー&戦闘員が熾烈な戦闘を繰り広げている為、自動操縦装置が半壊した上に先程の衝撃波でコントロールが失われ方向舵が勝手に動いている上に艦内では火災も…
既にクルーや貴重な科学者が何人も死亡してしまっています。
移動しながら雄介は、アークを唯一無事なオーストラリアに預けて修理するのか、どうすれば…と悩み、加賀先生がいてくれればと弱音を吐きますが竜二に、我々の長は兄者なんだからしっかりせえ!と注意されます。
この後、まだ雄介の苦悩は続きますが、お久しぶりの竜二軍団の活躍により、US軍人達は壊滅。(相撲部が弾丸受けても肉厚過ぎて貫通しないとか、化け物かい…)エスパーも無事でしたが、艦内は戦場のように血塗れで悲惨な状態に…。竜二軍団がアークの艦長であるカミンスキー少佐を発見しますが彼もまた流れ弾に当たって血まみれの瀕死。
彼は米ソ間のスパイ戦に巻き込まれ、米ソ両方の軍人として両国から利用され、挙句に不用として殺されかけた過去を持ちます。(当時葛城家の婿養子だった多一郎に助けられました)
今回もアークを守り切れず、雄介に申し訳ない。クトゥルーという真の敵と戦えもせず、この一生は何のためにあったのかと死の際で悲しむカミンスキー。
そこへ雄介がギリギリ到着!最後にカミンスキーは雄介に重い言葉を残します。
「今回のクーデターは象徴的。我々には東洋のオカルティズムや先住民の存在はやはり受け入れられず、エスパーや修行を積んで異能力を手に入れた者はむしろクトゥルーに近い存在にしか思えない。雄介が人間として地球を守ろうとしているのは分かるが、もう地球軍の再建はやめて欲しい。我々は人間を捨てられない。人間は人間でどうにかやっていく。どうかあなた方は人類を捨てて戦って下さい」
この最後の言葉が雄介を酷く悩ませて落ち込ませてしまいます。
雄介自身、未だ自分が本当は何者なのか理解出来ておらず、なのに禍津神だと周りに言われる。その中途半端さ故に覚醒も出来ないし多くの仲間を殺してしまったと自責の念に駆られます。
心無いゴリラにはしょうもねえ事でウダウダ言ってんな、分かんねえやつだな!と罵られる始末…
ちょっと黙ろうかゴリラ。ちなみに、ゴリラは竜神だそうで海も割ってました。先住者の竜神の立場は一体…。
先生、俺は1人ぽっちだ、助けてくれ先生!と、見た目に反して可愛い事言っちゃう雄介ですが、その加賀は火の民が引きこもってる魔界へ向けて、暑い、しんどい!と文句を垂れつつ山登りしていました。
無事に風太と再会した加賀達は、更に美少年に磨きがかかった風太に早速みづちと和解してくれと頼みますが、千年生きてる内のたった16年の借りそめの兄弟だったとはいえ、間違いなく家族として愛していた兄をあんな目に合わせた多一郎と何故手を組まねばならんのだ、と断固拒否。
そこで加賀は臆さず「それは君たち先住者の私怨に過ぎん。愚かで下らない」と抗議。先住者の事をわざと「愛も喜びも友情も知らぬ惨めな憎悪とプライドの塊だ」と罵り風太を怒らせ、「鷺の姫をお忘れか!どうして僕の兄への思いが偽物だと言うのか!」と言わせた所へ「そうだ、君達は愛を知っている筈だ。事実、多一郎は一族をかえりみず君の兄さんを愛してた」と上手いタイミングで切り込む!
こっからが加賀先生かっこいいんですよね。
いかに多一郎と涼が本当に愛し合っていたかを劇的に語ってくれるので、こっちまで泣けてきて電車内で危うくほろりと来る所でしたが「君が多一郎と憎しみあい、世界を滅ぼすにいたったとして、涼はそれをどう思うだろうね?もし生きていたら北斗多一郎が危地にたっていたら、君に恋しい人を救ってくれとたのみたいとは思わぬだろうか?」と畳み掛ける先生に遂に風太は白旗を上げます。
しかも最後に「さっきは失礼な事を言ったがぼくは人間と同様おろかしく、美しく、悲しく、激しい君たちが好きだよ。」と憎い台詞まで!!
加賀先生かっこよすぎ!!!全部持っていく!
その後すっかり風太は素直になり、本当は何となくわかってたけど、兄が多一郎に絆されてるのも嫌だったし、助けに行って兄に邪険にされるのが1番嫌だったので助けに行けなかったと白状し(実際涼は多一郎に絶対風太の所には戻らないと言ってましたし。ちょっと可哀想…)、早速じゃあ多一郎を救出するという事で良いんですね?と先生に。
先生は多一郎が捕らわれている事を知らなかったので、なん…だと?!と慌てますが先住者の間ではえらいこっちゃと話題になってたようです。
風太と並んで先住者一の力の持ち主が万が一クトゥルーの下に付けば勝ち目がないと加賀が焦っている間に、雄介はまだ悩んでいました。
アークは結局、以前のままで残っている最後の希望、オーストラリアのAHF(オーストラリア人類戦線)に拾われ修理などもして貰える事になりましたが地球軍は既に70人にまで減っています。400人も居たのに…
そのAHFから、共同戦線を張ってアークは一旦我々に預けてもらい、人員も補充して訓練するからその間はこっちの戦闘機とか貸すからそれで戦ってくれんか?と持ちかけられています。
加賀先生がいないと決められない雄介はまたお悩み。思春期の女子高生ばりにお悩み。
もう嫌だわ、と1人になった時、ふと愛する彬子様に思いを馳せる雄介。その時、何だか大事なことを忘れてる気がする、と急に気付く雄介。これだ、これを思い出せば自分が何者かわかる気がする、もう少し、誰かに封じられていた気のするこの何かを解くことができれば!!
もう少し…という所で、突然エスパー美女二人が雄介の元へ登場!いきなり二人素っ裸に!!なんだ?!と超展開に驚いていると「安西司令は最近ずっと悩まれているご様子で心配。私達両方でも、片方でも、毎晩交代でも、せめてお慰めできたら。お慰めに使ってください」
なんというラッキースケベ!!
いやいや、お兄ちゃんはもう彬子様一筋だから…っておい!!まさかの雄介揺れ動いてる!!嘘だろ、そんなご無体な!!
と焦っていたら、寸手の所で我に返る雄介!俺には彬子がー!うわーんもう助けて先生ー!と思春期雄介、嵐の中を外へ飛び出す!伸びた髪の毛を両手で掴み降ってくる雨に顔面を向けて口内に雨を流し込みながら走る!
…雄介…大丈夫ですか…?
追いかけてくる柴!(雄介の護衛の剣士)
帰れよー!嫌です!修羅場!そこに海面からダークパワーの気配、雄介急にかっこよくなる!柴と偵察に海面へ。クトゥルーの使者が遂に残された砦、オーストラリアへ視察に。そこへ風太を連れて加賀一行が空から飛んで来てお兄ちゃん大喜び。
使者は去っていきました。
結局、雄介がうだうだ悩んでたあれこれは加賀の鶴の一声で解決。アークはAHFへ渡し、必要とあらば借りる。お魚相手ならば人類の武器でも太刀打ち出来るので人類に使わせて、地球軍は解散。雄介達は重たいしがらみを捨てて、より自由にクトゥルー達と戦う事に。
そう言えばクトゥルー神たちと戦う水滸伝の108人に生粋の人類は入っていなかったですもんね。
さあ、多一郎を救いに行くぞ!
雄介「なんだってぇ?!」
待て、次号!!
雄介、何だか可愛かったなあ。親近感が益々湧いてきました。
とにもかくにも早く私とゆーきさんの蛇を助けて!!!(本音)
久々のあとがき小噺。
ついに多一郎と涼が魔界内の人気を席巻したようです。ただし、ファンは基本的に全員女の子だそうです。
男性はどのキャラがお好きなんでしょうね。加賀かなやっぱり。 -
なんとも言えない巻。 なんとなくとっちらかっているように感じてしまう。 精神的に読みずらい本と思っているので、連休中に読んでいたが、この内容なら平日でもよかったか。
さあ、1Qさん魔界で幸せになりましょうね笑
(*´˘...
さあ、1Qさん魔界で幸せになりましょうね笑
(*´˘` )♡(´˘`๑)